木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

Flowからのお知らせ

  • ★みなさんに嬉しいお知らせで〜す!

    Spotify にて拓哉キャプテンの1st アルバム、「Go with the Flow」、
    2nd アルバム、「Next Destination」が絶賛配信中です!
    Spotify 限定配信となりますのでたくさん聴いてくださいね!

    さらに!Spotifyでは「木村拓哉 Flow 〜リスナーの「人生の一曲」プレイリスト」も公開中!
    番組宛に届きましたリスナーさんにとっての「人生の一曲」をまとめたプレイリストもたくさん聴いてくださ〜〜い!

    ★只今、Flowでは 「あなたにとっての“人生の一曲”」 を募集中です!
    エピソードと共にあなたの人生の一曲を教えてくださ〜い!
    みなさんからの メールをお待ちしています!

    さて今回のFlowは……

    拓哉キャプテンと“親交”のある方から“はじめまして”な方まで、 様々なステキなゲストをお迎えしてお送りする「Flow」!
    4月のマンスリーゲストはラッパーのAwichさん!
    どんなトークセッションになるのか!?
    お楽しみに!

    そして!!
    番組公式「X」「@flowsaaaan」のチェックもお願いします!
    ハッシュタグ「 #フロウさん 」を使って、
    番組の感想や木村さんにやってほしい事などをポストしてみんなで繋がりましょう!

ON AIR REPORT

2024年04月21日

Flow 第二百九十九回目「拓哉キャプテン × Awich」Part3

4月のマンスリーゲストはアーティストのAwichさんです!
Awichさんとのトークセッションも今週が最後。Awichさんの「人生の1曲」も伺います。


木村:自分プロデュースいるよね?

Awich:います、います。
俯瞰した自分がいるっていうのは私にとってはめちゃくちゃ大事なことで、眠れない夜のセッションというか自問自答の中で生まれたセルフなんですよ。そこと会話するから自分の人生が俯瞰して見えるし、1回そこで吐き出してるので、周りにいる人たちとは落ち着いて会話できるっていうか。そこを私はめちゃ大事だなって思って、ありがたい気づきだなって思ってます。
だから、私は自分のファンの子たちには日記をめちゃくちゃ推奨してます。

木村:それはポジティブな事だけではなく、思ったことを。

Awich:はい。だからこそ日記は自分の聖域というかsecret placeとして誰にも見られないし、カッコつけなくていい所。あと綺麗ごと言わなくていい所、偽善者ぶらなくていい所。自分の中にあるほんとの声というか、これが分からない、これがムカつく、これが嫌い、これが大好きとかも全部、何も飾り付けずに言えるところ。そこで自分との対話をすると、“ほんとに好きなのってこれなんだ”とか、“私ってこれ得意なんだ”とか分かってあげられるから、それに基づいて行動がとれるというか。

木村:日記という自分に対するカルテですよね。

Awich:あー、そうですね。だから、プロデューサー、セラピストみたいな。

木村:でもさ、時には自分自身がドクターにもなるし、ナースにもなってるし。だから一方通行でずっとドクターやってるわけじゃなしに。

Awich:そうですね。たしかに、たしかに。

木村:そこがスイッチしてるっていう感じは。だから健康で健全なんじゃない?

Awich:たしかに。

木村:でもちょっとビックリしたんですけど、日本に戻るきっかけになる出来事が、旦那さんが他界してしまうっていうタイミングがあったらしいんですけど。そういう時も、今お話に上がっていた…。

Awich:はい。それが一番実感した。その効果と言ったら変なんですけど、必要性というか。自分がほんとに立ち直れないって思ったり、人に対する怒りとか悲しみとか苦しみを誰にもぶつける事ができない状態の時に自分の気持ちを書き出してみるというか、自分との自問自答みたいなものも書き出してみるというか。
ほんとに生きていく意味が分からなくなった時も「生きていく意味が分かりません」って書いたら、「何でわからないの?どういう所が分からないの?」って聞いてくれる自分がいるんですよ。「どういう所が分からないってどういう事なんだろう?」とか、分からない所もずっと自問自答していくと、「とよみ(娘)はどうするの?」とか、「お父さんお母さんはどうするの?」って聞いてくれる自分がいるっていうのを一生やってましたね。旦那が他界した時。

木村:でもそこで、「何で?」とか「どうして?」って思えなくなった人たちって、ほんとに良くないとは思うんだけど、自分で自分の鼓動を止めるような選択をされる人たちがいる事も事実じゃないですか。だから、そこでAwichみたいに気持ちがボロボロになろうが、「倒れても絶対前だけを見てやる!」っていうようなサヴァイヴな感じ?

Awich:うんうん。たしかに。

木村:それがきっとあったんだろうなって凄く感じたし思ったし。それ、戻ってきたのっていくつの時だったんですか?

Awich:24歳の時。

木村:24?

Awich:それこそ学校卒業した直後に旦那が亡くなって、それで帰ってきましたね。娘ともども。

木村:その時、だから本人が24で娘さんが?

Awich:3歳。

木村:3歳。でも、その状況になって、もう1回リスタートじゃないけど、もう1回ギアを入れるきっかけになる事ってなんだったんですか?

Awich:2年間ぐらいずっと自問自答してたんですけど、その中でやっぱり、この人生を終わってもいいかもしれないって思う瞬間も何回もあって。

木村:もう日記を書くのやめようかなと思うタイミングもあったんだ。

Awich:はい。でも、それを止めていたのが「娘の事どうする?」みたいな。娘にとって、私がいなくなったら(両親が)2人ともいなくなったら、彼女はどうやって生きていくんだ?みたいな疑問が最初にあって。やっぱり、彼女にとって私が必要だってなったんですよ。私が必要だって、どういう状態で必要なんだろう?って考えたときに、こんなにいつも泣いてて、ダラダラしてる私が彼女にとって必要かな?私が必要だったら、どういうふうにすれば彼女にとって一番いいんだろう?みたいな。
最終的に気づいたのは、私が幸せに一生懸命に生きてる事が彼女にとっていい事。それを私は彼女に見せたい。じゃー何をして生きたい?って聞いたときに、やっぱり自分が好きな事。じゃー好きなことは何?「ラップ」。

木村:(笑)。出たね、答えね。

Awich:(笑)。っていうふうに、長い自問自答の中で行きつくことがなんとか出来たんですよ。
そういうふうに気づいていく時に、父親に言われた一言も結構大きくて。ずっと長い間実家でお世話になってたんですけど、ある日父が、「お前いつまでそんなふうにしてるんだ?」って言ってきたんですよ。私は未亡人のシングルマザーってかわいそうだから、一生こんなふうに誰かの命を悔やんで生きていく権利があるって、どっかで思ってたんですよ。だから、誰かに何か言われる筋合いなんてないって思ってたんですけど、父にそう言われた時に「はっ!?」みたいな感じで、最初はちょっと怒ったんですよ。だって私、最愛の人を亡くしたんだよ。何でそんなことを言えるの?みたいな感じでちょっと反抗したんですけど、「言っとくけどな、うちなんちゅはな、全員愛してる人とか家族とか友達を失って、それでも生きてきたからお前がいるんだぞ!」って言われたんですよ。それを言われた時にハッとしました。お父さんもお兄ちゃんを亡くしてるし、お母さんも友達とかいろんな人を亡くしてるし、戦時中も戦後の時代もほんとにいろんな怒涛の時代を生き抜いてきた力強い人たちから私は生まれてるんだなって思ったときに、立ち直るDNAが私の中にはあるって気づかされて、「おー、やったろう!」って思えて。

木村:(笑)。

Awich:(笑)。「やったろう」って思って、自問自答の最終アンサーみたいなのも相まって「よし!」って思えました。

木村:なんか素敵な家族だし、素敵なDNAだなって話を聞いててめちゃくちゃ思うんですけど。

Awich:ありがとうございます。“なんくるないさー”が発揮されちゃう。

木村:その“なんくるないさー”ハンパないね。

Awich:私、めちゃくちゃパワフルな言葉だと思っていて。小っちゃい頃は、何とでもなるから何もしないとか、ちょっとlazyな雰囲気を持ってると思ってたんですよ。だから、「宿題しない、なんくるないさー」みたいな(笑)。

木村:(笑)。それ、使い方あってるのかな?

Awich:多分そこは間違ってたって、大人になって気づくんですよ。ほんとに、何とかするから。大丈夫だから。何があっても何とかする。あと、人生ってほんとにどうにでもなるというか、宇宙とか地球の歴史の中のほんとに小っちゃい私たちの人生の中で色んな悩みがあって、いろんな分かれ道があると思うんですけど、どっちに行ったとしても本当は大丈夫なんだよっていう、めちゃくちゃ深い所から来てるフレーズなんだなって、大きくなって気づいて。どっちに転んでも大丈夫だから堂々と行きなさいっていう言葉。

木村:いや〜、もうなんかあれだな。俺が今日カウンセリングを受けてる感じになっちゃったな。

Awich:いやいや(笑)。

木村:それで、完全復活したAwichの快進撃がちょっと怖いんですけど。
2020年1月アルバム『孔雀』をリリースして、そして同じ年に配信シングル『Shook Shook』でメジャーデビュー。この時が34歳。

Awich:そうですね。

木村:2年後、アルバム『Queendom』を発表して。だから3年ですよ。3年でアリーナの単独ライブと日本武道館公演を成功させ、僕は多分、その日本武道館のステージ上のAwichの「なんか色々言ってるけどさ」っていう。「私、こうなんだよ!」みたいな事を言ってるのを目にして耳にして「おもろ」っていう感じになりました。

Awich:(笑)。ありがとうございます。

木村:そして去年か。最新アルバム『THE UNION』を発表したという事で、その『THE UNION』に込めたのは、自分が自分らしくいる事。弱さも強さもさらけ出す事。相手にもそれを許す事っていう。

Awich:それで本当のUNIONが生まれるんじゃないかなって、その想いを込めたアルバムです。

木村:へー。それで、今現在は37歳というAwichなんですけど、この先に見つめるものってあったりするんですか?

Awich:あります。ズバリ、グラミー賞獲ります。

木村:おー。グラミー。しょうがないんだよ。だって、Awichってそういう人なんだから。

Awich:ありがとうございます(笑)。

木村:「私、こうするから」っていう事はしますからね!

Awich:そうだった(笑)。

木村:グラミー賞。それは、特別な想いあるんですか?

Awich:そうですね。沖縄の若いアーティストたちが大きな夢を見れるようになってるっていう現実があるんですけど、もっと広げたいっていう気持ちがあって、日本人があのグラミー賞を獲る事で若いアーティストたちも獲れる前提で最初から夢を見てくれるじゃないですか。言ったら、日本人だけじゃなくてアジア人全員がそう思ってくれるような世界ができたらいいなと思ってて。それはもちろん、個人的には娘にとってもいい事だし。だけどパンって皆が「やるぞ!」っていう世界って面白いと思ってて。そこを目指すために、それをやる事が私の生きがいというか、自分に「命を何に使いたい?」って問いかけた時に、私の今持ってる命をそういう事に使いたい。だから獲ります。

木村:獲ります!

Awich:(笑)。

木村:この番組ですね、ゲストの方に「人生の1曲」っていう、割とハードル高めな質問をさせてもらってるんですけど、伺ってもいいでしょうか?

Awich:はい。色々考えたんですけど、ここはやはり自分の曲がいいなと思って。その中でも、私のこれまでの人生をまとめている曲があって。それが「Queendom」という曲です。
私が沖縄で生まれ育って、Queenと呼ばれるように、自分で言っちゃうんですけど(笑)。言われるような位置までの人生の経緯だったり、これから私がどう生きていきたいかっていう覚悟だったりを語っている曲です。

木村:これは人生の1曲っていうより、彼女が自分を鼓舞するがごとくのプロファイルですからね。

Awich:そうですね。

[O.A曲]
M1.Queendom/Awich

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara 
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

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