2026年04月19日Flow 第四百三回目「拓哉キャプテン × 新庄剛志」Part3
今月のマンスリーゲストは、北海道日本ハムファイターズの監督、新庄剛志さん!
新庄剛志さんとのトークも今週が最後! 新庄剛志さんにとっての「人生の1曲」も伺います!
木村:プライベートも軽く聞いていいですか。
新庄:うん。
木村:インドア派、アウトドア派、どっちですか?
新庄:監督になったらインドア派。選手の時は、もうバリバリ、アウトドア。
木村:じゃあ、今はインなの?
新庄:イン。この4年間、すすきのに1回も飲みに行ったことない。野球だけです。
木村:何してんの? 勉強?
新庄:これはよく言うんだけど、iPadを3〜4台持って。まず、今日のファイターズの試合。次に対戦する相手の試合。あと、いい選手がいないかどうかの、セ・リーグの試合と2軍の試合を、もう帰った瞬間に全部観るのよ。
木村:待って。同時再生? 4画面?
新庄:うん。で、大画面では違う試合が出てて。もう野球だけ。これはもう「真面目くさんな」って言われるかもしれないけど、実際にこの4年間、ずーっとそれしかしてない。
たまーに、平和島にボートしに行く。小さい頃から親父に福岡ボートに連れてってもらって、そこの記憶がすごくあるから。平和島に行くね。
発散やね。ストレス発散。
木村:で、今現在でも「12時間以上寝る」って聞いたんだけど、本当?
新庄:あるね。もう目が疲れて。12時間、トイレなしよ。
木村:それはでも、一度ぐらいはパッてちょっと意識は覚醒するけど、「まだ横になれるわ」っていう感じで?
新庄:もちろん。「あ、まだ4時半か」、で、そっから昼の1時ぐらいまで寝て。ただ、最近、無呼吸症候群がすごくて。寝てる間に息が止まる。
木村:無呼吸? このガタイで?
新庄:そう。監督に多いらしいのよ。心臓の病気と、呼吸系。責任があるから、やっぱストレスとかで、もう心臓が飛び出そうなぐらい。他の監督たちは心臓が悪くなるの。「一番やりたくて一番やりたくない仕事は、監督」って言ってたね。それぐらい預かってるから。サイン1つで負けに繋がるんだから、それはプレッシャーかかるよ。
木村:ごめん。また話戻っちゃうけど、サイン出してる?
新庄:俺は出してない。作るけど、覚えてない。
木村:嘘だろ?(笑)
新庄:本当。これ、他のチームは多分サインが9個ぐらいしかないのよ。バント、盗塁、エンドラン、スクイズ、リレイドスチールとか。9個ぐらいしかないんだけど、うち31個あるのよ(笑)。
俺がいろいろなアイディアが浮かびすぎて、「サイン作ろう」、「サイン作ろう」、「サイン作ろう」ってやったら、31個ぐらいできちゃって。それを今、選手たちが覚えて、やれてるっていうのは、すごくない?
木村:でも、発案者は覚えてないんでしょ?
新庄:ヘッドコーチがしてんのよ。「次の球がボール球だったら、スクイズ行くよ」、「次の球がストレートやったら、ツーランスクイズ行くよ」とか。早めに早めに言うのよ。
で、俺がサインを出したら、次の次のシチュエーションはどうしたらいいか、って。将棋と一緒よ。もう4、5手先を読んで、前もって考えてやらないといけないから、サインを出す暇がなくてヘッドコーチに出してもらってる。
木村:口頭で言ってるの。
新庄:「何球目はスクイズで行くよ」って。
木村:それも込みで、試合中は口も読まれないようにマスクしてんだね。
新庄:それもある。バント、バント、バント。エンドラン、エンドランは、やっぱりいつも抜かれるから。
そしたら向こうのキャッチャーが「あ、バント来るから」、「スクイズ来るから」、ってあっちのベンチが外せってなってしまうから、マスクを着けて。
あとは、マスコミの対応が多くて、風邪を貰いたくないんだよ。
木村:俺、それもね。夜やってるスポーツ番組とかニュース番組とかで、いろいろな球団が「〇〇でキャンプインしました。直接取材してきましたんで、観てください」とかいうところで…。ファイターズのキャンプインで、剛志が、もう言ったら南国ですよ? なのに、そこでちゃんと「おはよう」っていうタイミングでマスクして現れて(笑)。
新庄:(笑)。
木村:で、マスコミの皆さんに「今日何人ぐらいいらっしゃってんの?」って言って、「よかったら、これ寒いから食べてって」とか「暑いからこれ飲んでって」とか言ってんのを見た時に、「うわ、マジか」って、個人的に思ってるタイミングがいっぱいあって。
でも、最近はインドアってことは、趣味で何かをするとかっていう時間は、そんなにない?
新庄:ごめん。これはマジで野球しか見てない。
ここからは、この番組「Flow」に届いているリスナーからのメッセージに、新庄剛志さんにもお付き合いをしてもらいます!
まずはこちらのメッセージから!
【千葉県 ユウさん 27歳 男性】
私は突然の環境の変化が苦手なのですが、逆手にとって環境の変化を楽しむ方法はありますか?
木村:もう変化じゃないもんね。自分で変えていってるもんね。
新庄:そうね。俺、ちょっとアドバイスは難しいかもな。
挑戦してる自分を「俺かっこいいな」とか思ったりすると、その場所でいろんな行動力が生まれるかもしれないね。
俺はメジャーでアメリカに行って環境を変えることになったんだけど。「アメリカに行く俺ってカッコよくね?」って自分で言い聞かせて。「もっとかっこいい姿を見せたるわ。見とけよ」って。
木村:その「見とけよ」は、誰に?
新庄:日本中の野球ファンのみんなに。あとは、「俺はやったことないことをやってのけるからね」って。
木村:それ、自分には言わないの?
新庄:いや、俺はできるもんだと思ってしまってるから、言わないのよ。もうできるから。その辺はもうマイナス思考も全くなくて。いいことしか。
木村:それすごいね。だから「失敗したら嫌だ」とか、「失敗したらどうしよう」とか、「迷ったらどうしよう」とかいうことではなく、それはもう枠にないんだよね。
新庄:すっごいチャンスで打席に立って、打てませんでした。(という場面でも)「あ、ピッチャーが俺より上回ったんだ」で終わりなの。
木村:「自分が」じゃないんだ。「こいつがすごかったんだ」って。
新庄:ただ、これはよくないことなんだけど、相手のピッチャーが子供生まれたとか、結婚したとか、これで打たれたら2軍に落とされるとか、そういう情報を聞いちゃうと、三振してあげたくなるのよ。
俺はもう安定してレギュラーだから、「俺がこれを打ったら、この選手の家庭はどうなるんだろう?」って思い出すと…。
木村:マジ?
新庄:そう思ってしまうから情報をあまり入れないようにしてるんだけど。マネージャーから「生まれたらしいっすよ」って言われたら、「聞きたくない…」みたいになんのよ(笑)。
木村:いや、でもそのレベルで打席に立ってるっていうのも、プロじゃないとその尺度って言うか、その目線にはなれないよね。
新庄:あとは巨人戦。昔、巨人戦は地上波で流れてたじゃないですか。巨人戦は、2ストライクまで(バットを)振らなかったね。テレビに映りたいから。
木村:嘘だろ?
新庄:本当本当! これマジで。こういう選手多いよ。
田舎もんは特に。田舎もんの選手で打席立った選手は、ツーストライクまで打たない。テレビに映りたいから。
木村:嘘だ!
新庄:本当だって。バリバリチャンスの時はもう初球からいくよ。それ以外の時は、試合前の鏡でお尻のラインとか、首の位置とか…。
木村:それ、「他の人はやってません」って…。
新庄:たぶん長嶋さんはやってたよ。空振りしてヘルメットが飛ぶポジションを、「お、このポジションいいな」っていうのを練習してたらしい。やっぱ、野球はエンターテインメントだから。
木村:でも「練習してた『らしい』」でしょ?
新庄:『らしい』だね。そりゃ実際見てないからね。
長嶋さんはやっぱね、好きなんですよ。俺は落ち込むことはないんだけど、なんか暗くなった時は、“長嶋さん伝説”の動画を観るっていうね(笑)。
北海道とか、遠征先に行くじゃん。夏にはスイカとか出るのよ。 選手たちが1個1個甘いの食べたいんやけど、長嶋さんが全部先っぽだけ食べてるらしいんだよ(笑)。でもいいの、長嶋さんだから。何も言えないの(笑)。
木村:でも、それに近いことをやってるような気がするけどね。
新庄:俺が? ないない。野球やってる時の俺って、常識人より常識人なのよ。これ、本当に。
木村:いやそれは、自分で言ってるからなぁ。
新庄:でも、例えば主力が6試合ぐらい打てなくて、ポンッて2軍に落としたりできる監督は少ないよね。
木村:え、するの?
新庄:するのよ。なぜかと言うと、2軍で気持ちを入れずにリラックスさせて、余裕を持たせるために、早く2軍の試合に行かせた方がいいのよ。だって結果関係なくない? そうすると、1軍だと「わっ」てなるヤツが、2軍になったら「ふお〜」って溜めて溜めて、パンッて打てる。で、良くなってきたら、結果が出たから1軍に上げるとかじゃなくて、その打席の内容で「よし、今呼べる」って思ったら、すぐ呼んでスタメンで使って、2本3本ホームランを打ってくれる。
木村:じゃあ、今話を伺ってる限りでは、2軍っていうのは、要は、ちょっとレベルとか調子があんまりいまいちっていうゾーンではなく、“整える場所”なんだ。
新庄:そう。俺の中ではね。
だって、8人しか出れないじゃん。で、レギュラークラスの選手が1試合目、見る。出場機会なし。2試合目、3試合目、4試合目、こっちで出てる選手が調子いいから(出さない)。そしたら、どうさせたい? ポンって2軍に行かせて、打席に立たせた方が良くない? あのスピードの感覚っていうのは、4、5試合で変わってくるから。だったら立ってきなさい、って。
2軍じゃないよ。落ちたわけじゃないよ。1軍管轄の打席に立っていけだから、良くなったらすぐ呼ぶよっていう、2軍には落としてない感覚。
木村:面白い。でも、「環境の変化を楽しむ」って言うか、日ごろから楽しめてれば、環境が変わろうが何しようが、ってことだよね。
新庄:そうそう。もう、自分次第よ。
木村:今月は、北海道日本ハムファイターズの監督、新庄剛志さんをお迎えしてお送りしてきたんですけども。「2026年の目標、夢は?」って言われたら、もうそこだね。
新庄:リーグ優勝でしょ? それはもちろん。リーグ優勝が日本一より大事なんだよ。
木村:日本一よりそっちが大事なの?
新庄:そうそう。日本一は、もうあれは運だから。時のタイミングによっては勝つから。リーグ優勝というのは、143試合で勝率がいいものが優勝、やから。そこに選手たちを連れて行きたいね。
木村:そこが2026年の、夢、目標。それを掲げて。
あと、この番組は毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど。剛志にとっての「人生の1曲」ってなんですか?
新庄:尾崎豊さんの「永遠の胸」っていう歌があるんだけど。
「どこがサビ? ここがサビでしょ? え、こっち? 何この音楽、新しい!」っていう。最初はゆったりめで、サビが来た、と思ったら、またサビ来て、また来た、みたいな。新しい感覚の曲で、俺は惚れ込んだね。
木村:いつ?
新庄:だいぶ前。
木村:1991年の曲。いろんな行き先を見せてくれそうな新庄剛志も、多分僕らはきっとまだ見続けて、追い続けて、で、一緒になってた分笑いそうな気はしますね。今日お話させてもらって、それをさせてくれるような感じがしました。
新庄:あとは、タクの(映画)監督ね。
木村:監督?
新庄:期待してるよ、本当に。今日からマジで、タクが映画監督になるっていう思考に変わったと思うから。
木村:やめてくれ。いやいや、変わんねーよ。
新庄:変わんないの?
木村:全然変わんないよ。またそういう無茶ぶりをするからね。
新庄:俺の直感をやってみ。さらに面白い人生に変わるから。「そう言えば、あいつ言ってたな」って。
遊びに来てよ。「木村さ〜〜ん!」で。
木村:そういうタイミングがあったら行きたい。是非是非、お願いします。
ということで、木村拓哉「Flow」。今月のマンスリーゲストは、新庄剛志さんでした! ありがとうございました!
新庄:どうも!
[OA曲]
永遠の胸/尾崎豊


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