今回は、宮城県岩沼市で5月末におこなわれた「千年希望の丘植樹祭」のレポートです。
東日本大震災のがれきを利用した小高い丘に、どんぐりから育てた苗木を植え、津波から命を守る「森の防潮堤」を作るこの運動。各地に広がりを見せていますが、岩沼市の植樹祭は今回で5回め。
岩沼ではこれまでに25万本の苗木が植えられ、岩沼の沿岸部は着実に、命を守る森の防潮堤が育ちつつあります。そして、私たちもずっと参加してきたこの植樹祭、大規模なイベントとしては今回で一区切りとなります。
今回の植樹祭、参加者はおよそ4000人。地元の方はもちろん、全国から本当にたくさんのボランティアの方が参加して、岩沼市沿岸部・新浜地区・800mにわたる盛り土に、3万本の苗木を植樹しました。


番組パーソナリティ高橋万里恵も植樹に参加。鎮守の森のプロジェクトの西野文貴さんに指導を受けながら苗木を植えました。


「このままだと、倒れやすいので、少し根元の部分を押してあげます。これくらいにすれば、風が吹いたりしても安定します。あとは、きちんとこの後にわらを、布団を敷いてあげれば、木はすくすくと成長すると思います。」と西野さん。


そして西野さんは「この苗木が20〜30年後には樹高が20〜30mくらいになります。津波や地震に強い、人の命を守る森づくりの一員になると思います。自然の森ができるまで何百年とかかるんですが、今日はその自然の中でも刹那の瞬間である、スタートのいちばんいいところを手伝っていただいるわけです。これから森がスタートしていくんだと思います。」とおっしゃっていました。



◆参加者の声
山形から参加した女子高生
山形県の尾花沢市から来ました。やっぱり自分が植えた木が後の世代の役に立つのはとても自分のためにもなるし、すごく良い活動だなって思いました。
木を植える作業って結構簡単かなって思ったんですけど、意外と土も固いし、苗も重くて大変な作業なんだなって思いました。震災の時は小学校3年生でした。募金も行きましたし、被災地も見に行きました。やっぱり私たちががんばって支えていって、復興につなげていけたらって思います。

植樹に参加していた仙台南法人会 関村実事務局長
3年前から参加させていただいていて、その後も年に2〜3回、前に植えたところを見に来たりしているんですけど、「ああ、育ってるな」って思いました。こういう災害のときにこの植えた木が活用できたらなという思いはありますね。ここは鳥とかも住めるような、みんなが集う場所になったらいいんじゃないかと思いますね。

岩沼市内の小中学生と保護者で参加していた方
毎年、小学校の子どもたちと保護者を連れて、地元なので参加させてもらっています。もう4回目です。一回目の植樹をしたところなんて、もう大人の背丈くらいに高くなっています。そのとき植樹した子どもたちは、この辺だったと思うけど植えたよねっていう記憶はあると思います。
子どもなので、これがどんな役割をするんだというのは理解には時間がかかるかと思うんですが、それぞれが大人になったときに、こういうことを担えたんだということがわかる日が来るのを楽しみにしています。
鎮魂の場所といわれると、どうしても寂しい感じがしますが、寂しい場所じゃなくて、生きたくても生きられなかった人たちにも楽しんでもらいたいということで、楽しいイベントができるというのが、この千年希望の丘のいいところです。相野釜公園ではチャリティマラソンなんかも開催されているので、そういったのをどんどん地域の人を巻き込んで、人が集まれる場所にしてもらったのは、市民としても嬉しいです。



パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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