きょうは、この番組では以前もご紹介しました、「ブッシュクラフト」のお話です。
モノを出来るだけ持ち運ばず、自然の中にあるもので工夫して過ごす、究極のアウトドアの楽しみ方…ブッシュクラフト。
ゲストはイラストレーターでブッシュクラフトの達人・スズキサトルさんです!長野県松本市を拠点に、イラストのお仕事、ブッシュクラフト・野営のアドバイザーやワークショップなどの活動もされている方です。


〜ブッシュクラフトを以前にも番組でご紹介したことがあります。ブッシュクラフトとは、ブッシュ=森や自然、クラフト=作る。自然の中であるもので工夫をして生きるために必要なものを手に入れる、そんな意味だと教わりました。
 まさにとおりです。先人がやってきたことを今のアウトドアのアクティビティに生かす遊び方、楽しみ方ですよね。僕がやっているのは和式ブッシュクラフトワーク。”ブッシュクラフト”という言葉はもともとは海外から入ってきたものですが、日本にはもともと日本人古来の野外の生活術があった。里山文化であったりとか、登山文化であったり。そういうのを僕は日本人として引き出したかったんです。海外の真似ではなく、僕たちにもこういうものを昔から持っているんだということを本に出してみたかったので、今回「森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-」を出しました。海外と日本のブッシュクラフトの決定的な違いは、日本は山岳民族、山の民族なんですよね。一方海外はカナダもそうですし、フィンランドも森林地帯が広い。どちらかというと山よりも森の中の野営技術が多いですね。

〜スズキさんはもともと東京のご出身で、今は長野県の松本に移住されているそうなんですが、やはり自然の中で生活をしたいということだったんでしょうか?
 そうですね。野外で何かをしたりすることってなかなか都市部では難しいんですよね。火を起こすこと自体がハードルが高くなっちゃうので、そう考えると僕がいま住んでいる信州は東京へのアクセスも良いですし、北アルプスもあって自然も豊かだし、松本は木工職人さんや、ものを作る人がたくさん住んでらっしゃる。ですので、息子が小学校に上がるのをきっかけに移住しました。
 山で僕はものを作ったり絵を描いたり、獣の皮を解体してなめしたり、そういうことをやったりもします。僕が使う動物は事故で死んじゃったものをいただいて、解体して毛皮にするんですけれども、どうしても自然の動物にはマダニがたくさん付いているんです。それを取るために焚き火でいぶしてマダニを全部取ってから剥いでいくんです。焚き火の煙は、ブヨもマダニも寄せつけなくなくなるんですよね。昔の人は煮炊きをしているのでマダニがつかないんですね。本にも書いたんですが、山に入る時、特に深い山、クマザサのような、マダニがいそうな葉っぱが落ちているようなところにむやみやたらに座らないし、バックパックもおかないですね。バックパックを下におかないで開けたりする方法も本には載っています。ブッシュクラフトでは、自然のものを使ってシェルターを作ったりするんですが、充分注意して欲しいのが、その辺にそういう吸血虫がいないかということです。ヒルもそうですが確認することが大事です。意外と強いんですよ。


〜ズズキさんの野営は外観はどんな感じなんですか?
 みすぼらしい感じですね。テントを使わないんです。ビビーサックという、寝袋を中に入れる袋があるんですが、それだけ持っていって荷物も全部その中に入れて宿泊するんです。テントより暖かいんです。テントの場合空間があって、そこは寒くなるわけですよ。ですが、ビビーサックは空間がほとんどないので、体温が全部自分に返ってくる。僕は夏もシュラフなしでビビーサックのみですね。開ければ星が見えたりしますし、動物が横を歩いたりするのもすぐわかります。上に何かが乗ったりすることもあるんですよね。何の動物かわからないですけれども。今は乗っかっているなというのがわかって。でも疲れているので気にもしないんですけれども。

〜上級者になればなるほど荷物がコンパクトに、身軽になっていくわけなんですね。
 ただ日本のキャンプ場ではそういういキャンプをすると白い目で見られるところがあるんですね。もうちょっとブッシュクラフトをやっていいという雰囲気のキャンプ場がどんどん増えるといいですね。そういうことをしたい人もたくさんいると思うので。

スズキサトルさんのお話、いかがだったでしょうか。来週もインタビューの続きをお届けします。


『森の生活図集 -スズキサトルのブッシュクラフトスキルワークブック-』スズキサトル 笠倉出版

【今週の番組内でのオンエア曲】
・手をつないで / 羊毛とおはな
・1.2.3.4. / Feist

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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