今週は、この3連休のお出かけの候補としてオススメしたい
防災とDESIGNを組み合わせた企画展についてご紹介します。
それが東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで11月3日まで開催されている
「そのとき、どうする?展-防災のこれからを見渡す-」です。
会場の中でお話しを伺いました。
今回の企画展のディレクションを担当した、ビジュアルデザインスタジオWOWの
アートディレクター加藤咲さんに展示の特徴について聞きました。
加藤さん:後ろにある安全な場所ってどこといったような、このような問いが、 会場に10個程度ちりばめられています。 その問いに特設のウェブサイトで答えながら回っていただく事を推奨している企画展です。 防災というと、いつかやってくると思いながら、なかなか自分事化する事が難しいという中で、 問いに答える体験を通して、より自分のところにぐっと近づけるような展覧会になればいいなと思って、 この様な構成の展覧会になっております。大雨とか災害で区別して展覧会をしたりというのはあると思うのですが この問いに答えていくスタイルで防災に向き合っていくというのがかなり特徴的で個性的な所かなと思います。
「そのときはいつやってくる?」
「いつもの毎日を送る中で、大切な人にできる事はなに?」
「復興ってなんだろう?」などの問いが書かれた柱が、
作品鑑賞の道筋を作るように点在していて、
この問いと共にテーマに関連する作品や、防災に関するプロジェクト、
積み木などを使用したインスタレーションが展示されています。
その中で、オススメの一つとして紹介してくださったのが、
「みんなは、どうする?」という作品で、10の問いに対する来場者のさまざまな答えが、
壁一面に映像として投影される展示です。
スマートフォンなどで操作するか、あるいは会場内にはタブレットが設置されているので、 その場で問いの答えを入力することもできます。
スクリーンに表示されるのは前日までの来場者の回答で、全ての回答が表示されるわけではありませんが、
誰かの答えを知る事は心の備えにもなるのではないでしょうか?
クリエイティブ・ストラテジストの白石今日美さんは
この企画展が伝えたいメッセージについてこう話します。
白石さん:いろんな理系っぽい展示、例えば土木であるとか建築からのアプローチの防災展示は沢山ある。 今回はどちらかというと災害とか防災に自分の気持ちとしてどう向き合っていくかというのを 浮き彫りにしたいというのがあった。問いを通して考えて、自分だったらどうするか? ということを沢山考えてもらう事自体が備えに繋がると思います。
10の問にたいしては、それぞれ専門家による一つの答えが用意されていて、 正しい知識や情報から自分にとっての正解を探るきっかけを提示してくれています。
この3連休、新しい視点の防災企画展
「そのとき、どうする?展-防災のこれからを見渡す-」に訪れてみてはいかがでしょうか?