北海道東部・阿寒国立公園にある湖・オンネトー湖のキャンプ場で行われた、「モーラナイフアドベンチャー in Japan」。
自然と向き合いながら、アウトドアのスキルも身につくこのイベントの模様を何回かに分けてお届けしています。2泊3日のイベントもいよいよ3日目。いよいよ最後のワークショップです。
講師はスウェーデン生まれのアウトドアナイフ「モーラナイフ」のアンバサダーで、スウェーデンの木工作家 ヨゲ・スンクヴィストさん。
ナイフや木工が日常にあるスウェーデンで、4世代に渡って木工作家を受け継いできた、北欧を代表する名人・達人です!


スウェーデンでは箸は一般的では無いので、スウェーデンの伝統としてお箸作りをするという事はありません。ですので、お箸を毎日使っている日本人の人たちに箸づくりを教えるというのはちょっと気恥ずかしい気もするんですが、でもスウェーデンの伝統的な工芸で、まっすぐ棒をとがらせていくというナイフの使い方はあるので、今回はそれをお伝えしようと思います。


ヨゲ先生に教えてもらいながら角材を削っていきます。

1.5センチ角くらいで、30センチ位の長さの木をを削っていきます。

右手にナイフを持って、左膝のお凹みあたりに親指の付け根をあててナイフを持ちます。
角材の角をあててナイフを押すのではなくて材料を引くんだそうです。確かにこれならスムーズに切れますね。


ここまで削れました!

参加者と一緒に箸作りをしていた木工作家 長野洋平さんのお話です。

日本の木工家はよく「箸に始まって箸に終わる」と言うんです。今まさに、3日目の終わりの時に箸を削っているわけです。でも1本しか削れないじゃないですか。宿題としてもう1本を持っていく。ですから、このイベントでは箸に終わってこれからもう1本の箸を家で削って箸に始まると。これで完結ではなく、みんな宿題を持っていって、ここからが、終わりではなくてスタートという流れを、次のステップに挑むために今ここでしっかりと、習得して、やれることをここでやろうと、そんな時間ですね。ヨゲさんもうそんな思いで教えてくれるんじゃないかなと思いますね。


参加したおよそ50人、日本全国、そして台湾、タイなどアジアからやってきた人達も、まだ削っていない箸の片方とともに、本当にたくさんの大切なことを持ち帰ったようです。
最後に、イベントを運営するアウトドアショップ「UPIアウトドア鎌倉」の寒川一さんにお話を伺いました。


みなさん、新しい扉が開いて帰っていったんじゃないですかね。ヨゲさんがいつも言うんですけれども、たくさんの作品を彼は作っていますが、「いつそれを削っているの?」と聞くと「いつもだよ」と言うんです。つまり、ご飯を食べるように、息をするように木を削っているそうです。人と話ながらでも削っているし、もちろん集中して削っている時もあります。そうやって自分の時間を木に変えて形が残っていくんですね。今回作ったバターナイフはおそらく、みんなが死んだ後も残る。そして、子供たちが手にすることもできるし孫が手にすることができる。つまり、「これはおじいちゃんが作ったんだよ」「おばあちゃんが作ったんだよ」と、ずっとそこに生き続けられるんです。それはなんとなくアイヌの人たちの考え方とシンクロしています。アイヌの人たちは人間のできない、人間の力の及ばない事は全て神様だというんですけれども、自分自身もそれに近い存在で、何かに宿すということもできるんだなぁと思うんです。
前にもお話ししましたが、自分たちだけで消費をしないで、次の人たちに何かを残す、伝えるみたいな、ナイフ1本でそんなすごいものができるという事実ですよね。それを今回皆さんは目の当たりにされたんじゃないでしょうか。ここでの三日間が、人生を変えるぐらいのアドベンチャーであって欲しいなと思っていますね。



今回のお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!

モーラナイフアドベンチャー in Japan facebookページ
https://www.facebook.com/moraknivadventureinjapan/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Roll On / The Little Willies
・Gotta Have You / Weepies

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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