プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

今週は、この番組が毎年かかわっている恒例イベント「GTFグリーンチャレンジデー」について、お伝えします。
例年ならば、東京・新宿御苑の緑の中で開催されるイベントなんですが、今年は新型コロナ感染予防のため、すべてがオンラインでの実施となります。
12月5、6日にオンライン配信でされますが、今日はその中からいのちの森のトークセッションの一部を先行してお届けします!
ゲストは、ご夫婦で田舎暮らしを続けるシャ乱Qのまことさん、同じくご夫婦で農業にチャレンジしているモデル・タレントの林マヤさん、女優の中島早貴さん。
それぞれ、環境省の森里川海アンバサダーを務めていたり、里山ムーブメントという里山暮らしをおしゃれに実践する活動にも取り組んでいて、環境をめぐる様々なエピソードを語ってくれました!


高橋:まずは「つなげよう、支えよう森里川海」をテーマにお話を伺っていきたいと思いますが、アンバサダーのまことさんは、最近はどういった活動されてますか?

まこと:自然環境を考えるために自分と自然環境を切り離して考えるのではなく、自分が自然環境の中の一部であるということを実感するために、ここ1ヶ月は富士山山麓の山荘で勉強しています。いろんな虫、鳥、植物がいまして、今日持ってきたこの微妙なもの…木の皮ですね。多分ダウンバーストで大きな木が折れたんでしょうね。絶妙に節なんかもあります。

林:遠くから見たら、木の切れっ端という感じだけど、近くから見ると皮がちゃんとついていて、コケがむしていて、

まこと:いい感じでしょう。裏を見ると木のピンク色の部分がグレーになってるという事は、たぶん折れて1年から2年、そのままにされているんですね。土とか大気に還るものですが、これを額に入れて飾ろうかなというアート作品。ちなみにこの木、寒いところにはえるシラビソという木なんです。これは炭素がぎっちり詰まっていてエネルギー源としても良いんです。アーティストの目線で森を観察して、今までみんなまたいで歩いていたものに脚光を当てて、それがアートになったりとか、今のコロナ禍で、あちこちで消毒、消毒で、ウィルスは殺してしまったけど大事な常在菌も減っていると思うので、1人で山の中で木に触ったり虫に触ったり土に触って、消毒では無い逆のことをして自分でバランスを取るというのも、自分は自然の環境の中であるという森里川海の大事なことですね。
高橋:やっぱり森の中に入ったりすると、整う感じもあったりするんですか?

まこと:僕的には都会はアンバランスで、目に入るもの聞こえるもの、匂いも、やっぱり人工的で、人間の匂いってこんなだったっけなとか思うんです。でも森に入った途端、落ち葉がいっぱい積もっていますけど、葉っぱの匂い、去年の葉っぱが腐葉土になって土になっていく匂い、獣のマーキングなのか、臭かったり、そういう本来のワイルドなものにいたほうが僕はバランスが取れます。

高橋:マヤさんも本当に自然に近い場所で暮らしをされているイメージなんですが、最近はどういった活動をされていますか?

林:茨城県に引っ越して12年目位になるんですけど、ダーリンと2人で2400平米の畑、農家さんの休耕地をお借りして、120種類位の変わった野菜ばかり作っているんです。これから大きくなってくるのが大根とかにんじんなんだけど、例えばにんじんでも紫色のにんじん、黄色の人参、白の人参、ピンポン玉みたいなまん丸のニンジンとかいろいろ作っていて、可愛いんです。

まこと:恵比寿とかのフレンチに行くと出てきそうな感じですね。

林:そんなところに将来おろせるようになったらいいなと思いました。今は自給自足。野菜は95%自給自足していますね。

まこと:残りの 5%はなんですか。

林: 5%はキノコですね。あれは難しいです。野菜を作るためにすごく今忙しく動きまわっていることがあって、今は新米の季節でしょう。お米を食べるときに精米しますよね。精米した後に残るものってなんですか。籾殻です。それって使ってますか。ちょっとゴミになりがちだったり、いらないもののイメージでしょう。でもこれが宝なんです。これを自分たちでボカシ肥料というものにするんです。口に入れても安心なものを使って籾殻とかぬかを中心にして、いろんなものを入れてあげて、発酵させて、自分たちの手作り肥料を作ってそれを畑に巻いてあげる。ふりかけみたいなもの。母なる大地の栄養になるふりかけを作ってあげる。そのために籾殻とか米ぬかを集めに行っているんですよ。

まこと:木の皮と一緒で、みんながゴミと思うものが人にとっては宝物という事ですね。

林:そのとおりです。この米ぬかはすごいパワーを持っていて、ミネラルもいっぱいあるんだけど、花を咲かせたりとか実をならせてくれるパワー、助けをいっぱい持っているんです。籾殻というのは、米ぬかをいろいろ肥料にするために、一緒に入れてあげると固まらずにパラパラになって、ふかふかの土になるんですよ。

まこと:人が見過ごしてしまうものにどんどん目をつけていけば、エコですよね。

林:捨てる前に違う使い方はないかなと思ってみると面白いなと思うんです。

高橋:中島さんは森里川海アンバサダーとして活動されていますが、どんなこと興味あったりしますか?

中島:スーパーに行った時に、お魚コーナーに海のエコラベルというシールが貼ってあるお魚が売っていたりするんですが、生態系に配慮した漁業でとれた魚にはそのマークがついているという、消費者に優しくアドバイスをしてくれているマークなんです。そのマークがついていたら絶対その魚を買いたいなと思ったり、毎日の洗濯とかもなるべく植物由来の洗剤を使ってみたり、そういうことを少しずつ始めていますね。

林:大事だよね。毎日の生活の中でできることってあるものね。

中島:毎日、それをしなきゃ生きていけないものが地球に優しいものをみんなが使ったら良くなるんじゃないかなとすごく思います。私が意識しているのは、洗濯も食器を洗う時も、排水溝のすぐ下に魚が住んでいると思って行動しています。だからなるべく油を流さないように新聞紙で拭き取ったりしてから洗い物したりとか。洗濯物もマイクロプラスチックが日々の選択でめちゃくちゃ放出されちゃうみたいなんですが、マイクロプラスチックを流さないための洗濯袋も開発されているので、そういうのを使ってみたりしています。



今週は12月5日、6日にオンライン開催されるGTFグリーンチャレンジデーの中から、「いのちの森×SATOYAMAトークショー」の一部を配信日に先駆けてお送りしました。

「GTFグリーンチャレンジデー2020 オンライン」。
https://www.gtfweb.com/gcd2020/
開催日は、12月5日(土)、6日(日)。
全ての企画がオンラインで行われます。こちらではきょうお届けしたトークショー、フルサイズでご覧になれます。

ぜひ12月5日、6日にチェックしてください!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Something Just Like This - The Chainsmokers & Coldplay / The Chainsmokers
・ふるさとの夢 / BEYOOOOONDS

さて今週も、植物が秘めている「色」を取り出し、様々な生地を染めた作品を手掛ける作家さん、コノネンコ真紀子さんのお話です。
きょうのお話は、季節は秋から冬へと移り変わるこの時期に、真紀子さんが染料を取り出す「ある植物」が主役です。


今から季節がセイタカアワダチ草なのですが、セイタカアワダチ草って知ってますか?

〜はい、この番組でも取り上げたことがあります。外来種で根からたくさん毒を出して、周りの植物を殺してどんどん自分の領地を広げていくんですよね。
そうです。もともとは明治時代に観賞用として入ってきました。観賞用としてはよかったんですが、東京オリンピックの時に木材がどんどん入ってきたときに、木材についていた種からいっぱい発芽してしまったと言われているんですね。ススキと同じ場所を好むんですね。お互い外来種どうし、同じ土壌が好きなんでしょうね。アレロパシーという毒を出して周りのススキを枯らしてしまうのですが、その毒で最終的に自分も発芽できなくなって衰えていくんです。そして今はだんだんススキがまた勢力を取り戻してきていますよ。見渡すとよくわかるんですけど、ススキとセイタカアワダチソウが一緒にいたところにだんだんススキが元気になってきている。そういうのって面白くないですか。人間界にも当てはまるなと。毒づいていた人たちが、みたいな。地道に頑張っていたものが最後に微笑む、みたいな(笑)


〜セイタカアワダチソウというとちょっと黄色っぽい花ですよね。
黄色っぽい、三角っぽいお花で、ミモザみたいな感じですね。そして名前の通り背が高い。背が高くて泡が立つんです。毒を振りまくと言いましたが、土の栄養分を吸い取るのがすごく強いんです。デトックスですね。それが人間にも働くといわれていて、アレルギーとかアトピー、皮膚炎にも効果があると民間療法で使われていたりするんですけど、お風呂に入れるとめちゃくちゃ泡が立つんです。染めている間もぶくぶく泡が立ってくるんですね。海外の方の話なんですけど、農薬をまいた後にセイタカアワダチソウの中に入ると体が楽になると言う話もあったりして、デトックス効果が強いと言われているんですね。繁殖力が強いので嫌われていますよね。外来種なので駆除の対象にもなっていて、邪魔者扱いされるし、花粉症の原因なんじゃないかとも言われてます。でも花粉症の原因には彼らはならないんです。ブタクサと間違われちゃう。ブタクサは杉と同じで花粉が風で飛ぶんですが、セイタカアワダチソウは虫媒花、虫が花粉を運ぶんです。だから花粉症の原因にはなっていないのでぜひ花をじっと見てもらいたいですね。花自体にもすごく染める力があって、こんなふうに鮮やかに黄色が染まるんですね。

〜すごいきれいな黄色ですね!流行のニュアンスカラーみたい。
植物で染めた色って、何色と言えないんですよね。セイタカアワダチソウの色なんです。2019年のセイタカアワダチソウの色です。

〜泡を出して染めていくんですか。
泡だらけになって溢れちゃうので、すくって流しちゃうんですけど、染料がまっ黄色なのが出るので、そこに浸します。私なんかベッドシートを染めて、それにくるまっているんです。服用という言葉がありますよね。昔の人って薬がない時には植物の力を借りて、染めたものにくるまって病を癒すということがあって、それから服用といわれたんじゃないかと言われたりもしています。いろんな語源があると思うんですけど、私はそれを支持しています。

〜デトックス効果ありそうですね。
そう思って寝るのも良いですね。お庭にあったらぜひ汚れたふきんでもいいのでやってみてもらいたいなと思います。染め直しと言う意味も含めてね。

〜おうちでもできるんですか。
もちろんです。普通のお鍋でできます。セイタカアワダチソウを細かく鍋に入るようにハサミでチョキチョキして、お花の部分も茎も葉っぱも入れます。ひたひたになる位の水を入れて、20〜30分茹でます。そうするといっぱい泡も出てくるんですが、色も出てきます。泡が溢れないようによく見ながら気をつけてもらって、色が出たらそこに染めたいものを入れます。ちょっとかきませて10分ぐらいおいて、そのままでも染まりますが、もっと定着させたいなら50度くらいに温めたお湯にミョウバンを小さじいっぱいくらい入れて、そこに浸してあげるともっと鮮やかな黄色になるので、浸してもう一回煮だした染料のほうに戻します。そうするともっと定着します。それで終わりです。そんなに手をかけなくても、昔から染めというのは身近に合ったもので、玉ねぎの皮とかコーヒーとかでも染められます。日本だと100年前位は自分たちで綿も育てて、糸を作って、自分たちで染めて着るものを作ったというところがあると思うんですけど、そういうのがなくなっちゃった。でも染めるという所だけだったら気軽にできると思うんですね。スパイスとかをこぼしてシミになっちゃったとかありますよね。それが全部なんだと思ってやってもらえれば。

〜そしたら汚れが取れなくても捨てなくて済みますもんね。
そうなんです。ローレル、月桂樹でも染まるので、お家にあるスパイスでもできます。お肉の臭み消しとかに使われるやつですね。

〜すごいピンクみたいな。葉っぱが緑ですよね。でも染めるとこうなるんですね。
ミョウバンで焙煎するとこの色になりますね。



コノネンコ真紀子さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください。

コノマキ染布舎facebookページ→https://www.facebook.com/konomakisenpusha/
コノマキ染布舎インスタグラム→https://www.instagram.com/konomakisenpusha/

【番組内でのオンエア曲】
・Stay (I Missed You) / Lisa Loeb
・やわらかくて きもちいい風 / 原田郁子
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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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