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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
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日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
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ゲストは画家の黒田征太郎さん

  • ON AIR
  • 2020/05/31

画家の黒田征太郎さんをお迎えして


今回ゲストにお迎えしたのは、画家の黒田征太郎さんです。

小山「黒田さん、僕は大学時代から好きだったんですよ。今はなき有楽町マリオンで、巨大なポスターに次々と絵を描いて、それを販売していくというパフォーマンスをされていて。それを買って今でも実家の玄関に飾ってありますよ」

宇賀「その後ご一緒にすることもあったんですよね」

小山「そうです、絵本(『いしぶみ』)を作っていただいたり」

宇賀「今日はリモートでのお届けですけど、黒田さんはいまどちらにいらっしゃるんですか?」

黒田「北九州の門司港、関門海峡です」

小山「アトリエですか?」

黒田「アトリエと言われると恥ずかしいんですけど、作業場兼倉庫ですね」

黒田征太郎さんは1939年大阪生まれ。画家として1992年より、NYにアトリエを構え、国内外で活動。 2009年に北九州に活動の拠点を移されます。ライブペインティングや壁画制作などを精力的に展開されて、
2016年には、大阪ミナミ・アメリカ村に創作活動のアトリエ「KAKIBA(描き場)」をOPEN。絵画に興味のある若者や子どもたちとの共同作業の場として、新しいアートを発信し続けていらっしゃいます。

小山「いつも作品を描かれる時は、気分で描かれるんですか? それとも、朝起きたらこの時間まで描こうと決めたり……」

黒田「喋るとキザになるかわからないですけど、手が勝手に動いていって、その後にちょっと頭がくっついてきて最後に『こんな絵を俺は描きたかったんだな』と思う感じですね。一人で描いているというよりも、描かされている感じ。繊細な人間みたいに聞こえたら恥ずかしんですけど、陽の光とか、風の吹き具合とかそういうものにすごく動かされている気がして。画家と言われるとちょっと戸惑い。僕は絵を描くじいさんみたいな感じですね」

宇賀「黒田さんはどんなきっかけで絵を描かれるようになったんですか?」

黒田「学校で習うお絵かきは無理だったんですね、写真のように描きなさいと言われるので。算数もできなくて、全部やめてしまおうと思っていた時に手塚治虫さんが『新宝島』という漫画を出されたんですね。最初のコマに『冒険への旅』と書いてあって、主人公が車に乗るんですけど、車の輪っか(タイヤ)が丸じゃなくて楕円形なんですね。僕もそういう風に見えたんですよ、色々なものが。でも学校のお絵かきの時間では許されない。こんなこと描いても通用する人がいるんだ、と。初めてひょっとしたら僕も存在していてもいいかもわからない、と思ったんです。今大人だからそんな言葉で言えるんですけど、神様が現れたという感じで、手塚治虫さんの真似ばかりしていました」

宇賀「去年、『18歳のアトム』という絵本も発表されていますよね」
写真 黒田「アトムが疲れちゃうんですね、アトムでいることに。ロボットですけど疲れてしまう、それで命ってなんだろうと気づいていくんです。手塚治虫さんの息子さんの眞さんに聞いたら、『父は興味を持つでしょうね』と。それが嬉しくて」

小山「科学の子どもだったアトムを人間の子どもにしたんですよね」

黒田「僕はロボットにも心があると思うし、椅子なんかに当たったりすると椅子にバカヤロウ、と言ったりペンにうまいこと描かしてな、と言うところもあるんです。すべてのものに命はあると思っている人間で。そういうことをアトムをお借りして、やったんです」

宇賀「いま、番組では大切な人に会えないからこそ手紙を書きませんか、というキャンペーンをしています。番組のホームページから様々な方のはがきのデザインがダウンロードできるようになっているんですね。ここになんと、黒田さんの作品をご提供いただけることになったんです」

黒田さんの絵はがきはこちらのサイトからダウンロードできます。
https://andpost.jp/project/tegami.html

黒田「(依頼があって)すごく嬉しかったんです。僕は手紙が大好きで。好きな理由は、ポストに入れるでしょう。ポストは『はい、わかりました、お届けします』とは言いませんよね。でも僕は放り込むわけです。世界中どこでも大体着くんですね。着く間にいろんな人が関わってくれて、日本の郵便局の方が仕分けをしてくれて、エアメールだったら飛行機に乗っけて、それがアメリカに着いて、ニューヨークでまた仕分けされて、出した人に届く。僕はそれが伝達のやり方として、一番いい時間な気がするんですね。僕はできる限り、はがきとか手紙で伝達したい。今まで出した絵はがき……5万枚くらいは出しているんじゃないですか」

小山・宇賀「へえ!」

黒田「僕が僕に出すものもあるんです」

小山「旅先から出すということですね」

黒田「今も、毎日最低7、8枚は絵はがき出しています」

手紙を出す人のイニシャルをモチーフにした絵はがきを描くことが多いという黒田さん。薫堂さん、宇賀さんも黒田さんに絵はがきを送っていただく約束をしました。こちら、黒田さんから届いたら、またご報告します!
写真 黒田征太郎さん、ありがとうございました!

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、長野県<上高地郵便局>小山綾野さんでした!

「今、コロナの影響で上高地に観光客の方は、いらっしゃらないのですが、売店やホテル、山小屋を管理している方はいらっしゃいます。その方達のために、郵便局は通常通り開局しています。特に売店などは、やはり賞味期限がある商品もあるので、オンラインショップで商品を売っていらっしゃって、その商品を郵便局を使って送っていただいています。
やはりこんな状況なので、郵便局が開いていなければこんな対応はできなかった、すぐに送れてありがたい、と言っていただき、すごく嬉しかったのを覚えています。」
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