１１月５日は、津波防災の日、世界津波の日でした。
東日本大震災を教訓にした「津波対策の推進に関する法律」によって
多くの人が津波防災について関心を持ち理解を深めるきっかけとなるよう
制定されました。１８５４年１１月５の安政南海地震で和歌山県を津波が
襲った時に、稲に火をつけて暗闇の中で逃げ遅れた人達を高台に避難させて
命を救った「稲村の火」の逸話にちなんでいます。
津波は地震と同じで、発生のタイミングや規模をあらかじめ予測することはできません。
特に海などの水辺に近いところに住んでいる場合や、旅行など遊びにきている場合には、
津波の危険がある事を頭の中にいれましょう。
まず、自治体が公開している津波用のハザードマップを確認して、
自宅や職場、学校、よく行く場所、よく通る道に津波の危険があるか事前に把握しましょう。
ハザードマップで浸水しない予想になっていても想定を超える津波が押し寄せたときには、 浸水する可能性もあります。
万が一の事も考えておきましょう。
ハザードマップなどで、複数の避難場所、避難経路を確認しましょう。
地震の後には建物の倒壊や火災などで道路が通れない事があるので、
複数の経路を考えておく事が大切です。避難所や避難場所は災害の
種類によって、指定されている場所が違う場合があります。
津波の場合に安全な避難場所はどこか、大雨や洪水とは別に確認して
おく必要があります。津波避難場所や津波避難ビルのマークもありますので、
町をあるいてみてどこにマークがあるかを見ておく事をオススメします。
避難場所が近くにない場合は、ハザードマップを見て安全な近くの高台や
頑丈なビルの屋上などを想定しておきましょう。
万が一に備えて、非常用持ち出し袋も用意しておきましょう。
非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認しておく事をオススメします。
地震による停電や通信障害がおきても早く。正しい情報を入手する事が大切です。
津波警報・注意報などの情報をいつでも手に入れられるようにラジオを用意しましょう。
津波は想像以上の速さで海岸に迫ってきます。
非常用持ち出し袋を持って避難場所に急いで避難しましょう。避難場所や高台に行く時間の余裕がない時は、 頑丈なビルの屋上などに避難するようにしましょう。避難は遠くに行くよりも、まずは高い所に行く事が大切です。
はじめて訪れた旅行先など地理に詳しくない土地でも、「津波避難場所」マークや
「津波避難ビル」のマークを目印に避難してください。避難はできるだけ、
徒歩が望ましいとされています。東日本大震災では、車で避難する人で渋滞が発生しました。
歩く事が難しい方や高齢者や小さな子供がいる家族など必要な人が車で避難できるようにしましょう。
大津波警報・津波警報が発表されたら、市街地などへの浸水の
危険性もありますので一刻も早く高台など安全な場所へ避難してください。
津波注意報が発表された場合も海や川の河口から離れましょう。
一度安全な場所に避難したら警報や注意報が解除されるまでは、
安全な場所で避難を続けてください。
