クルマの運転にはドライバーがいくら気をつけても
目で実際に確認できない、ミラーにも映らない「死角」があります。
そのことを認識しておかなければ交通事故の危険性は高まります。
今週は『クルマに潜む死角の危険』についてお伝えしました。


運転席から見れば前後ウィンドウより下は全て死角

前方のフロントガラス。後方のリアウィンドウ。
車体から下の部分は運転席からすると死角です。

フロントガラスの死角に特に気をつけたいのは、
駐車や停車した状態からの発進時。
小さな子どもがクルマの前にいても見えません。
発車する前に車から降りた状態で確認するようにしましょう。
リアウィンドウの死角に特に気を付けたいのは駐車や車庫入れの時。
不安がある場合は、いちど車を降りて安全を確認して下さい。






車の真横の死角

前後ウィンドウと同じように、
左右についても車体近くの低い位置は死角。
その死角は運転席側よりも助手席側のほうが大きくなります。

車を発進させる時は運転席側の状況は把握しているもの。
助手席側の死角の状況を確認するようにしましょう。

走行中はサイドミラーとバックミラーで
左右の状況をチェックすることはできますが真横が死角になります。
車線変更をしようと思った時に真横にクルマがあって、
「ヒヤリ」とした経験がある人は少なくないでしょう。
首を振って目視で確認するようにして下さい。

左折する時は左側の後方で死角になる部分があります。
左折する時は、なるべくクルマを左側に寄せて、
二輪車が入ることができる空間を作らないようにします。
その上で左の後方を目で確認しながら曲がるようにしましょう。





ピラーによる死角

ピラーは英語で「柱」のこと。
クルマではボディとルーフ(屋根)をつなぐ柱を指のことです。
車種によって、ピラーの数とある場所は異なりますが
基本的に前方の左右、後方の左右にあるので気をつけましょう。
それほど太くありませんがピラーの中に
づくべき対象が隠れてしまうことが少なくありません。
多くの場合は「自転車」「歩行者」「オートバイ」などです。
「ピラーは危険」だということを念頭において下さい。





障害物による死角

自分のクルマの構造上ではなく、
他のクルマの存在によっても死角は生まれます。
        
例えば走行する車道の先に停車しているクルマがある。
そのクルマをよけつつ進もうとした時に、
クルマの陰から道路を横断しよう人が出てくる。
 
あるいは右折待ちをしていたら、
対向車が停止して「右折を先にどうぞ」と譲ってくれた。
お礼の意思を示しつつ、なるべく急ごうと右折をしたら、
停まってくれたクルマの陰からオートバイが直進してくる。


運転中はこれらの死角を常に意識するようにして下さい。
そして、大きさ、車高、構造などによって死角は変わってきます。
自分が乗るクルマの特徴を把握しておきましょう。



以前は交通事故死亡者を「状態別」に見ると「自動車乗車中」が最多でした。
しかし、最近では最も多いのは「歩行中」。
中でも65歳以上の高齢者の「歩行中」が目立ちます。
今週は「交通事故と歩行者」について伝えました。





JAF東京支部 事業課 交通環境係 高木 孝さんによると
昨年の交通事故死亡者3215名のうちの36.6%が歩行中で1176名。
そのうち高齢者が7割弱を占め、803名が65歳以上となっています。

高齢者が身近にいる方は、注意を促すようにしましょう。
車・オートバイ・自転車に乗る方は上記を念頭に運転すべきです。
そして、高齢者の方は、まずはご自身が身を守る意識を持って下さい。
それは歩行中に交通事故で亡くなった多くの高齢者に法令違反があるからです。

昨年、歩行中に亡くなった方のうち6割以上に法令違反がありました。
横断歩道ではないところで道路を渡ってしまう「横断違反」。
さらに「信号無視」といったところが主なものです。
ドライバーからすると予想外のところから人が出てくれば
急ブレーキをかけても間に合わないということも生じます。





交通事故に遭った歩行者のデータを見ると
年齢層を問わず、法令違反があったか、なかったかで、
事故の大きさが異なってくることがわかります。

去年、歩行中に亡くなった65歳以上のうち
「違反あり」が6割以上だったと先に記しましたが
死亡者に負傷者も加えると「違反あり」は23%に留まっています。
一方で高齢者以外でも、歩行中死者のうち「違反あり」は85%という数字。
こちらも負傷者も加えれば「違反あり」は24%。
つまり、法律に反する歩行者には命の危険が伴なうのです。





歩行中の方が交通事故に遭わない基本は、
まず、自分自身が法令違反をしないところから。
このことはお子さんや身近な高齢者にも伝えてください。


 

2月14 日、バレンタインデーです。 
この時期、各地では「愛のこもった運転を」と交通安全イベントが行なわれます。
今日はその1つ、東京都大田区 池上警察署の取り組みを紹介しました。





池上警察署は昨日午後に交通安全イベントを行いました。
イベント名は「チョコチョコ安全確認」!
呼びかけた対象は、二輪車と自転車に乗る人たち。
交通課 課長 木村敏行さんに電話でお話を伺いました。

池上署のバレンタインデー交通安全イベントは6年目。
交通安全の気運を高めるため、地元女子高生にも協力を仰ぎ、行なっています。
今年はオートバイや自転車に乗る人たちに向けて交通安全を呼びかけました。

昨年、池上署管内では年初から自転車の交通事故が増え、秋まで減りませんでした。
また、この時期はオートバイ利用者も厚着などでとっさの動きがしにくくなります。
そこで、自転車利用者には出会い頭の事故を防ぐために交差点での一時停止を
オートバイ利用者にはスピードの出し過ぎ注意を呼びかけました。





今年はどんなことをしたのかというと。
交通量が多い環状8号線の矢口渡交差点近くで
日本体育大学荏原高校チアリーディング部とダンス部の生徒と一緒に
交通安全の思いを込めたチョコレートを配ったそうです。





参加した日本体育大学荏原高校の生徒にも話を聞いたところ
渡そうとしたチョコレートは多くの人が忙しい中
「ありがとう」と言って受け取ってもらえたとのこと。

「同じ高校生や中学生に交通安全について伝えたいことは?」という質問には、
『交通事故は被害者も加害者も辛い思いをします。
私たちからゆずり合う優しい心を広めて一緒に交通事故を減らしましょう』と
頼もしい言葉を伝えてくれました。

そして、池上警察署 交通課 課長 木村敏行さんは、
「全国で多くの人が出勤中の車の中で聴いている時間です。
ドライバーの皆さんに交通安全のメッセージをお願いします」と促したところ
「スマートフォンをいじったり、イヤホンをしながらの運転は大変危険です。
交通ルールを守り、大人もヘルメットを被りましょう。
交通事故全体では歩行者が交通事故死者数の大きな割合を占めています。
ドライバーが横断歩道での一時停止を心がけて頂くことは勿論、
歩行者の方も横断ルールを守りましょう」と注意を促して下さいました。

バレンタインデー。
交通社会にも思いやりや愛情が溢れていれば、
もっと事故は減らせるはずです。

こうした機会に誰かを思いやる気持ちを集めて
1つでも事故が少くなくなる交通社会を築いていきたいものです。





警察庁が2019年の交通事故死者数に関する統計資料を発表しました。
多くのドライバーの方は意外と根拠なく
「自分は交通事故と関係ない」と思っているかもしれません。

でも、それは大きな間違い。
現実の情報をインプットして、車に乗る時の意識を高め
事故に遭う状況を近づけないようにしましょう。

まだ、速報的なもので細かいデータではありませんが、
今週は発表された統計資料の内容を紹介しました。





2019年に交通事故で亡くなった人は全国で3,215人。
2018年は3,532人。317人の減少となりました。
これは1948年に統計を取り始めてから最も少ない犠牲者数。
最も多かった1970年、1万6,765人の2割強にまで減っています。

交通事故発生件数も1969年の約72万件をピークに減少傾向に入り
2019年は当時の半分ほどの38万件にまでなりました。

これについて国家公安委員会は
「政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向け
積極的に取り組んできた結果だと考えている」というコメントを発表しています。





交通事故死者数が過去最低というのは喜ばしいこと。
でも、1日あたり8.8人の人が亡くなっている事実を見過ごしてはいけません。
自分や家族や親戚や友人や知人だった可能性もあるのです。
都道府県別の交通事故死者数が多かったところを紹介しておきましょう。

<┛漫筺 埼 玉 129人
<О漫筺 大 阪 130人
<Π漫筺 神奈川 132人
<グ漫筺 東 京 133人
<ぐ漫筺 兵 庫 138人
<0漫筺 北海道 152人
<位>  愛 知 156人
<^漫筺 千 葉 172人

長らくワースト1位が続いていた愛知県が
17年ぶりに全国ワーストを脱却しました。
替わってワースト1位になってしまったのは千葉県。





ここまでの数字は絶対数。
危険頻度の目安になる人口10万人あたりの交通事故死者数は以下です。

<グ漫筺‘別 4.21人
<ぐ漫筺々眞 4.67人
<0漫筺々畧 4.89人
<位> 鳥取 5.54人
<^漫筺‘租 5.57人

気をつけるべきは絶対数の多い都道府県だけではありません。
上に挙がった都道府県に暮らす人も特に注意は必要です。





そして、気をつけてほしいのが高齢者の方々。
どうしても認知・判断・行動の能力が若い頃と比べて落ちます。
しかし、頭の中のイメージは、変わらない。

その結果、クルマを運転していても
あるいは街を歩いている時や自転車に乗っている時も
事故に遭遇してしまう危険は高まります。

交通事故死亡者数に65歳以上の方が占める割合は、
2010年に50%を越えました。2019年は、55.4%。

さらに、人口10万人あたりの交通事故死者数は
全年齢だと2.54人ですが65歳以上は5.01人。
65歳を超えると明らかに交通事故で命を落とす危険が増えます。
交通事故に遭遇する危険が増えるとも言えるでしょう。
    
65歳以上の方はもちろん気をつけていただきつつ、
身近に65歳以上の方がいる方は機会があるごとに注意を促して下さい。