2026年07月05日Flow 第四百十四回目「拓哉キャプテン × 竹中直人」Part1
今月のマンスリーゲストは、竹中直人さんです!
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!
竹中:ナマステ~。
木村:ナマステ~。ありがとうございまーす。
竹中:お久しぶり~。こちらこそありがとう、嬉しいです。
木村:いや、ほんと久々に会えて僕も嬉しいんですけど。
ご一緒させて頂いた時のエピソード資料みたいなやつをスタッフが纏めてくれたんですけど、「GOOD LUCK!!」っていうお話で、当時30歳の僕と、当時46歳の竹中さんがご一緒させて頂いたっていうのが、過去の事実としてはあるんですけど。
竹中:それ以外では何も一緒になってないね。
木村:作品ではそうですね。
竹中:ショックなぐらいに。切ないぐらいに。
木村:僕は一方的に、竹中さんが出演されている作品だったり舞台を観に行かせて頂いたり、させてもらってるんですけど。本当ないですね。
竹中:「GOOD LUCK!!」の時の印象が良くなかったのかな? とか。
木村:いえ、楽しい現場でした。
竹中:でも、あれでしょう? 僕が勝手にアドリブで、竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」をちょっと歌おうなんて思って。
木村:ジェーンさんがね。
竹中:俺の役のジェーンが。それがNG大賞かなんかに選ばれたんでしょう?
木村:だって、歌詞間違えるんだもん。
竹中:だって、あんなの台本に書いてなかったもんね。
木村:知らないですよ。だって、自分で言ったんじゃないですか。「あ、歌詞間違えちゃった」って(笑)。
竹中:そう。関係ないのにね。
木村:「てめぇ~」っと思って。
竹中:そうそう。あれ、楽しかったよね。
木村:堤のにいやん(堤真一さん)が、なんかすっげえどハマりしちゃった、どつぼっちゃったセリフがあったんですよ。「エックス線検査」っていうのがつぼっちゃって、とちっちゃうんだけど、ようやく「エックス線検査場はパスした」っていうワードを言ったと思ったら…。
竹中さんが演じてくれたジェーンさんが奥から現れて、「香田ちゃ~ん」みたいな感じで始まるシーンだったんですけど、そこでアドリブで竹内まりやさんの曲をいきなり歌い出して。ジェーンさん…竹中さんが演じた役が歌いながら近づいてきて、「なんか歌を挟んできたぞ、この人」って思ってパッと後ろを振り返ったら…。ほんと、僕らの直前まで来て、「歌詞間違えちゃった~」って言って、急にお芝居止めたんですよ。
今考えると、「歌詞間違えちゃったことも含め、ジェーンさん」って考えたら、お芝居は止まってないんですよね。あそこで俺らが止めちゃったんですよね。
竹中:そうやって考えれば、そうだね。
木村:で、僕も堤のにいやんも「何やってんだよ!」みたいな感じで、僕はジェーンさんを羽交い締めにして、で、にいやんがジェーンさんをボコるっていうね。
竹中:そうでした。
木村:そういう裏側があったんですけど。まあ、見事それがNG大賞に選ばれて…っていう。別に全然嬉しくない賞なんですけど。…という思い出もありましたね。
竹中:ありましたね。タバコ吸ってましたね、あの時代は。
木村:前室で吸えましたもんね。監督も、プロデューサーも、出演者も、下手したらカメラマンも、音声のチームも、皆そこに来て。
竹中:タバコを吸いながらでしか話せない、タバコを吸うと違う脳が動く感じっていうか。なんかあったよね。
木村:喫煙を美化するわけではないんですけど、なんか、そこでポコって生まれるものがあったなぁって。
竹中:僕が(タバコを)辞めちゃったんで。
木村:辞めちゃったんですか。
竹中:意外に簡単に辞められちゃって、だから全然吸ってないんだけど。でも「タバコの臭いってこんなに臭かったんだっけ?」って、気づかない。あれ、不思議なんだよ。「なんでその当時は感じなかったんだろう?」って。服にもいっぱい…。
木村:付いているはずですよね。
竹中:「うわ、くっせぇ!」と思うけど。
木村:車もそうですし。
竹中:そうでしょ? タバコ辞めてから気づいたんだけど。
だから、僕、大学時代に付き合ってた彼女とかは、家の前まで送ってって、「すぐ別れるの嫌だから、タバコ1本分」って言って、タバコ吸って、彼女とキスして、それで「じゃあな、また」とか言って別れる瞬間、彼女は臭かったんじゃないかなと思って。
木村:(笑)。「臭かったんじゃないだろうか?」に対しては、多分臭かったと思います。でもそれが、“今私がお付き合いしている、キスをする竹中さんの臭い”だったんじゃないですか?
竹中:大丈夫だったのかね? 喫茶店も皆吸ってたしね。
木村:だって、飛行機の中でいけてましたからね。
竹中:そうだよ。あと、新幹線の、最終のグリーン車で大阪に行く時とか、もう喫煙車は煙だらけだったからね。
木村:だから、大体缶ビールのプシュっていう、ちょっと酔いが回りすぎちゃった方の「拾うのめんどくせえよ、零しときゃいいんだよ」っていう…。
竹中:「俺もできるぞ、今言ったの。なんだよ。吸えたんだよ、昔はタバコを」。
木村:「ああ、でも、人の煙は臭ぇんだよ」。
竹中:「俺はね、酔っ払ってっから気になんねぇんだよ。やっぱりため息みたいなもんだろう。ふっふっふっー。(プゥ)」。
木村:出た! これ! これがね、天下の宝刀なんですよ。今聞こえました? 全国38局ネットのラジオの前。今日、ちょっとその手ほどきしてもらっていいですか?
竹中:こうやって腰を上げて(ププププゥ)、…口でやってるんだけど。
木村:口なんですけど、一緒にいると「あ、今した」っていう(笑)。それこそ現場ですっげーハートフルなシーンを撮ってる最中でも、マジでやるんですよ。それが余りにもリアルすぎて、当時は「あ、今した」っていう感覚しかなくて。なんだけど、無臭だからおかしいじゃん(笑)。本当にしてたら、絶対コックピットの中は臭いはずなんですよ。
竹中:臭いね。くだらない(笑)。
木村:まあ、その当時はちょっと狭いセットの中で撮ってたんで。堤さんと、自分と、一応サポートで監査として入ってたジェーンさんもいたので。本当にしてたら臭いはずなんだけど、臭ってこないんですよ。だから、俺、「おかしいな、これはどっちなんだ?」と思って注意深く見てたら、竹中さんがされる前には必ず下向くっていうのがパターン化して見えてきて。「あ、じゃあこれは口だな」っていう。
なんだけど、僕らが「じゃあ、オナラをしちゃった感じでやってみます」みたいにやったとしても、ネタがバレバレのマジックほどつまらないものないじゃないですか。もう、それが(本当かどうか)分からないから、毎回めちゃくちゃ楽しくて。一瞬(本当に)したと思うから、ドキッとするんですよ。「出ちゃった!」っていう感じで聞こえるから。
竹中:この前もね、あのちゃん主演の深夜の番組でやったんだよ、オナラ。本気にしちゃって、本気にびっくりして、取材でも言ってた。
木村:彼女(あのちゃん)が「あ、竹中さんしちゃった」って。
竹中:本気で思ってるみたいで、俺も否定することないやと思って。
木村:(笑)。だからね、また(否定)しないんですよ。多分、いろんなクリエイティブをされてきた上で出された竹中さんの決断だと思うんですけど、普通、本当にしちゃった人って、どっちかじゃん? 「あっ」ていう、しちゃったのを全面的に受け入れる方か、もう全然「どうしたの?」っていう、完全に装うか、のどっちかじゃないですか。イエスかノーかで言ったら。
あのね、イエスでもノーでもないとこ行くんですよ。竹中さんって。
竹中:そうだ、皆本当にびっくりするからね。俺、何十年もやってんだよな、それ。
木村:(笑)。それを本当に何十年続けるっていうのは、でもそれはコミュニケーションになってますよね。
竹中:でもね、大河ドラマの「秀吉」っていうのをやってた時、市原悦子さんが僕のお母さん役なんだけど、これを何度かやってたらね、市原さんはずっと本気にしてたから(笑)。ほんで、「臭い」とまで言ったから。「あらやだ、臭い」って。それを急に思い出した。
木村:(笑)。
竹中:「いや、臭ってないはずだけどな」と思ったんだけど。
木村:それ、(本当に)出てたんじゃないですか?
竹中:出てないよ、するわけないじゃない。
木村:いや、でも本当に話の広がり方がやっぱり他の方とは違う感じが僕は本当に毎回楽しくてしょうがないし、ドキドキするし。好きになっちゃうんですよね。
竹中:ありがとう、そう言ってくれて(笑)。
木村:なのに、「GOOD LUCK!!」以来同じ作品の…。
竹中:共演ない。切ない。嵐は全員共演してるのに。
木村:マジですか?
竹中:松潤のお父さんもやってるしさ。ニノのお父さんもやってる。
木村:でも何かで…。何もないんでしたっけ?
竹中:ないじゃないですか。清志郎の追悼ライブの時に俺がすごく覚えてるのは、サプライズゲストで拓哉が来てくれたじゃない。その時に「竹中さん、リップ持ってる?」って言って、「持ってるけど?」、「ちっと貸して」って、俺のリップを堂々と使った、っていうのは、すごく印象に残っているけどね。
木村:(笑)。
竹中:「いいのかよ。そんな人、初めて見た」と思って(笑)。そんな信頼感があったかな。
木村:(笑)。すごい緊張してたんですよ。緊張して、口の中も(乾いていて)水をいくら飲んでも…。もうそうそうたる大先輩の方と今からご一緒する、っていうのも分かってたし、ボスの追悼ライブっていうのもあったんで。
「やべ、どうしよう。でも、今から自分行くし」っていう時に、口の中がカラカラだと思ってたら表面まで出てきて、もう唇カッサカサになったんですよ。で、どんだけ自分でペロペロペロペロしても、あっという間に水分がシャッって蒸発するぐらいの緊張で。「いや、これやばいな」と思ってたらは、「あ、竹中さんいた!」と思って。で、試しに「リップって持ってます?」って言ったら、「ん? あるよ」って言ってばって出してくれて、「すみません!」って言って、もう何の躊躇、抵抗もなく、お借りしたのを覚えてますね。
竹中:そう。僕もその瞬間、心にずっと残ってる。
木村:本当ですか?
竹中:うん。なんか、とてもスペシャルな瞬間だったよ(笑)。人のリップって普通借りないだろうっていうのを、ごく普通に使ったのが、あまりにも自然っていうか、日常の感じですごすぎた。
木村:また話は前後しちゃうんですけど、「GOOD LUCK!!」でご一緒した後かな? 竹中さんが、代官山で、なんか2階にある…。
竹中:中華屋さんじゃない?
木村:「今、そこに来てんだけど、来ない?」ってなって、「マジですか? 行きます」って言ってそこに行って。
その当時、(コムデ)ギャルソンの縮絨のジャケットを着て、「普段からおしゃれ、すげぇな」っていう印象がものすごいあります。
竹中:そうだ。ハナレグミと飲んでた時だよね。呼んだ呼んだ。よく来てくれた。今思うと、よくそんな軽く普通に来たね。
木村:(笑)。いやいや、それはだって、リップをその場で借りるくらいですから。
竹中:あ、そうか(笑)。
木村:はい。すごい気楽に行きます。
竹中:それなのに共演がないのは本当に切ないよ。
木村:(笑)。
[OA曲]
RIDE ON TIME/山下達郎



NEW
ARCHIVE
LINK