2010
Mar
28

日本でおなじみ、アノ植物が燃料に?!

Category:レポート10:00
穀物などからエネルギーを作り出す「バイオ燃料」というと、
トウモロコシやサトウキビが、よく知られていますが、
最近では、さらにもっと身近な植物が注目されています。

それは「ススキ」。

イギリスやオランダでは、エネルギーを作る作物として
「ススキ」の栽培をおこなっているほどです。

風にゆれるススキの草原・・・
日本では、よく見かけるのどかな風景も、
実は、エネルギーの宝庫だということがわかります。

熊本県の阿蘇では、すでにこのことに着目して、日本ではじめてとなる
「ススキ」を使った発電を実験的におこなっています。
「ススキ」を蒸し焼きにしてガスを発生させ、
電気と熱のエネルギーに変換させるという仕組みです。

さらにこの事業は、豊かな草原の風景を維持するためにも必要なんだそうです。
もともと阿蘇では、定期的に野焼きをおこなう習慣がありました。
しかし現在、畜産農家が減ったり、高齢化によって、
人の手が入らない荒地が増えてしまっているんです。


日本で「ススキ」は、秋を感じさせてくれる風流な植物。
一面のススキ畑という日本の原風景。失いたくないですよね。
(写真は大分でスタイリッシュに生けられていたススキ。
大分もススキが多い場所です。)

「ススキ」によるバイオ燃料。
このアイデアは、エネルギーの未来に光を与えてくれるだけでなく、
草原の保全にも役立ってます。