高橋:この番組ではおなじみ、焚き火の達人アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんのご自宅で、寒川さん自ら用意してくれた焚き火を囲みながらの時間はまだまだ続きます。薪をくべ、火を見つめながら、寒川さんはいろんなことを語ってくれたんですが、
今日は、寒川さんが何度も通う北海道のアイヌの人たちのお話です。。


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高橋:あっという間に火が出てきた!

寒川:焚き火は1本ではなかなか燃えないんですよ。
こないだアイヌの人と焚き火をしたときにお母さんが
すごく良いことを言ったんですけど、
こうやってはずしておくと今は燃えていますがいつか消えちゃいます。


高橋:薪をバラバラにおくと、、、、

寒川:それでアイヌのお母さんが言ったのは
「相手がいないよ」。
こうやって相手がいると、薪と薪を近づけるだけでも
相手と相手は、2本間に入れてあげて、お互いがお互いを燃やす。


高橋:相手がいると着きますね



寒川:これは人も一緒だなと。
「相手がいない」という言葉がすごく素敵でしたね。
熱で呼応しあううんですよ。こいつの炎でこいつが熱せられ、
そこから出たガスがこいつを熱して。1人じゃダメなんですね。
こうして何本かクロスさせるとクロスした部分が燃えるんですね。
なんて言いながら第二の薪の組み方を。
さっきは不知火型、実用の炎と言いましたが、今度は実用ではなく観賞用の炎。
要は目で眺める。


高橋:不知火型とは全く違いますね

寒川:薪を三角錐の形に組んでちょっとここに空気を…

高橋:熾火から三角に火が上がっていきますね

寒川:薪に沿って。さっきは横に広い。
今度は三角で天に登っていくような。もう型の名前はお分かりだと思いますが。


高橋:雲竜型ですね!

寒川:これは本当に、今組んだだけで周りがちょっと
明るくなってみんなの顔がよく見える。
照明がわりになるし、暖かさが膝からちょっと上へ。
なのでこうやって組み方によって周りに与える熱も変わるし、
火の効果もみんなの顔を見つつ炎も見つつ、
一番美しいものがあるんじゃないのかなって
焚き火をしてて思うんですね。雲竜型に。
なんでかと言うと「火」という字になる瞬間があるんです。
「火」であったり「炎」であったり、三角が上に燃えていく形。
これで例えば、もう一度お湯を沸かしたいときは
もう一度崩してその上に平行に木を並べれば、
今度はそれで不知火に戻るわけですよね。
そうしたらまた実用の火に変えて行ったり、行ったり来たりができる。
人と火の関係って、人はこれをちゃんと道具として
使いこなしていると言う事なんでしょうね。




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高橋:そして寒川さんのお話は、北海道の先住民・アイヌの人たちの自然観・生命観のお話へと続きます。

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<< 取材レポートの様子 >>

寒川:アイヌの姉妹と焚き火をオンネトーで
ご一緒させてもらったんですけど、アイヌの人たちは神様がいたるところにいると。
いたる所というのは、人に何か良いことをもたらしてくれるものは
基本みんな神様なんですよね。例えば焚き火台にも神様が。
もちろん薪にも、ありとあらゆる神様がいて、
火はその中でも毎日お世話になるからとても大切な神様とされている。
火の神様は非常にフレンドリーで人に優しい。
火の恩恵ですよね、
その恩恵を与えてくれるのはすごく良い神様なんですよ。




寒川:僕らもそういう話を聞きながら、火は神様と言うのは
雪の中で焚き火したんですけど、消えたらそこにいられないですよね。
だから本当に神様でしかないんですよ。
今もそうですけどこれが消えちゃったら
ここにいる理由もなくなっちゃいますよね。
おうちに入ろうとなっちゃいますし、
でもこうやって僕らをすごく温めるだけではなく、
気持ちも癒してくれるというか、
そういうアイヌの人たちが昔から火の神様を大切にしていると言う話を
実際に雪の中でも焚き火をしながら伺って、
じゃあこれに1本薪をこうやって置くと、これは神様への捧げ物という感じが。
薪を燃やすという行為に思えないですよね。
1本神様に差し上げましたと。
そうしたらこれが燃えて僕らにまた熱を与えてくれる。


寒川:結局彼らの言っている神様は感謝の気持ちということなんです。
これに感謝しなさいと。要は生かしてくれている。
食べ物ももちろん神様で自分たちの体に入って自分たちを生かしてくれる。
動物もみんな神様。鮭も神様だし熊も神様、鹿も神様。
そうやって自分たちを生かしてくれるものであるという。
なんかアイヌって特別な人みたいに思っている人もいるんですが、
僕が聞く限り、知る限りはごくごく当たり前の、
本来僕らが日常の中で忘れたことをしっかりと毎日守っている人たちですね。
丁寧に暮らしている。だって全部にありがとうと言っているわけですから。
薪一本にもありがとうだし。でもそうすると必ず何か自分たちに与えてくれるよと。
だから感謝の気持ちを常に、常日頃身の回りのものにも持ちなさいと言うことを
すごく優しく言ってくれるんですよね。




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高橋:焚き火好きな方、ぜひメッセージお待ちしています!
「どんなシチュエーションで」「あなたの焚き火の作法」などお待ちしています。
メッセージは番組webサイトからお寄せください。


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Sunrise/ノラ・ジョーンズ
・ 茜色の夕日/ファブリック

パーソナリティ

高橋万里恵
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