「帰宅困難者対策の実施計画について」

災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」。

さて、みなさん、東日本大震災発生時、首都圏では鉄道が運休したり、
道路では大規模な渋滞がおきるなどが原因で、
帰宅困難者が発生したことを覚えていると思います。

この帰宅困難者対策の実施計画が昨年、2012年11月に発表されました。

そして、事業主は、
「従業者分の飲料水や食料などを3日分備蓄するように努めなくてはいけない」

という、東京都帰宅困難者対策条例も制定され、

首都直下地震が起こった際には、「みやみに移動を開始しない」
という基本原則も再確認されました。

しかし、なぜ「むやみに移動を開始してはいけない」のでしょうか。
都市防災の専門家、名古屋大学の廣井悠さんにお伺いしたところ、

「帰宅困難者の方が一斉に帰ると、道路が大変渋滞してしまうので、
それによって緊急車両が通れないと言う事態になるのです。

助けられるはずだった命、消せるはずの火が消せないという事態が起こるかも。

もちろん帰宅困難者の人が無理に帰宅することで火災に巻き込まれたり群集雪崩に巻き込まれたりということもあるので、安全のためにも帰宅しないで下さい。」

とおっしゃっていました。

百貨店協会の調べによりますと、
東日本大震災のとき、震度7の仙台では、
消防車や救急車などの緊急車両が平均3時間で現場に到着したのですが、
東京では、5時間以上かかったそうです。

大震災の際は、むやみに移動を開始することは、渋滞などの原因となります。

助けられる人のもとに、緊急車両が間に合わなくなるという事態を起こさないためにも、
首都直下地震が起こった際には、「みやみに移動を開始しない」、ということを、
覚えておいてくださいね。





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