今週は、人呼んで「森の生活者」。執筆家の四角大輔さんをスタジオにお招きして、いろいろお話伺います。
四角さんは、湖のほとりで半自給自足の生活をしながら、世界各国を旅する方。今回は、四角さんが ライフスタイルの拠点としている国・ニュージーランドの魅力をめいっぱい語っていただきます!


〜四角さんは、もともとは音楽業界でプロデューサーで、ある時にすっぱり仕事を辞めてニュージーランドで半自給自足の生活をしつつ、世界中を旅して回る生活をされています。この番組にも何度も来ていただいていますが、この1年ちょっとの間やはり世界中を旅していましたか?
 そうですね。去年からニュージーランドの森の生活の比率が上がりまして、世界を旅する期間がちょっと短くなりました。例年10カ国以上回るんですが、今年は8カ国旅をしてきまして、面白い場所をたくさん見てきました。

〜今年の日本の夏はとっても暑かったんですけれども、四角さんはいかがでしたか?
 ちょうどその時期、僕はオーストリアとドイツにいたんです。オーストリアはビオホテルという、100%オーガニックで、ある規定を超えて初めて認証が取れるというホテルに一週間以上滞在しました。その後、ドイツの南部のほうのビオホテル、こちらは大自然の森の中のホテルで、食事も飲み物も全部オーガニック。建物に関してもケミカルのものが使われていない等のいろんな基準を満たしたホテルに滞在していました。
 最近、ウェルネスリトリート、ウェルネスステイというのが欧米でブームになってきています。ホテルにゆっくり滞在をして、その中にマッサージやヨガや瞑想、サウナとか、100%天然の水でできたプール、ジャグジーみたいなものがあって、体を休めて心を整えるというスタイルなんですが、ビオホテルはその先駆けですね。何もしないんですね。僕はその時ちょうど、ある本の執筆のピークだったので、ずっとのんびりして、そしてMacBookに向かって原稿をかくという事をやっていました。すごく集中力が高まるんです。執筆のためには最高のステイになりましたね。


〜四角さんが拠点としている場所がニュージーランド。湖のほとりにお家があるとお伺いしたんですが、今は、どんな季節なんですか?
 日本とは全く逆で、ちょうど春の入り口ですね。僕の家は原生林に囲まれた森の中にある、大きな湖のほとりにあるんですけれども、周りの森が深い原生林で、冷たい水が常に湖に湧いているので、周りよりも春の訪れが遅いんですよ。夏になっても水温がそんなに上がらないので涼しいですね。
 ニュージーランドの森は常緑樹なんです。年がら年中ずっとグリーン。ヨーロッパの人が紅葉する木々を街に植えて、それが繁殖している美しいエリアがあるんですけれども、もともとの木々は常緑でずっとグリーンなんです。それが僕はすごく好きなんです。1年中緑なんですが、緑の中にもグラデーションというか、季節ごとにグリーンが変わっていくんです。うちの場合は冬場に雨が多くて、冬場にものすごく緑が濃くなるんです。夏に雨が減って、1〜2月のいちばん良い季節はほとんど雨が降らないんです。そうすると森がちょっと寂しそうにして水を求めているというか、色が褪せてくるんです。微妙なグリーンのグラデーションが、この場所で暮らし始めて9年目でだんだんわかるようになってきました。


〜常緑中でも色の濃さは変わるんですね。
 雨がパァーって風降った後、キラキラと雨つゆで輝くじゃないですか。でもそれだけじゃなくて、森が雨を待っていたんだなというのがわかるんです。森全体の生気が上がるというか、命の濃度が高まるような感覚がすごくあって、雨が降った後に森の中を歩くのがすごく好きなんです。香りも土の匂いが強くなる感じがします。森の匂いって、木や土の匂いという感覚が強いんですけども、それが下から上がってくる感じがしますね。

〜四角さんは半自給自足の生活をおくっていらっしゃいますが、この時期はどんなことをしますか?
 僕はだいたいニュージーランドの春、日本の秋口くらいにニュージーランドに戻るんですが、そこで、多年草といって一年中生えているものの手入れをします。そして毎年、苗を植えて育てなければいけない一年草のエリアの畑を全部耕して、生ごみとかをコンポストで作った土を入れて、そこに種や苗を植え始めます。だから帰った直後は自給率が下がるんです。大体11月位から収穫が始まりますから。12月から1月、2月は夏野菜を中心に、調子がいいと50種類位の夏野菜が採れます。
 僕が暮らす湖のほとりの集落は100人ぐらいしか住んでいなくて、みんな自分で畑をやっていたりパーマカルチャー的な思想を持った人が多いんです。みんな自分の家で何かしら作っている。僕は、たくさんできたときに、食べ切れないものは近所に配るんです。僕は釣りが好きなんですが、たくさん釣れたらご近所さんに配っているんですね。そうすると僕が帰った時に、「大輔は食べものはないよな」とわかってくれていて、しばらくの間皆さんが持ってきてくれるんですよ。それで結構困らないんですね。後はファーマーズマーケットというのが週末にやっていて、そこに行けば地元の生産者が自分の庭や畑でとれたものを販売していて、それがものすごく安いんですね。アボガドとかもオーガニックなもので1個30円で売っていて、それを買って、庭や畑で自生したものを採っていると意外に、お金をかけずに食卓が豊かになっているんですよ。


四角さんのお話、いかがだったでしょうか。ニュージーランドのお話、いろいろ出てきましたが、そんな四角さんご自身も念願だったという、ニュージーランドのガイドブックを出されました。

『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』ダイヤモンド・ビッグ社
ぜひこちらもチェックしてみてください!

来週も四角大輔さんのお話をお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・金木犀の夜 / きのこ帝国
・With My Own Two Hands / Jack Johnson

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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