バミューダ島
ニューヨークからほんの2時間強で到着するバミューダ島はニューヨークの奥座敷というより裏庭に近いかもしれない。バニューダ諸島は150ものサンゴ礁からなる群島で、首都ハミルトンのある最大の島のバミューダ島のほかに、セント・ジョー島、アイルランド島などで成り立っている。全部の島を合わせても面積は三宅島ほどの大きさだが、人口は6万3000人と多く、都会的な雰囲気を持っている。年間を通じて平均気温が22度なので快適に過ごせる、というのが島の宣伝文句。大西洋の孤島だが、観光を上手く生かした魅力的なレジャー地である。
スペイン人によってバミューダ群島が発見されたのは16世紀初頭。その後、17世紀半ばにイギリス直轄植民地となる。昔から自然環境を活かしたパラダイスとしてツーリストに人気が高い。アメリカで買えない陶器やカシミアなどが安く手に入れられるのも人気の秘密。爽やかな気候と青空の下、透明な海、サンゴ礁の群、緑濃い熱帯植物、赤やピンク、パープルなどトロピカルカラーの家々など印象的な風景が広がっている。自然環境保護は厳しく規制されている。例えば、家のペンキの色は4色を超えてはいけない、家は壊れるまで立て替えてはいけない、車の所有は1台に限られ、50CC以上のバイクは使用してはいけない、白に統一された屋根は3年に1回塗り返ねばならない。花々にあふれた美しい島に生涯に1度は訪れてみたい。
(完)