今週も、モバイルボヘミアン四角大輔さんのインタビューです。

ニュージーランドで半自給自足の「森の生活」を送る四角さん。実は、ニュージーランドにずっと留まっているわけではないんです。
なんと、NZを拠点にしながら、一年の半分は「旅」を続けているという、まさにボヘミアン・・・。
ということできょうは、四角さんの「旅」のお話です。

 僕は幼少期から釣りと登山とキャンプをずっとやってきて、ある意味その遊びの究極の形が今の森の生活であり、この冒険生活なんですけども、僕が一番好きなのは徒歩旅行ですね。人類にとって、最も原始的な旅の手法っていうのは歩行なんですよね。その次が海を渡るような古代カヤック、カヌーなんですけども、やっぱり人間としていちばん原始的な行為である「歩く」っていうことをやめたくないんですね。それと、毎年十数か国旅をするんですが、歩いてしかいけない場所から見る景色に勝るものはないんですよ。それをやめたくなくて続けてるっていうのはありますね。
 森の生活もそうなんですけども、例えば一週間、二週間、森の中や山をずっと歩くとか、まさに人間の最も原始的な部分を常に起動させておきたい、維持しておきたいっていうことなんですね。
 例えば北アルプスの南側から入って、いちばん北側に抜けるということを、二週間かけてテント担いで歩いたんですけども、北アルプスって携帯の電波が入るんですよ。それで、インスタグラムでも自分のiphoneで撮った写真をどんどんあげていたんですけども、多くのひとが「これ日本ですか?日本に本当にこんなに綺麗なところあるんですか?」って言うんです。つまり僕が中東やアジア、ヨーロッパ、北米とかに行ってアップする写真や、ニュージーランドでアップする写真も綺麗なんだけど、そんな写真よりも全然きれいですねということなんです。ここには飛行機でも車でも行けなくて、歩いてしか行けないんです。山の上にわざわざ自分の足だけで、5時間とか6時間とか、時には10時間かけて登って、その上で見る景色っていうのは、それまでの過程を経たっていう感動もありますけども、事実そこでしか見れない圧倒的な景色っていうのがある。写真でも言葉でも伝えきれないような感動があるんですよね。それが本当にやめられない一番の理由ですね。
 僕は基本一人で行くのがすごく好きなんです。まずひとつの理由は、全部自分のペースで行けるということ。誰にも気を遣わない、圧倒的な自由があるっていうのがひとつですね。誰か一人いると、その人に合わせてペースを変えなきゃいけないとか、自由度が下がってしまう。
 もう一つはすごくクリエイティブになれるんですよ。自分にものすごく向き合うことができる。どうしても東京にいてこういう仕事をしていると、外に外に意識がいってしまいます。スマホがあれば常にSNSとかLINEとかいろんなコミュニケーションツールがあるので、外に外に意識がいってしまうんですけど、一人で山に入ったり、森にいたりすると、ギューッて自分の中心部分に意識が戻って来るんですよね。そうすると、やりたかったことを思い出したりとか、例えばあるプロジェクトで企画案を考えなきゃいけないときでも、山の中で一人でいる時の方が圧倒的に良いアイディアが思い浮かぶんですよ。煮詰まった原稿とか、一ヶ月くらい寝かせてた原稿とかをハッと思い出して、iPhoneをパッと広げて原稿を取り出して、そこにチョチョチョっとメモを書き加えたりするんですけども、もうどうやっても出てこなかった発想とか生まれてくるんですよね。それが一番大きいですかね。誰かいるとなかなかそういう状態になりづらいですよね。


〜今まで森の中で見た一番印象的な光景って教えていただけますか?
 ニュージーランドに、どこから行っても二日から三日かかる原始林があるんですね。原生林っていうのは人が一切手を加えていない森のことなんですが、それでも自然災害で壊れたり破壊されたことがある森なんですよ。原始林というのは、生まれてから一度も人間の手は加わっていなくて、自然災害でも一度も壊れたこともない森なんですよ。これは日本にもあって、たとえば熊本の南阿蘇にもあるんですね。東北にもあって、北海道にも屋久島にもあるんですが、本当に点みたいな形でわずかしか残ってないんです。
世界中探しても本当わずかしか残ってないんですが、そのニュージーランドでも割と古い森の真ん中辺りに原始林のエリアがあって、そこで見た景色が忘れられません。全てグリーンで、木の表面も土も全部グリーン。苔とか地衣類が覆いかぶさっていて、その状態っていうのが共生状態なんですよ。寄生じゃないんですよ。例えば木の表面に何か別の植物が巻き付いていたり、貼りついていたりするっていうのは通常寄生していて、宿主を殺しちゃうんですけども、その原始林では、お互い与えあっていて完璧な状態なんですよね。すべての生き物が、微生物だったり、そこに生息する鳥類だったり、植物すべてが完全に共生していて、森の中の命の神殿みたいなんです。


Shotaro Kato


四角さんのお話は来週もお届けします。

『The Journy 自分の生き方をつくる原体験の旅』いろは出版
四角大輔さんのサイト→四角大輔のすべて|Daisuke YOSUMI Official Media.

【今週の番組内でのオンエア曲】
・赤黄色の金木犀 / フジファブリック
・Out Of The Woods / Taylor Swift

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

あなたからのメッセージ・ご意見をお待ちしております

各放送局の放送時間

  • JFNヒューマンコンシャス募金は鎮守の森のプロジェクトを応援しています。

ポッドキャスト

  • ポッドキャスト RSS
  • ※iTunesなどのPodcastingアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
  • 鎮守の森のプロジェクト
  • EARTH & HUMAN CONSCIOUS
  • LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト〜
  • AIG損保 ACTIVE CARE

PAGE TOP