｢旅、すなわちそれは・・。｣
 
ヴァージン・エクスプレスは、ロンドン東駅に10:20に到着した。マンチェスターから、ロンドンの移動中に連絡をとったのは、世界的に有名なある日本人。ロンドン・ヒースロー空港から帰国便が出発するのが、15:45。それまでの数時間を活用してこの日本人に会うことにしたのだ。世界の頂点で活躍する日本人アスリートといえば、Hidetoshi NAKATA、ICHIROが代表格だ。しかし、彼らと同格、いやそれ以上に、あるジャンルで高い評価を得ている日本人がいる。その有名な日本人とは、英国・ロイヤルバレイで、プリンシパル（主演を演じるダンサー）を務める、Miyako YOSHIDAだ。

高校3年時にローザンヌ国際バレイコンクールで優勝し、英国バーミンガムバレイにスカウトされ、現在は、世界のバレイ界の頂点に位置するロイヤルバレイで活躍している。彼女の日本人特有の繊細な表現力は、英国王室からも高い評価を得ている。東駅からロイヤルオペラハウスにタクシーで直行し、練習開始直前の、Miyako YOSHIDAと会うことができ、ステージドアと呼ばれる、関係者の通用門でほんの少し旧交を温めることができた。世界の頂点のサッカーとバレイ、1泊3日という超過密日程だったため、帰国便に乗り込んだ瞬間眠りにつき、再び眠りから覚めたのは成田空港到着直前だった。

旅の楽しみ、すなわちそれは躍動感――。

ようこそ、夢の劇場へ