プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

今回は、はるか数千年、数万年、数百万年、数億年前の
この地球の生き物をめぐるお話です。
お越しいただくのは千葉大学教育学部 准教授で
古生物学者の泉賢太郎さんという若き研究者!
具体的には何を研究対象にしているんでしょうか?




古生物学者なので化石を研究しています。
ただ、化石といっても私の場合は生痕化石といって
少し変わった種類の化石を研究しています。
生痕化石は一言で言うと動物の行動の痕跡。
種類があって、巣穴の化石、足跡の化石などいろいろあるんですが
私はその中でもうんちの化石に注目して研究しています。


うんちって化石になるんですか?

なることがあります。
100%全部があるわけでは無いですが、一部のうんちは化石になりまして、
その化石のでき方も大きく分けて
脊椎動物のうんち無脊椎動物のうんちで異なります。
脊椎動物は人間もそうですが、
背骨を持った魚とか両生類爬虫類哺乳類といった動物で、
そういった脊椎動物のうんちはイメージ通りといいますか、
水と有機物の塊なので放って置くとすぐ微生物に分解されちゃうので
周りが「うんちだらけ」ということにならないんですね。
ただし分解を何らかの理由で免れたラッキーなうんち
地層中に保存されると化石になります。




じゃあ、うんちの化石って、自然に還らなかったというか
何らかの理由でラッキーうんち的な感じですか?


まさにそうです!
普通は分解されちゃったりバラバラにされちゃったりするんですけど、
本当に何%かはすごくラッキーな奴が地上に残っててもとに、
うんちの化石だなと。ラッキーうんちたちです。



一番重要なのはそのうんちの主、
うんちをした動物が何を食べていたのかを明らかにするのが
実は重要な研究トピックになっています。
例えば私が重点的に研究しているユムシ
見た目はウィンナーみたいな、うねうね系の海底に住んでいる動物
がいるんですけれども、そのうんち化石を研究しています。
そういったものの中身を見てみるといろんな化石が入っていて、
うんち化石の中に小さなプランクトンの化石なんかが入っています。
なので、この海底に住んでいるユムシというのが実は海の浅い方ですかね、
海の表面のほうにいた植物プランクトンを食べていることがわかるんですね。
ただし、海底からユムシが伸びて海の表面まで体を伸ばすことは不可能なので、
海の表面に住んでいる植物プランクトンがゆっくり時間をかけて沈んできたものを
海底のユムシたちがバクバク食べていると、
そういったリアルな生態系のところまでうんち化石からわかります。


そのユムシのうんちの化石は大体何年前くらいのものなんですか

これもいろいろあって、私が研究した中で一番古いのは大体2億5000万年前
とかそのぐらいのものから、最近といっても数千年前ですかね。
なので地球の歴史が46億年あるので数千年前が最近だなというのが
少し不思議な感覚ですね。


いろんな動物がいて、いろんなうんちの化石があると思うんですが、
なぜ海底にいる名前も知らないウインナーのような
ユムシに注目したんですか?





これはいくつか理由があるんですけど、
やっぱり海の底の方が化石に残りやすいというのがあります。


例えば陸上だと雨とか風の影響でどんどん侵食されて、
ものがなくなっちゃうんですね。
一方そういったものって、巡り巡って海のそこに積もっていくので
海の化石の方が実は残りやすいですね。
その中でも例えば大型のサメですとか、でかくてかっこいい生き物は
魅力的なんですけれども数が少ないのでなかなか、うんちにも巡り会えない。
でもうねうね系というか、名もなき釣り餌になるような、
ああいう生き物たちってものすごい数がいたので、
その分化石の数も実は多いんですね。



採取の方法は、化石なので地層、岩石の中にあります。
なのでハンマーですかね、30センチくらいのハンマーと
ぶっとい釘を打ち込んで泥にまみれながら化石をとっています。



もう少し大きな動物のうんちの化石も研究されますか?

他の研究者の仕事なんですが、たぶん世界で一番有名な
恐竜ティラノサウルスのうんち化石も見つかっています。
サイズ感は幅が15センチくらいですかね。
長さ40センチ以上のかなり超巨大うんちの化石。




いま写真を見ていますが、これは、、、「うんち」ですね。

そうなんです。まさに、形もイメージ通りといいますか。
その研究成果によると、ティラノサウルスのうんちの化石の中には
例えば他の動物の骨のかけらとか筋肉のかけらとか、
そういったものが入っているみたいでティラノサウルスが
肉食恐竜だったと言うことを裏付ける、そういう重要な証拠になっています。
さらに、うんちを舞台にした興味深い生態系の舞台もわかってきていて、
ティラノサウルスのうんちを食べた動物、その化石が残っています。
ティラノサウルスのでっかいうんちの中を食べ進んだ糞虫の巣穴が
ティアラサウルスのうんちの化石の中に残っていると言うこともあるようです。


でも見た目うんちじゃないですか。
それを調べると、なんでこのうんちはティラノサウルスのだってわかるんですか?


それは実はものすごい重要なポイントで、
厳密に言うと100%ティラノサウルスのうんちというのはわからないんですよね。
恐竜が生きていた頃に人類はいませんし、タイムマシンがあるわけでもないので、
いろんな状況証拠から犯人を特定していくような感じで、
大きさサイズ感とかうんち化石の中に入っているもの、
これは肉食なのかなとか、あるいはうんち化石を含んだ地層に入っている
他の恐竜の化石はなんだろう、ティラノサウルスの骨があるぞ
と言ったいろんな状況証拠をひっくるめて、すごく正確に言うと
「ティラノサウルスのものだとみんなが考えているうんち化石」
ということになります。


ワクワクしますね。

そうですね。ロマンがあると思います。


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そして、宇宙の未来まで!?
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来週も、泉賢太郎さんにお話をうかがいます。
どうぞお楽しみに。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Say My Name (feat. Zyra)/ ODESZA
・Superstition / Stevie Wonder
2週に渡り、アウトドアライフアドバイザー・寒川一さんをゲストに迎え、
キャンプのスキル、考え方を防災減災に生かす方法、色々伺ってきました。

3週目となる今日は、本当に何らかの災害に見舞われた時。
そして実際に「避難」をしなければならなくなった時。
何が必要になるのか。そして私たちはどういう備えをしておけばよいのか。
いざという時のためのお話しを伺います。




 例えば災害時、本当にインフラが使えなくなる、当たり前のものがなくなるというのは本当に厳しい状況だと思うんですが、
電気や水道やガス、アウトドア業界というかサバイバルの世界で言われる【3の法則】というのがあります。
例えば3分、3時間、3日。3週間ないしは30日ということもあります。
でつながっているんですが、これがないと命を繋げられないというものなんですね。3分は呼吸、酸素ですよね。息を3分止めちゃうと人は生きていけない。3時間が意外に皆さん分かりづらい話なんですけど、何をキープしないといけないか、分かりますか?


人は3時間、特に低体温といわれる35度を切るような温度、外気温ではなくて体の中の温度です。体内温度が35度を切ってしまうと普通の人だったら意識がなくなる。人って2,3度の間の幅できている生き物なんですね。3日間は水なんですね。水を3日間飲まないと何らかの障害が出てきます。(夏だったら3日もたないかなと思います。)
最後の30日、3週間は食料なんですね。この話は全部、前のものがあればという意味で30日、3日間です。なので、言ってしまえばお水をしっかり確保できれば人は何も食べずに3週間ぐらいは平気なんです。死なないという意味ではね。そういうことを頭に入れると、さっき言ったライフラインもそこに代入していくわけです。



自分の体を守るものって何なのか。それは熱ですよね。冬だったら暖房機みたいなものが重要。自分の体温を直接守ってくれる。これは失ってしまうと3時間の場合で最悪の場合命を落としてしまう可能性がある。その対応を守ったら次何をしなきゃいけないかと言うと水の確保。水道がもし止まってしまったら汲み置き、コンビニが近所にあるとか自動販売機があるとかって普通皆さんはそう思うんでしょうけど、たぶん水道が止まると本当に一瞬で枯渇すると思います。そこでなにが起こるかと言うと、やっぱり活用できるお水が自分の環境の周りにあるかないかを日ごろから確認しておくこと。


ライフラインが復旧する順番は、優先度の逆なんです。
一番早く復旧するのは電気です。ガスと水道が一番遅い。何故かと言うと配管が埋まっていたりするからですよね。特に水道は場合によっては1ヵ月ぐらい復旧しない場合もあります。だから三日間で人が障害を起こしてしまうものが1ヵ月、止まってしまうというのはすごく問題ですよね。今すぐにでも対処しておかないといけないことだと思うんです。



何を先にすべきか何を準備すべきかという優先度を自分の中でちゃんと確認して組み立てて、その上でものを準備していくと言うふうにすると、割とメリハリが効いたものの用意の仕方ができるんじゃないですかね。



あと災害時、避難している時ってやっぱり気持ちが落ち込むのでおいしいものを食べたいと思うんですが、ぜひアウトドアで培われた簡単で美味しくできるレシピあったら教えていただけますか?

今回本の中にも、それほどたくさんでは無いんですけれども、いくつかのオリジナルレシピを紹介したんですね。
選ぶときのポイントが、冷蔵庫を使わない、保存が効くものであること。非常食。これをいかに美味しく食べるか。美味しくというのは人の気持ちも相当左右するんですけど、僕ら絶対的に言えるのは温かいものだということ。
温かいものは大体、美味しく思える。



例えばビーフンナポリタンというのがあるんですね。乾燥したビーフンがありますよね。これを野菜ジュースで戻すんです。野菜ジュースって保存が効くじゃないですか。災害時は圧倒的に野菜不足になるんです。ビタミン不足になりがち。なので保存している野菜ジュースをビーフンにかけてふやかしていくわけです。ふやかすことで熱を使うのも最低限で済むんですよ。ガスで1時間煮込みます、ではなくて最後に熱を加えるだけで。時間をかけてふやかしておく。どうせふやかすなら、そこにおつまみサラミとかおつまみドライチキン、乾き物を一緒に入れてしまう。柔らかくなるんです。野菜ジュースってトマトも入っていれば、甘みがあるんですよね。吸わせてそれをちょっと温めたものに最後に上からパルメザンチーズをたっぷりかけて。ぱっと見は、本当にナポリタンスパゲティーに見えます。ただ災害時に暖かくてしかも野菜の味のあるもの、ビーフンってわりと喉の通りが良いんですよね、麺が細くて。早く出来上がりますから割とエネルギーもあまり使わずもちろん栄養バランスも取れていて、カロリーもしっかり取れるという。そういう見地でいくつかレシピを紹介しています。


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来週もどうぞお楽しみに♪

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Therefore I Am (ゆえに我あり) / ビリー・アイリッシュ
・ブレーメン / くるり
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パーソナリティ

高橋万里恵
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