10年続いたこの番組も今日で、最終回!

たくさんの森の賢人たちにご登場いただきましたが
最後はやっぱり、世界が認める“フォレストヒーロー”に再会したい!
ということで、宮城県気仙沼からのレポートです!

ご登場いただくのは・・・
「森は海の恋人」代表、畠山重篤さん!
そして、森でゴリラと暮らした経験もある“ゴリラ研究”の第一人者、
京都大学総長を経て、現在、総合地球環境学研究所所長・山極壽一さん!


(世界が認める“フォレストヒーロー”・畠山重篤さん)


(ゴリラ研究の第一人者・山極さん)

今回は、気仙沼・舞根湾に注ぐ、
川の流域をめぐる「新たな森づくり」についてご案内いただきます!




(フォレストヒーロー・畠山重篤さんと共に、いざ、舞根湾を出発!)

高橋:船はいまどこへ?

畠山重篤さん:太平洋!まっすぐいくとカリフォルニア!(笑)

あの向こうに室根山という900mの山があり、そこに降った雨が大川を通して、
この海へ来ているんです。川から来る森の養分が海に来て、
もうひとつの森が沿岸域の海にあるということですね!
ですから緑さえちゃんとしていけば、この国はなんとかなる
というのが結論ですね。


NPO法人「森は海の恋人」の代表が、気仙沼の牡蠣漁師・畠山重篤さん。
国連のフォレストヒーローとして世界的にも有名な方です。
豊かな海は、そこに注ぐ川、その川の上流の「森」が大切だという
考えのもと、環境保全の取組みを続けています。

今回はこんな感じで、まずは船に乗って舞根湾の海から森を見て、
それを踏まえて、今度は海にそそぐ川を遡り、森の中へと案内していただきました。
森を案内してくださったのは、森は海の恋人・副理事長の畠山信さんです。



(左から山極壽一さん、畠山信さん、万里恵さん)


(ここからが本番!森へ入ろう!」

畠山信さん:ここは西舞根川です。
この2.5キロ先が源流になって、一滴目がでるのがそのくらい先です。
だいぶ放置された杉林もあるので人の手で回復を促していく
保全活動として活動をはじめたところです。



(川の全長は2.5辧

高橋:歩いて来て、杉林を抜けると開けた場所が!!

畠山信さん:距離としては1キロ程度だが、
流域保全としてベースキャンプを作っている場所です。
スギを植林した跡地で放置されていたのを、間伐しました。
全部一気に伐採すると土壌侵食してしまう懸念があるのでゆっくり、
学術調査しつつ間伐、森作りをやっている場所です。
逆に真っ暗な森はそれに適した生態系になるので、
大型哺乳類のたまり場になっている場所は一部残しつつ、
明るい林をできるだけ多く作っていこうというのが「森へ入ろう」という活動です。

ゴリラの生息地としてどうですか?


山極さん:ゴリラの生息地としては・・・
ゴリラは木の上のフルーツを食うかセロリやあざみを食べるから杉林は適さないね。
フルーツ生らないし、下草が生えない。日光が届かないから。
でも雑木林なら充分住むことが出来ると思うよ。
ゴリラはサラダボウルに住んでいると言われる。
野生のサラダがいっぱいあるから食べ物に困らない



(ベースキャンプ場)

畠山信さん:魚はアユ、ヤマメ、うなぎがここに上ってきます。
あと日中なので見えにくいですが川エビがいてその研究もしていて
キタノスジエビという新種が見つかっています。
川で生まれて幼生が一度海へ行って戻ってくる生態をもっています。
ちょうど今産卵して大きくなったエビが川をのぼっていくシーズン。
水の流れが早いところは避けて陸上を歩行して
ロッククライミングして上流を目指すのが見られます。
24時間観測すると夜中の1時頃にのぼり
2時、3時がおそらくピークだと思うけど、
3時くらいになると人間の方がお酒飲んでしまうから
調査にならないんですよね(笑)



(川エビの遡上も今がピーク!)

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ベースキャンプのある場所は昔、人が使っていた森・里山でしたが、
その後放置され、荒れている場所をもう一度、人が手を入れている場所です。
「森へ入ろう」という活動についてさらに詳しく畠山信さんに聞きました。


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畠山信さん:「森へ入ろう」を立ち上げた理由は、
教育効果と、生物多様性への貢献、この二つが大きな理由です。
だいぶ、先の話になりますが、
それを流域単位のツーリズムみたいなところまで、
学べて、楽しく、美味しいものもある、
その奥深さをさらに掘り下げられるような、
人が来れば来るほど自然環境が良くなっていく、
経済的なサイクルも作りたいと思っています。


高橋:スタートしたのが、2020年。
もうすぐ3年ですが、その3年でも変化はあります?


畠山信さん:そうですね。3年しか経っていないんですが、
あきらかに変化が起きたっていうのは、
明るくなった瞬間にそこだけスポット的に下草が生えてきました。
暗い森の中にスポット的に明るい場所が出てきたので
私、昆虫が専門なんですが、
周りが暗いので、砂漠の中のオアシス状態で
明るい場所が好きな昆虫が集まってくるんです。
蝶々は面白いですね〜。林の上、森の木の上を飛んでいる蝶々が
吸い込まれるように降りてくるので。
その場所は大体決まっていて、あとはタモ網ですくえるので、
非常に楽に調査ができます。



(震災で出現した湿地 ここにも多くの生き物が!)

高橋:森ができて、整備され、海に栄養分が行き、美味しい牡蛎ができる。
この循環がモデルケースになるといいなと思います。


畠山信さん:モデルケースを目指してやるのは
僕はちょっと違う気がしていて。
結果論ですね。30年経って、モデルケースになっているか、
ただの山になっているか、
それは30年後に来てみないと分からないですし。
時代によって価値観は変わっていく。
ただ、価値観が変わらないものも、たぶんあると僕は思っていて
僕の生物学の師匠が、普遍的な価値あるものというのは「森」じゃないかな?
という話をしていました。
「森」は価値あるものだと思うんです。
生物のすみかであり、水を保水・供給する源でもありますから、
「森」を消せ!という事には、まずならないんです。
それは、どの時代の昔でも同じ価値観であって
価値観が変わらない、唯一、普遍的価値あるものは何か?と問われたら
それは「自然」だと僕は思います。



(万里恵さんと畠山信さん)

高橋:普遍的なものは「自然」であるというのは
今日、森に入って、その言葉を聞くと「あぁ」と思います。
私たちは、その「普遍的なもの」とどう関わるのがいいのでしょうか。


畠山信さん:おそらく「普遍的である理由」というのは、
遺伝子に組み込まれていていると思います。
「自然が大事」というのは、なんとなく誰しもが持っている感覚だと思います。
さらに一歩踏み込むという事が大事だと思います。
子供たちに向けての環境教育はウチでもやっていますが、
価値観は共有されているけど、じゃあなんで自然は大事なの?
ということを腑に落ちることを「体験」から学ぶ。
もちろん、書物から学ぶことも大事です。
ただ、限界があるので、両輪で学ぶことが大事だと思います。
なので、まずは知ること。ある程度、知識がついたら
一歩踏み出したなと思ったら、本当にリアルな自然の中に出かけて行く。
そこからあとは、自分の生活を見つめ直すこと。
自分がどう、自然と関わっているのか、
自分の言葉で表現できたら、いいんじゃないかと思いますね。



(牡蠣筏から牡蠣を引き上げるといろんな生き物が。)


( 牡蠣がとっても大きいです!!!)


(パカッと開いたら、、、)



最後の放送は、世界が認めるフォレストヒーロー、
畠山重篤さんが代表を務める「森は海の恋人」の森作り活動に
スポットを当ててお送りしました〜。

そして、コレまで番組を聞いてくださった方々から
ほんとうにたくさんメッセージをありがとうございました。

いただいたメッセージは全部、万里恵さん、スタッフ一同、
全て読ませていただいています。


またどこか、森の中でお会いできることでしょう!


(万里恵さん、畠山信さん、そして番組スタッフ)


(準レギュラーといっても過言ではありません。西野文貴さんとも!)

【今週の番組内でのオンエア曲】
・さびしさ / 折坂悠太

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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