10月でも大雨や台風などによる「水害」に注意が必要です。
どんな災害も備えが大切なのは同じですが、地震と違って「水害」は
予測する事が可能です。天気予報をチェックし、適切な準備と行動を
とれば、いざという時も安全に逃げる事ができます。
そこで今朝は、大雨や台風などの時に慌てずに行動する為の
「マイ・タイムライン」をご紹介します。
マイ・タイムラインとい言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思います。
台風などの接近によって災害発生のおそれがある場合に、家族構成や生活環境に合わせて、 いつ、何をするのかをあらかじめ時系列で整理した、オーダーメイドの避難行動計画の事を言います。
マイ・タイムラインのキッドは、東京都なども提供を行っていますが、
今回は、小中学生向けに作られている、国土交通省のHPにも載っている
「逃げキッド」を使ってご紹介します。掲載されているものを印刷して使っても良いですし、 WEB上で検索する事もできます。
マイ・タイムラインを作る作成手順です。
まず、「避難行動判定フロー」を参考に、ハザードマップであなたが住んでる町や 家の近くの浸水想定エリアや避難場所を確認します。
確認するポイントは、浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等の氾濫想定区域かどうか。
次に避難場所の検討を考えます。地震であれば、近くの公園や学校などの
開けた場所が安全な避難先として思い浮かびます。実際に多くの場合は、
そういった施設が避難場所として指定されています。ところが、その避難場所が
河川の近くなどの浸水の危険がある場所だと話はかわります。
地震の時なら10分程度歩いてたどり着ける施設が避難場所だったのに、 水害となると倍以上歩かないといけない施設が避難場所になっている場合もあります。 小さいお子様がいる家庭では、悪天候の中で移動する事は難しくなります。
子供がいる場合は、避難行動を開始するタイミングは警戒レベル4ではなく警戒レベル3です。
避難場所に行く選択以外にも、近くの安全な友人や親戚家
または、自宅が安全であれば留まるという選択もあります。 マイタイムラインを作成する時に、どの行動があなたにとって一番安全なのかを確認しましょう。
ここまでで、自分の住んでいるエリアの危険を把握。避難するタイミングと避難する場所を決めた事になります。
次に、逃げキットにある、7つの基本的な行動の順番を考えます。
7つ行動は、こちらです。
・避難しやすい服装に着替える。
・避難する時に持っていくものを準備する。
・川の水位を調べる
・今後の台風や前線の動きを調べる
・住んでいるところと上流の雨量を調べはじめる
・安全なところへ移動を始める。
・避難完了
最後の避難完了と、最後から2番目の行動が「安全なところに移動をはじめる」は決まっていますが、
それ以外の1~5番目に何をするかは決められていません。自分や家族にとっての正解を考える事が重要です。
基本的な行動の順番が決まったら、あなたの家独自のポイントを確認して書き込みます。
例えば、子供たちの学校がそれぞれ違ったら連絡についてやお迎えのタイミングを確認する必要もあります。
他にも書く家庭の状況に応じて、いつ・どんな行動が必要かを書き込んで
いきましょう。7つの基本的な行動の中の①~⑤について調べた中で、
重要なポイントを書き込めばオリジナルの「マイ・タイムライン」の完成!
一回作って終わりではなく、
国土交通省では、「マイタイムライン」の定期的な見直しを推奨しています。