今週は、長野県茅野市「車山」からのリポートです。
「車山」、ご存知ですか?場所は長野県のほぼ真ん中。
日本百名山の一つ、霧ヶ峰の最高峰が「車山」です。
その標高は、1925m!なんと、そこに神社があるんです!
ということで、今回の取材テーマは、
「標高1925mの車山神社に、“鎮守の森”はあるのか」
リポートは、山頂を目指すところから始まります。



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高橋:今日は長野県の車山高原に来ています。さっきリフトに乗ってきたんですが、車山の山頂まで1.6キロと書いてある場所。ここが案内してくれるのはおなじみ、林学博士の西野文貴さん。よろしくお願いします。今日は何を見せてくださるんでしょう!


(右から車山神社・宮司の宮澤さん/林学博士・西野さん/高橋さん)

西野さん:今日はめちゃめちゃ面白いです。
この番組ではいろんな全国の鎮守の森を紹介してきたと思うんですね。
鎮守の森というと、鬱蒼とした木々、
神々しい森がというのが皆さんの頭の中に出ると思うんですが、
ここは標高1500メートルくらいで、
これから1900メートルくらいまで登ります。
そこには果たして森はあるのか、鎮守の森があるのかを、
車山神社の宮司さんである宮澤伸幸さんと一緒に登りたいなと思います。



(山頂まで1.6キロ!いざ、出発!)

高橋:初めて車山高原に来たんですが、すごく草原が広がっていて気持ちいいですね

西野さん:僕がびっくりしたのは走っている時から、
すすき草原という草原が広がっているんですね。
本来標高が1700mとかなので、
こういうところは本来、亜高山帯針葉樹林だとか、
ふつう広葉樹林だとか、モミの仲間やダケカンバと呼ばれる
標高が高いところに生育する木々が多いんですが、
ここは草原なんですよね。これは人が管理して
維持していたんだと思います。
歴史を調べていけば、昔は森林があったけど伐採して、
牧草地なんかで草が必要だったり、
かやぶき屋根にススキが必要だということで
草原にしていたのではないかと。


 
(草原の植生について話し中!)

西野さん:今目の前に見えているのは
ススキ、トダシバの仲間、だんだんもっと黄色が強くなってくる
秋のキリンソウ、ワレモコウも出ている。
こういう草原って本当にいま日本で
どんどん少なくなっているんですよね。
半自然草原と言ったりします。
日本には10%くらいあったんですけど、
本当に5%以下までになくなっていて、
やっぱり昔みたいにかやぶき屋根の需要がなくなって、
木々が入ってきて成長してしまう。
そうするとそういうところに昔いた生き物がいなくなってしまう
という問題も絡んでいますよね。


高橋:人が手を加えることによって保たれている場所ですよね



西野さん:そうなんです。
逆に標高が高いところなので、
いつもは標高が低い所で人工林としては
スギやヒノキが多いんですが、
目の前にあるのはモミの木に見えますがこれは違うんですね。
これはカラマツです。これは実は日本にある
針葉樹の中で唯一落葉する針葉樹なんです。
多い場所はどういうところかと言うと、
軽井沢とかそういうところで秋になると
きれいな黄色の紅葉した葉っぱを落とすんですね。


高橋:マツが紅葉するんですか?

西野さん:実はカラマツは、
クロマツやアカマツのようなピヌス属と違って、
カラマツはラリックス属という別の仲間なんですね。
葉っぱ自体はマツに似ているからカラ松と呼ばれているが、
細かい種類で言うと別。
なのでカラマツだけが秋になると落葉する。



(背後には「カラマツ」が見えます)

高橋:いま手に持っている魔法の本みたいのはなんですか?


(図鑑を手にする西野さん)

西野さん:図鑑を持ってきました。
ここはマツムシソウが出る。
紫色のきれいな花なんですね。
皆さんなじみぶかいのだとホームセンターでスカビオサ、
園芸が好きな方ならすぐわかりますが、
それの自生地が。自然に生えているスカビオサが。
見つけたら我を忘れます。


高橋:自生するのは標高が高い所?

西野さん:草原なんですね。
草原が全国で少なくなっているから、
マツムシソウやワレモコウ、オミナエシ、キキョウといった
秋の七草と呼ばれるものがどんどん少なくなっているんですね。


高橋:マツムシソウの花はどのくらいの大きさですか?


(「マツムシソウ」を探しながら頂上を目指します!)


西野さん:大体ペットボトルのフタを
1.5倍したくらいの大きさで紫色です。
この紫色が何とも言えない紫色なんです。
きれいなんですよ。見つけたいですね。




(「マツムシソウ」見つかるのでしょうか、、、、?)

西野さん:マツムシソウですね!!!
実はいま電柵の中でマツムシソウを見つけたんですよね。
鹿はいろんな食べ物を食べていて、
日本全国で増えて問題になってるんですよね。
もしかするとマツムシソウの仲間も食べちゃうのかもしれない。
だから電柵の中にしかないのかもしれないですね。


高橋:すごくかわいいお花、花びらがたくさんあって、紫というか今流行のニュアンスパープルみたいな。


(「マツムシソウ」発見!!)

西野さん:植樹の時と一緒で、
フェイスブックやインスタグラムではなかなか伝わりづらい。
見たときの本当の感動というか体験型なので、
ぜひ皆さんも車山高原に来ていただきたいですね。


 
(「マツムシソウ」)

車山神社・宮司・宮澤さん:神主として恥ずかしいですね。灯台もと暗しです。
リフトでばっかり言っていたので、
ちゃんと歩くっていいですね。



「標高1925mの車山神社に、“鎮守の森”はあるのか」
長野県茅野市 車山からのリポートでした。



【車山神社】

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Smile / Madeleine Peyroux
・Shooting Star / Owl city

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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