木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2026年03月01日Flow 第三百九十六回目「拓哉キャプテン × ヒコロヒー」Part1

今月のマンスリーゲストは、ヒコロヒーさん!
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!


ヒコロヒー:どうも、「国民的地元のツレ」こと、ヒコロヒーでございます(笑)。

木村:やっぱり自分で言うんですね。「国民的地元のツレ」って。これ、ちょっと解説してもらっていいですか?

ヒコロヒー:はい。最初は自分で勝手に言い出したんですけど…。

木村:え? 人からじゃないんですか?

ヒコロヒー:そうなんです。そしたら浸透して頂いて、で、今はもう本当に皆さんから言って頂けるようになった、っていうことなんですけど。もう最初は自分から勝手に言い出したんですよ。

木村:その「地元のツレ」っていうのは、まず「地元」っていうワードって結構テンションを和らげてくれるじゃないですか。何かちょっとかしこまった部分が一気に払拭される、と言うか。
そこにカタカナで「ツレ」っていう。それ、どういう位置なんですか?

ヒコロヒー:(笑)。いや、これよく言われるのが、関西と関東でちょっと「ツレ」のニュアンスが違うっていうのを聞いたことあるんですけど。
西やと「友達」みたいな。だから「地元の友達」みたいな。ファミレスとかで皆で飯食う時に1人はおりそう、みたいな。男女関係なく、わしみたいなのがおるかな、っていうところで。

木村:「わし」(ヒコロヒー)なんですが、数々のバラエティー番組、ラジオ、ドラマ、映画に出演。僕も拝見してますけども。あとはコラムの連載とか、脚本とか、活動範囲がとんでもないんですけど。

ヒコロヒー:はい。

木村:びっくりしたのが、2024年、短編小説集「黙って喋って」っていう。こちらはなんと、「島清恋愛文学賞」を受賞してる。

ヒコロヒー:はい。ありがとうございます(笑)。

木村:だから、出役ではあるんですけど、ちょっとバカリ(ズム)さん的な感じですよね。

ヒコロヒー:そんな、滅相もないんですけど。

木村:いやいや、だってやってらっしゃることをかなり近しくないですか? 脚本も書かれてるんでしょ?

ヒコロヒー:そうなんですよ。去年ですかね。いや、本当に深夜の30分ぐらいのところですけど、本当に勉強させて頂こうという気持ちで(連続ドラマの脚本を)やらせて頂きまして。

木村:すご! この番組はゲストに生きてくださった方に、「人生をどうやってFlowしてきたのか」っていうのをお伺いする内容にはなってるんですけど。
そもそも「ヒコロヒー」って(名前は)どっから来ました? それも自分で?

ヒコロヒー:そうです。くだらなくて申し訳ないんですけど、芸名を付けるってなった時に、私はもうちっちゃい時から角度の付いてる文字が好きやったんですよ。この直角90度、カクカクしてる感じの。
それでた「ヒ」とか「コ」とかそういう文字が好きやったんで、カクカクしてる自分の好きな文字をパッと集めたら、「ヒコロヒー」になっただけで。だから、角度だけで言うと、ほんまは「田中」とかでも良かったんですけど。

木村:角度推し?

ヒコロヒー:そうですね(笑)。ほんまそれだけです(笑)。
「本名はヒロコなんでしょう?」とか、色々言われたり、考察班とかが「これをハングルみたいなのにしたら、こういう意味になる」 とか、何かいっぱい色んな考察して頂いてるんですけど、皆さんにはそれはそれで自由に楽しんで頂きながら(笑)。

木村:でも、この並びは何回か試したの?

ヒコロヒー:いや、もう何にも試してないです。もうこれで。だからもうパッと書いてパッと提出して、それが今日に至る、っていう感じです。
初舞台の前に、何ていう名前で出るか書かないといけなかったですよ。本名で出るのもなんか嫌やな、何か芸名つけたいな、と思って、パッと書いて、提出して、その名前で初舞台を踏んで、今日に至る、っていう感じです。

木村:へえ〜。じゃあもう最初につけた手書きのゼッケンのままっていうこと。

ヒコロヒー:はい(笑)。

木村:1989年10月15日、愛媛。

ヒコロヒー:36歳でございます。

木村:港町。
なんとなく、僕の勝手なイメージかもしれないですけど、W系のスーツをあえてボタンを外し、襟付きじゃないインナーを着て、カラーもよくある黒とかグレーとかではなく、「それ、どこで出会ったんですか?」っていうカラーのチョイスをし…。

ヒコロヒー:なんやねん。「どこで出会ったんですか?」って(笑)。

木村:ちょくちょく挟まれてるワードの中に、タバコだったり、お酒だったり、っていうのが存在してるので。

ヒコロヒー:そうなんです。

木村:中学・高校の時のヒコロヒーさんの、「写真撮るよー」って言われた時はこうしてたかな、とか、勝手なイメージと言うか。きっと何枚かに1枚は腕組んでたのかな、とか、指と指がくっついたピースだったのかな、とか(笑)。

ヒコロヒー:(笑)。色んな想像して頂いて。

木村:反抗期とかありました?

ヒコロヒー:思春期はもう反抗期だけでしたね(笑)。だから、皆さんが想像する通りの10代の私です。

木村:それは、親御さんのみ? それとも“学校”という組織に?

ヒコロヒー:組織に。組織とか、もう“大人”というものであったりとか。

木村:じゃあもうずっとBGMで尾崎豊が、っていう感じ。

ヒコロヒー:そうですね(笑)。
…かと言って、でも、ワルに走っていく先輩たちのことも、なんか嫌だったんですよ。「もう、そんなことすな!」みたいな。
だから、不良の中でも、おっかない本当のワルに行く人たちもいるわけじゃないですか。まぁ、言っちゃえば私も不良だったんですけど。その中で、本当に踏み外していくような先輩たちは、「何やってんだ」と思いつつ。でも、いわば普通の子たちにも交われず、かなり反抗期でしたね(笑)。

木村:交われない反抗期って、だから“交われないこと”が原因だよね(笑)。

ヒコロヒー:(笑)。友達もいるけど、皆も交われない、みたいな。

木村:「あ、お前も?」っていう。

ヒコロヒー:そうです。はぐれ者たち、落ちこぼれたちで集まって、っていう感じでしたね。

木村:それはきっと、その時の本人たちしかわからない“期”なんだろうね。

ヒコロヒー:そうだと思いますね。
反抗期なかったですか? 木村さん、むちゃくちゃ不良やったイメージあるんですけど。ね。

木村:「ね」って(笑)。

ヒコロヒー:いや、そりゃそうですよ(笑)。ちっちゃい時に見てても思ってましたもん。「この兄ちゃん悪いな〜」みたいな。それは思いますよ。田舎の少女でさえ。
だから、カッコよかったですよね。そういう意味で、男の子たちは皆好きだったんじゃないですか? そういう、「ちょっと悪い感じするけど、ええ兄ちゃん」みたいな感じだったんじゃないですかね。

木村:へえ〜。
で、ちっちゃい頃、「ちょっと私、皆と立ち位置違うな」って思ってたかもしれないけど、その時は何になりたいとかあった?

ヒコロヒー:ないですね。高校時代もずっとガソリンスタンドでバイトやってたんですよ(笑)。

木村:もう本当に、ど真ん中っすね。ツナギの色は?

ヒコロヒー:オレンジ。

木村:うわ…、ありがとう。

ヒコロヒー:「ありがとう」?(笑)

木村:ありがとう。

ヒコロヒー:でも、そこもちゃんと働いてはなかったんですけど、その時の副店長も「別に、ここで働けば?」みたいなことを言ってくれたので「まあいっか」と思って、「じゃあ就職します」とかになって。親と学校に「昨日こう言われたから就職することにするわ」って言ったら、「あかんあかん!」みたいな。田舎やったんで、「あかんよ、そんなん。大学行ってもらわな」みたいなことになって、「え!?」ってなって…。

木村:それは、親御さんが?

ヒコロヒー:もう親も、学校も。
でも、ろくに勉強もしてないし学校も行ってないから、「いや、できません」、「もうわからへん」みたいな。「どうすんの?」って言って。
そしたら、「文章だけで試験できます」みたいなのを、先生が頑張って持ってきてくれたんですよ。ちょっとしたテストと小論文、みたいな。 「これだけでも受けてくれ」って言われて、まぁ大阪行けるしいいやと思って行って受けたら、受かって、っていう感じで。

木村:で、行った先が…?

ヒコロヒー:大阪の近畿大学という。

木村:文芸学部芸術学科。

ヒコロヒー:そうですね。

木村:え、すげえじゃん。

ヒコロヒー:いやいや!

木村:その橋渡しした高校の先生がすごいよね。

ヒコロヒー:かなり頑張ってましたね(笑)。私は出席日数も足りてないから、本当に学校を留年しかけてたぐらい。

木村:学校行ってない時に何やってたの?

ヒコロヒー:学校行ってない連中と一緒に、なんかフラフラ遊んでましたね(笑)。

木村:どこで?

ヒコロヒー:でも、かわいいもんですよ。喫茶店行ったり、ゲームセンター行ったり、漫画喫茶行ったり、裏山で遊んだり、かわいいもんでした。

木村:そこは裏山だったの。漁港ではなく。

ヒコロヒー:はい(笑)。そうです。港の猟師のおっちゃんは怖いから。

木村:そうなんですよ。海に出られてる皆さんはね、規律とかルールとかがすごくおありですからね。

ヒコロヒー:そうなんです。

木村:で、その近畿大学では、落語研究会(に所属していた)?

ヒコロヒー:そうですね。サークルは落研(おちけん)という、まぁお笑いサークルみたいなとこに入ってました。お笑いが好きだったので。
でも、本当にこれもたまたまで、大学を歩いてたら「新入生歓迎」って、大学生たちが「うちのサークル入れ」って言って、勧誘してくるんですよ。一番男前がいたのがこのサークルやったんで、「じゃあここにします」って入って。

木村:じゃあお笑いに興味っていうよりかは、面食いな感じで「お、いた!」って。
そんで、なんで今に至るんですか?

ヒコロヒー:これも本当にたまたまの連続なんですけど。

木村:「たまたま」ってすっげぇな。

ヒコロヒー:その大学も、結局行ったり行かなかったりになっちゃって。その時に、学園祭をやるってなって、うちの落語研究会が、お笑いの大会をやるってことになったんですよ。
それで大学生で素人の子たちが漫才やったりとか、コントやったりとかっていう大会をやるその当日に、男前の先輩に「1人欠員が出た」と、「ちょっと代わりに出てくれ」って言われたんです。「いいですよ」って言って、その欠員の代わりにパッと出て、何かもう適当な言葉を喋って、はけたら…。大きい大学っていうのは、芸能事務所みたいなのがいっぱい学園祭に来ていて。

木村:そっか。むしろ、皆そこまでちゃんと網を張りに行ってるんですね。

ヒコロヒー:そうなんですよ。舞台を降りたら、色んな事務所の方から名刺を頂いて。でも、その当時は本当に全然「芸能界なんて」っていう感じだったので、1年ぐらい何も連絡しなかったんですよ。
でもいよいよ学校も行かなくなって、中退ということになって(笑)。「ちょっとこれどうしようかな?」ってなった時に、ラジオと映画が好きだったので、ラジオの制作か、映画の作る側に入りたいなと思ったんです。「あの時、大人からいっぱい名刺もらったぞ」ってなって、バーッてひっくり返してみたら、「松竹」っていうのが1個あって。松竹って、知識もないから…。

木村:映画?

ヒコロヒー:映画! 「あ、これは! 山田洋次のとこや!」ってなって、電話するわけですよ。
「すいません、入れてください。あの時に名刺貰って『入ってくれ』って言われたんで、入ります」って言ったら、「わかりました。来てください」って言われたから行ったら、大阪の難波の地下の施設みたいなとこ入れられて…(笑)。

木村:施設ではないだろ(笑)。

ヒコロヒー:そういう施設みたいなところに行ったら、何か汚い格好した若者たちが「天下取ったる!」みたいな目でギラギラしてて、それがお笑いの養成所やったんですよ。だから、もう何にもわからんまま行って、「え? お笑いの養成所なの?」みたいなことになって。

木村:「え? 葛飾柴又じゃねえの?」っていう。

ヒコロヒー:そうです(笑)。でも、その時の社員も入って欲しかったんでしょうね。「いやいや、うちは映画もやってて、歌舞伎もやってて、うちは『松竹グループ』で…」って。まぁ嘘はついてないんですけど(笑)。

木村:確かにね。

ヒコロヒー:「でも、映画作りたくて来たし、ちゃうわー」、「もう別にいいや」と思ってたんですけど、結局その養成所で友達ができるんですよ。その当時はAマッソとか、きつねさんとか、さらば青春の光さんとか、お見送り芸人しんいちさんとかもいらっしゃって。「なんか楽しいな」って。
だから、「お笑いをやりたい」っていうよりも、「友達がいるから楽しい」っていう習い事ぐらいの感覚で通って。でもそしたらどんどんお笑いが楽しくなっていって、切実になっていって、「この世界で食っていきたいな」と思った、っていう感じです。

木村:へ〜、すごいね、その「たまたま」は。だって勘違いだもんね。

ヒコロヒー:本当にそうです。

木村:『松竹』に「おっ」って思っただけだもんね。そんで今、こうやってお話をさしてもらってるっていう。

ヒコロヒー:そうですよ。そして今、木村さんとラジオやらしてもらってるんですから。わけわかんないです。

木村:いや、だって逆に、いつもスタッフの皆と「次のマンスリーゲストでどなたかお会いしたい方はいらっしゃいます?」って言われて、「誰だろうな? う〜ん…あ!」って思いついた…「思いついた」っていう言い方も変ですけど。

ヒコロヒー:いえいえ!

木村:自分でも、正直不思議だったんですよ。女性1人でスーツのセットアップのみで…。

ヒコロヒー:山城新伍さんみたいな格好して(笑)。

木村:で、たまにぶん投げられたりとか、跪いて地べたをズサーッみたいな感じになってるし。逆に夜は、それこそ、この間「教場」っていう作品でご一緒した齊藤京子ちゃんっていう方と「キョコロヒー」としてやってらっしゃって。

ヒコロヒー:ありがとうございます。

木村:「そういえば、俺ヒコロヒーさんって現場でご一緒してないよ」ってスタッフに言ったんですよ。そしたら「じゃあゲストにどうですか?」って言われて「ぜひお願いします」って言って、今回です。勝手にすいません。

ヒコロヒー:いえいえ! そんな、とんでもないです。
だから私、ちょっとだけふわっとこの番組に出る経緯を「いやいや、木村さんのラジオって、何で?」みたいに言ったら、「いやなんか、木村さんがお名前挙げてくださったそうです」って。

木村:挙げました。

ヒコロヒー:恐縮です。ありがとうございます。

[OA曲]
なし

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