今週は、東京からはるか1000キロ南に浮かぶあの島。小笠原諸島・父島の空気を感じていただきたいと思います。
お話を伺うのは、MANA野元学さん。父島在住の写真家・映像作家です。およそ25年間にわたって、小笠原諸島の美しい自然や貴重な固有の動植物、野生のイルカやクジラの撮影を続け作品を発表されていて、ネイチャーガイドもされています。そんなMANA野元学さんに小笠原の森や自然、魅力や楽しみ方まで色々伺いたいと思います!


~父島には船でしか行けないのですか?
 島には飛行場がないので船でしかし島には渡れません。2016年に船が新しくなって、それまでは25時間半かかっていたんですが、少し短縮されて24時間になりました。丸一日ですね。

~もともとはハワイに拠点を置いてフォトグラファーとして活躍されていたそうですね。その後小笠原諸島に通って撮影を続けて、小笠原に移住されたそうですが。
 気がついたら小笠原に住んでいました。ハワイも良い所でしたので長く住んでいたんですが、その時はプロフェッショナルサーフィンとか、ウィンドサーフィン、スノーボーディングといった動きのあるスポーツを撮影していたんですね。ある時、25年前になるんですが、日本の雑誌社から小笠原で撮影をしてくれないかという依頼があって、初めて小笠原に行ったんです。そこで1度目で小笠原大好きになっちゃっいました。島の人たちは、船が小笠原についてその船が東京に帰るまでを一航海と呼んでいて、それが6日間なんですが、僕たちは二航海12日間の予定で島にいたんですが、いろんなところを探検したりサーフィンをしたり、島を見て回っているうちにどんどんこの島を好きになっちゃったんです。僕は写真家ですから写真をもっとたくさんあれもこれも撮りたいという思いがどんどん強くなって、編集者の人に無理を言って「フィルムだけ持って帰ってください、僕は残っていいですか?」ということで1人で残っちゃったんです。それからいちどフイルムの仕上がりをチェックするために東京に戻って、それが終わったらまた島に戻ってきて、そこから、島と日本とハワイと行ったり来たりという生活が始まったんです。

~本当は帰る予定だったに、なぜ島に残ろうと思ったのですか?
 いちばん最初に虜になったのは、小笠原に初めて来て、イルカと一緒に泳いだということなんです。ハワイにももちろんイルカはたくさんいるんですけれども、一緒に泳いだことはなかったんです。小笠原で初めてイルカと泳いで、写真を撮ったんですが、その時の印象がものすごく気持ちが良くてですね、その1回で虜になってしまいまた。それがきっかけで小笠原が大好きになって、何度も何度も通ううちにに、小笠原の絶景、小笠原にしかいない生き物、クジラ、そういった小笠原のいろんなものに興味が出てきたんですね。

~小笠原は2011年に世界自然遺産に登録されましたが、その理由が固有種が多いからだそうですね。
 固有種というのは、その場所でしか見られない生き物、動植物の事で、小笠原はその宝庫なんです。地球上で小笠原諸島にしか見られない生き物動植物がたくさんあるんです。
 小笠原諸島は海洋島、島が誕生してから1度も陸地とつながったことがない島です。4400~4800万年前に島が誕生したんですが、誕生してから周りの陸地と1度もつながっていない。全部海に囲まれて太平洋の真ん中にぽつんとした島。だから生き物がなかなかたどり着けないんです。陸続きですといろんな生き物、動物なんか足があるのは歩いて行ったり来たりできるので同じような種類がいろんなところにいるわけです。植物も同じ種類のものが広い範囲で見られますが、広い海が周りにある所というのはなかなか偶然じゃないと生き物ってたどり着けないんですよ。運良くそこにたどり着いた生き物が長い年月をかけて、その場所に適応するように進化をするんですね。そうした進化をしたものが独特な違うものになっていく。そういうものを固有種というんですね。有名なところですと、ガラパゴス諸島、ハワイ諸島なんかもそうです。だからガラパゴスやハワイでしか見られない生き物もたくさんいますね。


MANA野元学さんのお話、いかがだったでしょうか。来週もインタビューの続きをお届けします!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・As You Are (feat. Shy Carter) / Charlie Puth
・High on Life / Def Tech

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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