林野火災

関東南部では連日「乾燥注意報」が発表されています。


また、今月は山梨県の扇谷山で山林火災が発生。


鎮圧まで17日の時間がかかりました。



今朝は、「林野火災」についてお伝えします。


林野火災とは、山林や田んぼのあぜ道など、屋外の自然地帯で発生する火災


を指します。建物火災とは違い、燃えるものが木や草、落ち葉など広範囲に広がっている為、


一度火がつくと一気に拡大し、消火が非常に難しいのが特徴です。




総務省 消防庁によると日本では年間1000件を超える林野火災が発生しています。


特に多いのが、空気が乾燥し、風が強くなる冬から春にかけて。


枯葉が多く、わずかな火種でも燃え広がる季節です。



では、原因は何でしょうか?


実は、落雷など自然発火はごくわずかでほとんどが人為的ミスです。


最も多いのが、焚火や野焼きの火の不始末です。


次いで、たばこのポイ捨て、火入れ作業、バーベキューの炭火の不始末などがあげられます。





つまり、ほんの少しの油断が大規模火災に繋がっています。


林野火災の恐ろしさは、その「スピード」にあります。

乾燥した枯れ草に火がつくと、炎は風にあおられて一気に走ります。

斜面では、熱気が上昇するため、火は上へ上へと急速に広がり、                                  時には人の走る速さより速く延焼することもあります。


さらに、煙も大きな危険を伴います。

視界を奪うだけでなく、一酸化炭素中毒のリスクもあります。

逃げ遅れれば命に関わります。


そして被害は山や畑などだけにとどまりません。

住宅地に近い山で発生すれば、家屋やインフラにも延焼し、避難が必要になります。

道路の通行止め、停電、断水など、私たちの生活にも大きな影響を及ぼします。


加えて、森林が焼けるすることで、土砂災害の危険も高まります。

木の根がなくなることで地面が弱くなり、大雨のたびに土砂崩れが起きやすくなるのです。

つまり林野火災は、「火災」でありながら、


「二次災害」も引き起こす複合的な災害と言えます。


では、私たちにできることは何でしょうか。


対策は、実はとてもシンプルです。


まず、たき火やバーベキューをする場合は、必ず消火を確認すること。

水をかけるだけでなく、炭や灰の中までしっかり冷えているか確かめましょう。


タバコのポイ捨ては絶対にしない。

火入れや野焼きは、風の強い日や乾燥注意報が出ている日は控える。

そして、地域のルールを守る。


どれも当たり前のことですが、この「当たり前」が守られていないことが、


火災の原因になっています。


また、もし山で煙や火を見つけたら、迷わず119番通報を。

早期発見・早期通報が、被害を最小限に抑える最大のポイントです。


そして、自治体から避難情報が出た場合は、ためらわずに行動してください。

「まだ大丈夫だろう」という油断が、逃げ遅れにつながります。


近年は、地球温暖化の影響で猛暑や乾燥が進み、林野火災のリスクは世界的に高まっています。

日本でも、これまで以上に大規模な火災が起きる可能性は十分にあります。


だからこそ必要なのは、「自分は関係ない」ではなく、「自分の行動が防ぐ」という意識です。


一本のタバコ、ひとつのたき火。

その小さな火が、山を焼き、街を脅かし、多くの人の暮らしを奪うかもしれない。

逆に言えば、私たち一人ひとりの注意で、防げる災害でもあるのです。


林野火災は、自然災害であると同時に、人災でもあります。


これから空気が乾燥する季節。

アウトドアや行楽に出かける機会も増えるでしょう。


どうか「火の扱い」には、いつも以上に気を配ってください。


大切な森と、そして命を守るために。

私たち一人ひとりの心がけが、最大の防火対策です。


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