今週も先週に引き続き世界をフィールドに活動を続ける写真家・石川直樹さんのインタビューです。
東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の写真展のお話をいろいろ伺ってきましたが、今回はユーコン川の川下りについて伺います!

 カナダのホワイトホースという小さな町からくだりはじめて、ユーコン川はアラスカへ入りベーリング海へ続いていくんですけど、僕はアラスカ国境直前のドーソンというところまで下りました。二十歳のときにも一度行っていて、去年の夏に20年ぶりにもう一度行ってみたんです。何度も繰り返していくものではないんですが、昔の記憶も薄れてしまうからもう一度行こうと思ったんです。
 一人でカヌーで川を下り、日が暮れると岸辺で野宿をして魚を釣ったりというのは、旅の本質、本島の旅がそこにある感じがあって、面白いんですよね。スケジュールを決められるわけではなく、地図とコンパスを観ながら毎日毎日。「魚釣れるかな?」とか、いろんなものごとを考え、本を読みながら…いい旅なんですよね。
 上流は緑の森の中ですが中流になると広大な風景になり、川の色も茶色になります。それは砂混じで茶色くなっていて、上澄みを取るときれいな水です。そうやって川と密接に付き合う旅もなかなかないので楽しいんです。
 気をつけるのはクマ。食料をテントに置いてはいけないので木にぶら下げたり、匂いのつくものはテントに入れないとかいろんなルールがあります。足跡もよく見るので気をつけないといけないんです。カヌーから岸辺の熊を見たりしますしね。クマの足跡があるところはクマのテリトリーだからテントを張るのはやめます。魚を釣って焼いて食べるときも、ちらかすとクマが来るから、きちんと川に流そうとか、一人で旅をしているけれども、それ以外の環境について思いを馳せることになりますよね。一人でいるけど自然の中にいるということを強く意識します。
 北極ではシロクマにも何度も会っていますが、面と向かうと震えますよ。足が震えて、言葉が出なくなります。そのときは向こうから2〜3mの距離まで近づいて来て、仲間がライフルを空に撃って逃しました。スノーモービルにのってグリーンランドでシロクマに会ったときは、エンジンを鳴らして逃げてもらいました。動物園ではない、檻のないところであうと怖いですね。


〜そんなユーコン川を下る旅では何をしている時間が楽しいですか?
 一日の始まりは朝焼けが見えたりして、漕ぎ出そうというときが不安もあるけど楽しいです。あとは川の上でのんびりしながら釣りしたり、本を読んだりという時間も楽しいですね。焚き火も楽しいし、全部楽しい。毎日ずっと川も流れ続けていて、森で山火事があればすごい煙と匂いがしたり、瀬が出てきて竿を突っ込むといつもつれない魚がつれたり。劇的に変化はしないが川は流れているというのをすごく感じますね。


石川直樹さんのお話、いかがだったでしょうか。インタビューの模様はポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!


石川直樹写真集『この星の光の地図を写す』リトルモア

【今週の番組内でのオンエア曲】
・MINT / Suchmos
・My Church / Maren Morris

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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