2018/10/21
急に肌寒い季節がやってきましたね。
「血がつながっていても、親と子の問題は複雑です。親子であっても、魂は別。家族というのは学校。魂の視点から見たら、生まれてくる魂は、みんな別個のところからくる。だから個性はみんな違う。似た人はいても、そっくりであったり、まったく同じということはないのです。みんな、見せ合ったり、鏡のように映し合ったり、反面教師になったりして磨き合っている。切磋琢磨。違って当たり前なのです。人はみんな淋しいから、基本、甘えで揉める。『渡る世間は鬼ばかり』が支持されるのも、どこの家もそうだからなのでしょうね」という江原さん。
今日は『親と子の問題』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Message in a bottle / ザ・ポリス
◇やからみち / 江原啓之



「私は今、実母と夫と子ども2人で同居中です。母はすぐカッとなり、怒鳴ったり、皮肉を言います。母は普段、料理を担当しています。我が家には3歳の娘がおり、母子手帳に“虫歯菌は家族の唾液から子にうつる”とあったので、料理を作る時に、味見をしたスプーンを料理に戻したり、おたまに直接口をつけて味見をしないように、母にはお願いしています。ある日、母がおたまからスプーンにうつして味見をし、そのスプーンをおたまの上に置いていたので“意味がない”と言ったところ“それならもう子供に食べさせなくていい!料理には毒が入っているからね。そんなに完璧にできるなら自分で料理を作れ!”と、部屋にこもって好きなドラマを見始めたので、私は母が負担している家事も全部やりました。するとドラマを見終わって機嫌が良くなった母は何事もなかったかのように、私に話しかけてきました。皮肉を言う母を心の中では嫌っていますが、家事をしてくれるので、私にはメリットがあるとは思っています。けれどストレスを感じます。民謡の合いの手のように受け流すべきでしょうか?それともタダで家事をやってもらっているので、我慢して付き合っていくべきでしょうか?暴言吐かれるのが嫌なら、もう同居はやめるべきなのでしょうか?このような人と付き合う際のコツなどがあれば、お教えいただけると幸いです」というメールをいただきました。

江原さん
「向こうも、あなたと付き合う際の方法を知りたいと思っているはず!メールを書いている側は、自分が絶対に正しいと思って書いてくるものですよね。私がお母さんの立場なら“たまには、そうなってしまうのは仕方がない。グチグチ言うな。だったら自分でやれ!”と言ってしまうかな。あなたは横着なんです。自分でやればいい。“こういうふうにして”“ああいうふうにして”と言うのは、いつまでも娘の立場で、母に甘えているということを思い知ってください。民謡の合いの手という話ではない。それは、相手が駄々っ子のような場合には、そうした方がいいということ。あなたも駄々っ子。“家事をやってもらっているので”というのは打算。幸せの数を数えてくださいね」


「私には、長年の悩み事があります。うちの90歳になる父のことです。父は、若い頃から、お家自慢が大好きで、延々と曽祖父が、いかに社会的ステータスがすごい人だったか、祖父がどれだけ高い身分だったかと言った話をずーーーっと、何度も何度も繰りかえししてきます。父がお家自慢を話すたびに“もうわかったから、やめてほしい”と言っても、やめようとしません。ものすごい苦痛です。私には年子の妹がいますが、妹もこないだ父のところに行った時、お家自慢ばっかりされたようで、すっかり心身ともにぼろぼろになってしまいました。もう、じじいの言うことなんか、ほっとけばいい…とおっしゃるかもしれませんが、本当に、本当に苦痛なのです。地獄の中で、お家自慢を聴かされている気分なのです。どうすれば父のくどいお家自慢をやめさせることができますか。ちなみに、家は父の代から、むちゃくちゃ貧乏で、お家自慢をできるような家ではありません」というメールをいただきました。

江原さん
「逆にそれが苦しかったのでしょうね。だから、お父さんはそういうことを言って、自分の苦労というものを語りたいのだけれど、ステータス自慢のようにして、浄化させているのでしょう。けれど、お家自慢ではなくても、お年寄りと接していると、同じ話を何回もするもの。私自身もやっているよな…と思って、怖いです(笑)。私は、それを聞いてもらうよりも先に“こないだ聞いた”と言って欲しい。ずっと聞いてもらった後に、気付いた時ほど傷つくことはないのです(笑)。また、あなたの気持ちも分かるけれど、段々年をとってくると、他人だと思って、ボランティアだと思った方がいい。それがダメならば、会わないこと。聞いているそばから立ち上がって、トイレに行ったりすればいい。けれど“時間”というものがあるから、少しでも接したいと思うのでしょう。それならば腹を括る。相手も耳が遠くなっていて分からないから、小声で“おぅ!地獄…地獄…”と民謡の合いの手法を使って楽しめばいいのです(笑)」


「先日、末期がんであることが判明した父(64歳)と、これからどのように接していけばよいか悩んでおります。父は昔から仕事一筋で、私が幼い頃からほとんど家にいたことがなく、家事や私たち姉妹の教育など、一切のことを母にすべて任せていた人でした。学校や地域の行事に父が参加したことはなく、また家族で旅行をしたことがありませんし、親子の会話も必要最低限のことのみ。そんな家庭を顧みない父に、母が独りで色々と苦労している姿を見て私は育ってきたので、父に対しては、以前から強い嫌悪感を抱いておりました。私が将来、結婚する際には父のような男性は絶対に選ばないとまで決めているくらいです。なのに、今、父を前にすると、ショックや悲しさで涙が止まらず、まともに父の顔さえ見ることができません。残された時間もあまり無いのに“父とどう接すればよいのか”がわからない状態で、毎日があっという間に過ぎてしまいます。どうすればいいのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「分かるな。けれど、お父さんのことで色々とあると思うけれど、好きでそうしている人はいない。これだけは言っておきたい。お父さんにもお父さんの色んな人生があり、表現のできないお父さんになっているのでしょうね。それに時間もないのですよね。“他愛もないこと”というのが大事。想い出を作る。亡くなる人たちが何を一番望むのかというと“忘れないで欲しい”ということ。だから、残りの時間、想い出を作る。お父さんにただ寄り添って、お茶を飲むだけでもいい。また、お父さんに聞いてみたいことを聞いたり、色々と話をしてもいい。お父さんがだんだん弱ってきたとしたら、体を支えてあげたり。その温もりも想い出になる。全部想い出だと思って、やる。それが必ず後になって、悔やまないことになる。けれど、愛する人のことは、たとえ、どんなことをしても悔やむもの。だけど、少しでも悔やまない為に、たくさんの想い出作りをすることが大切だと、私は思います」


「義理の母のことで、悩んでいます。私は10年前、北関東から広島に嫁に来ました。育児でいったん辞めた教職に4年前から復帰し、仕事は順調だと思います。ただ、プライベートが、心休まる空間ではありません。というのは、義母が必要以上に、息子家族である私達に干渉してくるのです。一緒に旅行に行こう、妹家族が来ているから、子ども達を連れて遊びに来い、運動会見に行こうかな、などなど。週末くらい、家族でのんびり過ごしたいのに、義母からの要望を断り切れず、受けてしまう主人。最初は良かったのですが、家族の中で、血の繋がりのない私は、疎外されることも多く、淋しくなり、孤独感が増します。義母のことで、主人とはいつも喧嘩になります。子どもの為にも、別れないで頑張りたいのですが、主人までもが私より義母を大切にしていると感じると、悲しくて意地悪を言ってしまいます。主人は、そんな私といるのが疲れたと言います。実家に帰れ、と言われました。私は、主人の為なら頑張りたいのです。でも、義母は変えることはできません。私が、受け流す術を身につけるべきでしょうか。それとも、別れるのが私達にとっては良いのでしょうか。疲れました。アドバイスを頂きたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「こういうこともよくありますよね。もちろん、あなたの自由です。別れたければ別れればいい。こういう話でいつも不思議に思うのは、別れるとか、そういう前に、一度、なぜ言わないのだろうかということ。日本人は、そういうところがある。夫婦だけで揉めて、別れてしまったり。義母さんの前で“私、こういうこと嫌なんです。少しくらい休みたいし、もう少し家族を大事にしたい。そうしたら夫がこういうことを言うんですよ”と言ったら、義母さんは、まず、自分を大事に息子が思って、言ってくれているのが嬉しいと思うんです。人間はそこで愛の電池が貯まる。すると“ごめんね。私が余計なことをしました。あなたたち、ちゃんとやってください”と、少しは遠慮してくれるようになり、息子にも少し諌めてくれて、“○○さん、ごめんなさいね”と言ってくれると思う。それもない家なのであれば、別れた方がいいのかもしれませんね。けれど、そんなことで“実家に帰れ”という旦那さんも旦那さん。旦那さんが悪い。旦那さんの口が足りない。“ちょっと我慢してくれよ”“今日はいいだろ”と言えばいいし、奥さんサービスが足りない。日本は、こういう男が多すぎる。それは、母親が悪い。何でもかんでもやってあげるから、自分で何もやらなくて良くなってしまう。水が欲しいと言う前に水が出てくる。だから、自分から何も言わない。サービスができない。こういうダメ男を作るのは、世の中のお母さん。その因果があなたにも返ってきている。これを聴いているお母さんたち、未来の女性たちの為に、いい男を作りましょう!!」


●江原啓之 今夜の格言
「親子であっても、たましいは別です」
「大切なのは血縁ではなく、絆なのです」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 10月・11月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
メッセージの応募はこちらから