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「ダメ男が出てくる小説」とも言われている『トニオ・クレーゲル』ですが、スタッフの間では意外にも好印象?! 小川さん的にも「周りに害を与えていませんからねぇ」とダメ男認定とはならなかったようです。それにしても意中の人物とことごとく趣味が合わない気の毒なトニオくん。小川さんはこの悲しさわかりますか?「私も14歳頃、『アンネみたいなクラスメイトがいたら、心ゆくまで本の話ができたのに!』と思い、そこからアンネ・フランク好きが加速したので、好きな人と好きな文学を分かち合いたいという気持ちはよくわかります。でも私は今この番組で、リスナーの皆さんやスタッフとあの頃を取り返していますから、幸せですよ!」藤丸・感涙。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年08月05日
長田新・編 いわさきちひろ・画「わたしがちいさかったときに」
2018年07月29日
赤塚不二夫「これでいいのだ(赤塚不二夫自叙伝)」
2018年07月22日
デュマ・フィス「椿姫」
2018年07月15日
かこさとし「だるまちゃんとてんぐちゃん」

アーカイブ
オルフェウス・カドリーユ(作品236)/ヨハン・シュトラウス2世作曲、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ジュルジュ・プレートル(指揮)
16歳になったトニオは、憧れの少女インゲボルクと同じダンス講習会に出席、緊張のあまりカドリーユで大失敗。さらに、30代になったトニオはデンマークに旅行し、ホテルの舞踏会でこのダンスを踊るインゲとハンスに再び出会います。
オディオン(ブラジル風タンゴ)/ナザレ作曲、ジョシュア・リフキン(ピアノ)
トーマス・マンのお母さんはブラジル生まれ、祖母はポルトガル系ブラジル人でした。ナザレは、1863年生まれのブラジルの作曲家です。小説の中で、トニオの母<コンスエロ>も南の国の生まれ、「ピアノとマンドリンの上手な髪の黒い、情の激しい女」と表現されています。
ユア・ソング(僕の歌は君の歌)/エルトン・ジョン
♪君のいる人生がどんなに素晴らしいかって書きたいんだ♪という有名な一節があります。トニオは、詩人として成功してもハンスやインゲのことを忘れることはありませんでした。
 
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