今週は、ベストセラー『植物はすごい!』の著者で、農学者の田中修さんのインタビューをお届けします。
田中さんは、NHKの「子ども科学電話相談室」という番組にも出ていて、メディアだけでなく講演でも、植物たちの不思議な力について色んなお話をされています。


植物の不思議な力、例えば春には桜が咲きます。夏にはヒマワリが咲いて、秋にはコスモスが咲きます。当たり前だけど、よく考えると、なぜなんでしょう。
なぜ桜は必ず春に咲くのか。なぜコスモスは必ず秋に咲くのか。
大人になるとなかなか、こういう疑問で立ち止まらなくなりますけど、実は全く私たち、これ分かってない。

というわけでまずはこの疑問に答えて頂きました!

◆秋の花はなぜ秋に咲くのか
春には多くの植物が花を咲かせます。秋にも多くの植物が花咲かします。なぜ春と秋に多くの植物が蕾を作って花を咲かすのでしょうか。
例えば秋には菊やコスモスが花を咲かせますが、それは、秋は寒い冬の前だからなんです。
というのは、秋に花咲かせる植物は冬の寒さに弱いんです。だから秋の間に花を咲かせて種を作って、種の姿で冬の寒さを過ごそうとする植物です。種だと暑さ寒さに強いんです。ですから、春に花を咲かせる植物は暑さに弱いということ。夏は緑が多いので枯れた植物って目立たないんですけども、春に花咲いてた植物を探してみて下さい。夏にはありません。
ということは、春に花咲く植物は春の間にもうすぐ暑くなるということを知ってることになるんです。そして秋に花咲く植物は秋の間にもうすぐ寒い冬が来るということを知ってることになるんです。どうしてわかるんでしょうか。
それは葉が夜の長さをはかるからなんです。秋の菊やコスモスでいえば、夜が長くなってくると、葉で蕾を作る物質を作って芽に送って、そして花を咲かすんです。春に花咲く植物は逆で、夜が短くなってくるということを感じて、やっぱり蕾を作って花を咲かすんです。
この夜の長さをはかる能力は大変正確で、例えばアサガオなんかで調べると、品種にもよりますけども9時間っていう夜を与えても蕾は作らない。でも、9時間15分ならば蕾を作るんです。つまり15分刻みの精度を植物は見極めて、蕾を作っている。ものすごい時計を持ってるんです。


15分という時間がわかるというのはすごいですね!
こうした「体の中の時計」は、植物だけでなく動物にもあるといいます。いわゆる“体内時計”って呼ばれるものですよね。ただ、その正体はなんなのかは、まだはっきりは分かっていないそうです。

では続いての疑問。夏の風物「ひまわり」についてです。
ひまわりって、よく「太陽の方向を向いて首を動かしてる」っていいますが、これは本当なんでしょうか。

◆ヒマワリは太陽を追って向きを変える?
ヒマワリの花は太陽の姿を追って動くって言われることがあります。でもそれは本当ではありません。あんな大きく重い花が太陽の動きを追って毎日移動してるっていうことはありません。ヒマワリの花は東の方を向いて咲くって決まってるんです。
でも葉は太陽の光をすごい欲しがってるんで、東の方から太陽が昇ると東の方を向いてる。そしてお昼に段々上に来ると上を向く。そして西の方に傾いていくと西の方に傾いていく。ですから葉が太陽の動きを追って動いてるって表現するとそれは間違ってないんです。
では日が沈んだら葉はどこを向くのでしょうか。これは是非観察してほしいんですけども、実は夜の間に東を向いて、太陽を待っているんです。


植物ってすごいんですね!こうしたお話しは田中さんの著書「植物はすごい 七不思議篇」(中公新書)で詳しく知ることができます。


今回のお話はポッドキャストでもお届けしています。こちらもぜひお聞きください!

【番組内でのオンエア曲】
・フォエバ / BENI
・日曜の夜に鳴く鶏 feat. 高田漣 / 大橋トリオ

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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