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今から34年前の大惨事。当時中学生でしたが情報が少しずつしか伝わってこず、大人たちが「なんだかわからないけど大変だ」と騒いでいたのが記憶に残っています。小川さんはご結婚された年で、ハネムーンをヨーロッパからアメリカに変更せざるをえなかったそう。チェルノブイリから遥か遠くに住む日本人にもさまざまな影響が出た、世界中を震撼させる出来事でした。本に収められているのは、事故によって日常が消えてしまった約300人の悲しい声。誰もが飾らない言葉で愛する人・ものを奪われた事実を話しているので、読む側も受け止めきれない重いもの背負わされます。しかし「読んで良かった」と心から思える一冊。「作者にちゃんと文学賞を授与したノーベル賞はさすがです」と小川さんも深く頷いていました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年04月05日
吉本ばなな『みどりのゆび』
2020年03月29日
リンドグレーン『やかまし村の子どもたち』
2020年03月22日
中勘助『鳥の物語』
2020年03月15日
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』

アーカイブ
私を責めないで/Y.スタートニク(独唱)、国立モスクワ合唱団
消防士の夫を奪われた若妻、リュドミーラへのインタビュー「孤独な人間の声」を読んで選んだロシア民謡。♪私を責めないで、叱らないで、愛さずにはいられなかったの♪
希望の灯/ナターシャ・グジー
♪希望の灯が消えませんように、大地が喜びとともにありますように、心は悲しみを越えていきますように。♪という歌詞をこの本に登場する人々を思いながら聞きたいと小川さん。ナターシャ・グジーは、ウクライナ出身、民族楽器バンドゥーラの演奏家でもあります。
 
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