今週は、岩手県に津波注意報が発表されました。
海底で地震が起こると海底が隆起したり沈降したりします。
それが海面を変化させて波として伝わってくるのが津波です。
地震以外にも火山噴火や沿岸部での地すべりも津波を発生させる事があります。
今朝は、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦さんに
「あまり知られていない津波の知識」についての話をお伝えします。
まず、津波の高さや規模について今村さんのお話です。
地形によっては、発表された高さや規模よりも大きくなる可能性がある。
もう一つは、津波の『時間』です。
1960年のチリ地震の津波は、地震の発生からおよそ22時間半後に日本に到達しました。
遠く離れたところで起きた地震からの津波の事を「遠地津波」と言いますが、
海底の地形などによって、到達した波が高くなる場合や、
第一波よりもあとからくる波の方が高くなる可能性もあるのでこの点も注意が必要です。
気象庁は、地震発生から、およそ3分を目標に
「北海道太平洋沿岸東部」「東京湾内湾」など全国の沿岸地域を66に分けた
津波予報区ごとに注意報や警報を発表します。
20センチ、30センチでも命の危険があるのが津波の怖さです。
20センチ~30センチでも大人が立つのが困難な状況で、簡単に流されてしまう事があります。
海の中にいる人や海岸付近にいる人がただちに海から上がって、
速やかに海岸から離れる理由の1つはここにあります。
「あまり知られていない津波の知識」についてお伝えしました。