今週も先週に引き続き、植物たちの力を借りて一緒に元気に、楽しく過ごしましょう!
お話し伺うのは甲南大学 特別客員教授で、農学者の田中修さんです。
さて、田中さんは本を出されたばかり。

『植物の生きる「しくみ」にまつわる66題』(SBクリエイティブ)
この本はどんな本なんでしょうか?

みなさんが疑問に思われる植物の現象には「仕組み」があるんですね。その仕組みを理解してほしいということで出した本なんです。クイズ形式になっていますが、それをきっかけにもう少し深く知ってもらったら、もっと植物に興味を持ってもらえると思っています。

〜ではさっそく植物をめぐるクイズをいろいろ出していただいてもいいですか?
じゃあ春ですからね、
Q.春にたくさんの花が咲きますよね、なぜ春にそんなに多くの草花が咲くんですか。
A 虫や蝶々などの虫が活動を始めるから
B 暑い夏が近づいているから
C 寒い冬が過ぎたから。


〜虫たちが花粉を運んだりするからCでしょうか。先生どうですか?
現象的には、花が咲いたら虫が運んでくれて種ができて、自分たちも生きていけるということで、無理に言えば当たっているかなと思うんですけどね、でも本当に植物が花を咲かす目的は、種を作ることなんです。なんで春に種を作るのかというと、種子はいろんな不都合な環境を耐え忍ぶ力を持っているんですね。春に花を咲かせる植物は夏に草花が全部枯れて種子に姿を変えているんです。種子だと夏の暑さをしのげるんですよね。だから春に花を咲かせる草花は、夏の暑さに弱い。もうすぐ夏が近づいていると思ったら、早く花を咲かせて、種になって、しのいでいくんです。
では、どうしてそんな植物は、もうすぐ暑い夏が来るなんていうことを春の間に知っているの?というのが、次の質問なんです。

Q.春に花咲く草花は何を目印に春の訪れを知るのでしょうか。
A 蜂や蝶々などの虫が活動を始めることで知る。
B 暖かくなってくることで知る
C 昼が長くなり、夜が短くなってくることで知る。


〜…多分、植物は頭が良いから日光の時間でわかるんじゃないですかね…。
その通りです。温度だと思った人もいたかもしれませんが、温度は狂うことがあるんですね。暖冬といって冬なのに温かいこともありますよね。そんな時に春が来た!と思って花を咲かせたらえらいことになります。植物は長い間生き抜いてきた過程で、絶対に季節の訪れを間違わずに知れるもの、それは夜の長さだとわかっているんです。実は昼の長さではなくて、夜の長さを植物は感じているんです。今から、だんだん夏に向かって夜が短くなっていきますよね。これをじーっと見ているんです。夜の長さの変化って温度の変化より先に動いているんです。もっとも夏らしい夜の長さって夏至の日。6月の下旬ですよね。それに対して最も暑いのはいつですか。8月とかですよね。つまり2ヶ月の差があります。だから植物は、夜の長さを測っていたら、気温の変化が2ヶ月後に起こってくるということを知っていて、春にどんどん夜が短くなってくると、もうすぐ暑い夏が来るなとわかるんです。
冬だったらもっとすぐわかります。例えば秋にも金木犀、コスモスなんかがいっぱい花を咲かせます。なんで秋に多くの植物が花を咲かすんですか。そうです。寒さに弱い植物なんです。金木犀やコスモスは、秋の間に、もうすぐ寒い冬が来ることを知っているということになりますね。夏をすぎると、冬に向かって夜はどんどん長くなっていく。そして最も冬らしい長い夜っていつですか。冬至の日、つまり12月の下旬です。それに対して最も寒いのは2月頃ですよね。やっぱり夜の長さの変化は気温の変化をおよそ2ヶ月先取りして動いている。植物はそれを信頼してつぼみを作るということをずっとしてきて、暑さと寒さをしのいでいるんです。植物は暑いなと思っても、すぐ花を咲かせて種作るわけにはいきません。やっぱりちゃんと先取りして、時の流れをちゃんと読んで準備しているんです。そういう生き方をしています。



甲南大学 特別客員教授、農学者の田中修さんのインタビューをお届けしました。
田中さんの新しい本「植物の生きる「しくみ」にまつわる66題」SBクリエイティブから出ています。

来週も引き続き田中先生のお話をお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Go Do / Jonsi
・First Time / Kygo, Ellie Goulding

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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