高橋:今週は、私たちの「親戚」をめぐる、
様々なお話をお届けしたいと思います。
お話を伺ったのは、日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事・黒鳥英俊さん。


 高橋:40年にわたるオランウータン研究、
そして保護活動にも取り組む黒鳥さん。
上野動物園のオランウータン担当飼育員などを経て、
現在は、動物園のオランウータンの研究の他、保護活動にも取り組んでいます。
そしてこの方は、類人猿を愛し、類人猿に愛される研究者でもあるんです。
そんな黒鳥さんに、まずは、「類人猿」の基礎知識、伺いました。


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黒鳥:類人猿と言うのはテナガザルがいて
その次にオランウータンが分かれて、
ゴリラ、チンパンジー、チンパンジーで5種類。
類人猿の特徴として、明らかにニホンザルと違うのはしっぽがない。
ぬいぐるみでしっぽがついているのがあるが間違い。
しっぽがないのが類人猿。前の腕が長い。
ニホンザルのようにしりでこがなく頭が良い。
アフリカに適用するのでやはりそうなったんだと思うんですが
オランウータンだけは東南アジアにいて
他のチンパンジーやゴリラ、ボノボはアフリカにそのまま残っている。
そういう中でオランウータンはちょっと違う感じなんですね。




黒鳥:オランウータンと正式に呼ぶのだが
インドネシア語とマレー語で、オランが人、ウータンが森という意味。
だから森の人。
明らかに他のチンパンジーやゴリラと違って形の色が赤っぽいんですね。
樹上性といってほとんど木の上で生活する。
他のチンパンジーやゴリラは地面にいますが、
食べ物も木の上にあるので樹上に適した体になっていて、
それで木の上の動物としては一番でかいわけなんですね。
だゴリラは群れの動物でファミリーの動物だから
コミュニケーションをとったりするが、
オランウータンは単独で親子か雄一頭、
群で食べるんじゃなくて少ない餌をバラバラでいろんなところで食べる。
それで、みんな巣作りをする。
チンパンジーもゴリラも毎日夕方になると、
今日はここにしようと周りの枝を折ってベッドを作る。
それはチンパンジーもゴリラもオランウータンもそうだが、
すごくきれいなベッドを作る。
そこで1日夜を過ごしてまた次の日は違うところに
ベッドを作って移動しながら彼らは生活しているんですね。


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高橋:続いて黒鳥さんに、そもそもなぜオランウータンはじめ、
おサルのみなさんに興味を持つようになったのか伺いました。


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黒鳥:高校2年の時北海道の函館にいたんですけど、
父親が船に乗っていて、毎年ボルネオとかスマトラとかの近辺に行っていた。
その父から手紙が来て
「オランウータンかカニクイザルを連れて帰っていくよ」と。
昔だったのでそういうことが書いてあって、
オランウータンはでかくなるし飼育するのも大変だけど、
小さいカニクイザルはニホンザルと同じ種類なのでカニクイザルにしようと。
そして我が家にカニクイザルが来まして、
毎日カニクイザルとグルーミングを。
面白いんですよね、猿と一緒にいると。
その前に犬を飼っていたけど犬とは違う、
猿は面白い動物だと興味を持ち始めましたね。




黒鳥:農学部に畜産の方で入って繁殖を勉強していたが、
大学院修了の時に上野動物園の採用があって上野動物園に入ることになって、
面接でもずっと猿をやりたいから猿をやらしてください
と言っていたらやらしてくれました。
そんなに大きくなくてよかったんですが、
とりあえずゴリラ、オランウータン、チンパンジーだったんですね。
担当というより向こうの方がずっと長くいるから
新人が来たくらいにしか思っていないでしょうけど最初は大変でしたね。
とにかく言うことを聞いてくれない、
メスは脅かす、悪さばっかり。
上にいれば上からおしっこをかけたり、
うんこを投げてきたりまともなことをやってくれない。
私の反応を見ている。どういう風にするのかとかね。
先輩からはあんまりそういう風になっても怒らないように、
とにかく我慢するようにと言われていましたね。
とりあえず我慢我慢で我慢の毎日でしたね。
それから少しずつ、大体半年ぐらい経つと向こうも
担当者だ認めてくれるようになって、
言う事は聞いてくれるようになったかな。
やっぱりなんだかんだ3年4年経って
お互い意思疎通ができるようになって、その後は意外と楽でしたね。
逆に10年とか長く付き合っている動物は
他の動物よりお互いがわかっているから楽です。


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高橋:先ほど「類人猿に愛された研究者」と言いましたが、
これ、本当に言葉の通りなんです。どういうことか。
こんなエピソードを教えてくれました。


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黒鳥:のことを興味持ってくれる“人たち”がいまして、
チンパンジーのビルというのが僕を性の対象として見ていて、
すぐ僕の顔見るとマスターベーションを始めちゃう。
とにかく顔を合わせるとガラスを叩いてこっちに来てと、
僕の顔見ながらマスターベーションしていて。
私も飼育係で終わるまでずっと居てあげるということをやっていましたね。
それで、毎回僕の顔を見てマスターベーションを始めるので、
当時担当獣医だった増井さんと一緒に、これはもったいないよね、
人工授精をした方がいいよねというで、
動物園ではまだやっていなかったんですが本格的に
人工授精をしようということでやったんですね。




黒鳥:チンパンジーはメスが発情するとお尻のところが
ピンク色ですごくパンパンに張るんです。
それで雄が交尾をするんですが彼はそういうのがなくて、
桜の頃になって上野公園の桜がピンク色になると
もうすごいマスターベーションを始める。
ちょうどその時に私もピンクの格好をして、
彼の前に立って、そして精液を集めたことがありますよ。
それを8回ぐらいやって何とか人工授精して、
それでできたのがビルの子供のルビーとつけたんですが、
その後は5歳くらいでインド・デリーの動物園に行ったんですが
今どうしているかわからないですね。
今いろんなトレーニングでオランウータンでも
ゴリラでも採精というのがある。
動物の目の前、檻越しに小窓があって、
飼育員の人がそこでマッサージすることによって精液を採取する
。そういうこともやっているんですね。
いろいろ増やすためにいろいろやっているんですね。


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高橋:今週は日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事
黒鳥英俊さんのインタビューをお届けしました。


この続きは、再来週の放送でお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・ If It's Love/   Sting
・ Adventure Of A Lifetime / coldplay

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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