2015/3/15
この季節は、卒業・入学・就職・新生活等、別れと旅立ちの時期。
「若い方も随分と番組を聴いてくださっていて、大変嬉しい。励みになります」という江原さん。今日は、若いリスナーの方のご相談を中心に、番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Stay With Me / サム・スミス
◇さくら咲く / 江原啓之



「今、新高校3年生ですが、将来自分のやりたい事、つまり、これといった夢がありません。もちろん考えはするのですが、よく分かりません。政治家になりたいと思った事もあったし、アメリカで音楽をやりたいと思った事もあったし。今は企業家もいいかなと思っています。江原さんは、どうやって今の職業を選択したのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「人には二通りあると思う。小さな頃から、これといった夢が明確にある人。あとは、模索しながら選んでいく人。私の場合は、明確で、完全に決まっていた。私は一言、偉そうに言うと、全てがアートなんです(笑)。美術も音楽もそう。私は美術の学校に行っていた。同級生に会ったりするとデザイナーになっていたり。“江原は?”と、聞かれた時“人生をデザインしています”と、言っちゃった(笑)!あなたは、今、夢が見つからないと言うが、それでいいのです。大学に行った方がいいなと思うのは、その時間が大事だから。勉強というのも、とても大事だが、そこでバイトをしてみたり、他大学のサークルで人に接したり。色んな人が世の中にいるという事を学べる貴重な四年間は、なかなかない。だから、安心して楽しんでください」



「卒業旅行の時期ですが、私は友達と行く事ができません。お金が足りなかったからです。なかなかバイトを沢山するには難しい状況でした。みんな同じです。でも、みんなは奨学金を使って行きます。私は無理でした。話し合いもしたし、自分がこうすれば良かったという事や、物質に捉われている事は分かっています。でも、淋しくて仕方がなく、憎む気持ちばかり募って辛いです。私も行きたかった。この気持ちにどうやって折り合いをつけたら良いでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「無理。時間が解決するしかない。私も同じ事を味わっている。私は大学に行っていたが、その時に親もいなくて、経済的に大変だった。バイトもしていた。映画『私をスキーに連れて行って』の世代。みんなはスキーに行ったり。簡単に『スキー行かないの?江原?』と言われても、行けないし、道具も買えなかった。そういう事が沢山あった。私も大学時代に、普通の子たちが楽しめる事を楽しめなかった。高校時代も同じ。だから自分は無理だったが、息子には“時間は大事なんだ”と言ってあげられる。それを“甘い”と言われるかもしれないが、お父さんは無理だった。しかし、子どもは、それが今できる環境だし、理解してあげられる。自分の無理さが、後には、気持ちを分かってあげられるという事にもなるのです」



「僕は高校2年生。両親の離婚についてです。一昨年、両親が離婚する事が決まりました。まだ正式には離婚していません。僕が“離婚するのは構わない(本当は嫌)けど、高校を卒業するまでは今の家を離れたくない”と言ったので、来春まで家族は今の家に。離婚の話し合いで、父が母に“何をしてもいい”と言ったので、母はすぐに新しい男の人を作りました。最近、新しい男の人の為に、ジムに通いだしたり、化粧が濃くなったり、仲良く旅行したり。母がいない間のご飯は父が惣菜を買ってきてくれます。母は帰宅すると嬉しそうに“これお土産〜”とか言って、普通に物を渡してきますが、僕はこんな風に日に日に母親から一人の女に変わっていく親の事がどうしても受け入れられません。僕が物心ついた頃から2人に会話はなかったけれど、25年も連れ添ってきた相手を捨て、すぐに新しい人を好きになれるのか?とも思ってしまいます。“子どもは親を選んで生まれてくる”というのが本当なら、何でこの家に生まれてきたんだろう。もっと寛大な心があれば、母が幸せになれるならそれでいいかと思えるのでしょうが、なかなか気持ちも複雑なままで辛いです。僕は母に対して、新しい男の人と付き合う事を勧められるような大きな気持ちを持つべきでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「17歳のあなたに、私の言葉がどこまで伝わるかは分からないけれど、何があっても、子どもが親を選んで生まれてきている。若い人に“このある意味の学び”は辛い事かもしれないが、家庭を持っている人でもなんでも、これは真実で、みんな実は同じなんです。“自分だけが”と、思ってはいけない。なぜかというと“父”というのは役割に過ぎず、“母”というのも役割に過ぎない。あなたも、もしかしたらいずれ“父”になるかもしれない。誰もが“父”“母”という役割。その前に一人の男で、一人の女。ラジオをお聴きになっている多くの家庭を持っている方でも、大人の方でも、多分“父親になれているのか”“母親になれているのか”と言われたら“なれている”と、思える人はいないと思う。もしいたとしたら、それは妄想に過ぎないと思う。やはりどこかで一人の女になるから、悲しくなったり、泣いたり。一人の男になるから切なくなったり、辛くなったりもすると思う。だから、あなたもいずれ、必ずその気持ちが分かると思う。やはり、母も辛い。何を心の支えにして生きていったらいいのか。父も、そこの自分を変えられない。多分、この二人がもっと素直に語り合えていたら、変わったと思う。だから、お互い辛い。でも、あなたを愛していたから、一生懸命この時期までいたのでしょうね。でも、親子の縁は切れない。あなたが、この経験をしていたら、自分が人を愛した時、きっと普通に恋愛する人よりも、深く人を思い遣れる心があると思う。そして、家庭を持った時、家庭を守っていけるという気持ちが絶対に得られると思う。だから、絶対にマイナスという事はない。あなたは、こういう家庭だったけれど、これで良かったと思える日が必ず来ると思う。そして、両親と言えども、このまま今のままで終わる訳ではない。人は変わるものだから。だから、今後、あなたが子どもを持ったならば、その時に父親も母親も変わるかもしれない。そこに大きな学びがある。良かったと思える自分になれるように、頑張って欲しいと思います」



「私は高校3年生。受験生です。私は受験や試験事等がとても苦手で、落ちてしまう事が多いです。大学も既に3つも落ちてしまっています。免許の時も、2回も落ちてしまいました。どうしても、しっかり一回で、ここぞってとこに決まらない事が多いです。アドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「頑張って勉強するしかない。それしかない!頑張ってくださいね」



「私は今、医学部を目指して勉強をしていますが、よく誘惑に負けてしまいます。どうしたら、この世の中にある誘惑に勝つ事ができますか」というメールをいただきました。

江原さん
「それは、私に聞かないで欲しい。この体が証明ですから(笑)。誘惑に負けるから、こうなる。とことん嫌になったり、とことんやる気になったりしないと、無理かな。今、15歳のあなた。15歳の今から、医学部を目指すのもすごく分かるけれど“誰かを助けたい”とか、そういう思いがないとなかなか難しいのかな。“親がそうだから”とか、そういう理由だと、ちょっとキツイかもね。世の中にたくさん目を向けると、いいかもしれない。色んな社会の事を見たら“私が助けになれるかも”と、思うかもしれない。誘惑というものは、あるもの。もしも、目の前に柿ピーが置いてあり“なぜ、食べる?”と、問われたら“そこに、柿ピーがあるから”なのです(笑)」



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