今週も、北国・北海道、湖のほとりにある静かな森…「阿寒の森」にご案内します。

案内してくれたのは、先週に引き続き、北海道で活動を続ける写真家、小寺卓矢さん。

小寺さんは、20代初めの頃、北米を旅していて、カメラマンになる決意をしたと言います。
きっかけは、ある写真家と、1台のカメラとの出会いです。

その写真家とは星野道夫さん。
アラスカをフィールドに、自然と動物、そこで生きる人々の写真を撮り続け、96年に、不慮の事故で亡くなった、動物写真家です。

星野道夫さんの作品のなかで小寺さんが印象に残っているのが、あるクジラの写真とそこに添えられた文章だといいます。
北極海に閉じ込められたクジラをアメリカと当時のソ連が協力して救出する、その現場に居合わせた星野道夫さん。そのまなざしは「昔だったら神様の贈り物だったんだけどね」という、エスキモーのおばあさんのつぶやきに向けられていました。

一方、北海道の先住民族、アイヌの人々の生命感は、彼らの聖なる場所・森とのツナガリの中にある、小寺さんはそう感じているそうです。

◆森は自分の命と向き合う場所
僕が抱いているアイヌの価値観は命に係わる価値観。その命の大きな塊の中に人間も熊もシマフクロウもいれば・・・。僕らも自然だということがまさにそうだな。阿寒の森の静けさにたたずみ、じぃっと、木が好きなので木の真似をするんですよ。どれだけ動かず立っていられるかというアホなことをするが無理。鼻息が聞こえてくる。うるさいんです。そうするとやっぱり木にはなれない、やっぱりどこまでいっても動物だと思う。心臓の音が。ちょっと口をパカっと開けると、喉の奥からサクサクサク・・・という心臓の音が明らかに耳に入ってくる。そうすると、うわあ俺はやっぱり木じゃない、動物だなと思う。そこではたと、ああこの大地で生きてきたアイヌたちは、自分の命を見つめながら、他者の命と向き合う。自分の命と向き合えなければ他者の命とは向き合えない。それを繰り返してきた人たちがいまも住んでいる大地だと、無意識的に感じながら写真をとっていることは確かだと思う。


番組ポットキャストでも小寺さんインタビューの模様を紹介しています。
ぜひお聞きください!


小寺卓也さんのサイト

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

あなたからのメッセージ・ご意見をお待ちしております

各放送局の放送時間

  • JFNヒューマンコンシャス募金は鎮守の森のプロジェクトを応援しています。

ポッドキャスト

  • ポッドキャスト RSS
  • ※iTunesなどのPodcastingアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
  • 鎮守の森のプロジェクト
  • EARTH & HUMAN CONSCIOUS
  • LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト〜
  • AIG損保 ACTIVE CARE

PAGE TOP