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SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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夏木マリさんが登場! いま、手紙を書きたい相手とは?

  • ON AIR
  • 2021/07/25

夏木マリさんをお迎えして

写真 今回は、ゲストに夏木マリさんをお迎えしました。
写真 小山「夏木さんは芸能生活何年目ですか?」

夏木「再来年で50年を迎えます。怖いですね(笑)」

小山「デビューはおいくつの時ですか?」

夏木「私が夏木マリという名前をもらってデビューしたのは、21歳くらいだったと思います」

小山「その前は何というお名前だったんですか?」

夏木「中島淳子という名前でした。本名なんですよ。中途半端な歌謡曲で失敗しました(笑)」

宇賀「夏木マリさんのお名前は、“夏、決まり”で、夏木マリになったんですよね?」

小山「夏で決まり! ってことですか?」

夏木「デビューが6月だったんですね。事務所に行ったら『夏木マリ』の名前が貼ってあって、『夏に決めよう』ということからきているんです。最近は好きですけど、若い時はちょっと安易だなと思って好きではなかったです」

宇賀「すごくいいお名前ですけど」

夏木「夏限定じゃないですか」

宇賀「私も“なつみ”という名前ですけど、名字に夏が入っているのはかっこいいなと思います」
写真 小山「今もいろいろなお仕事をされていますけど、原動力は何ですか?」

夏木「一つに才能がないから、出会いがあったらそれをやってみて自分を試してきたんです。原動力としては好奇心しかないです」

小山「そこは僕も同じです。面白そうだったらとりあえずやってみようと」

夏木「あまのじゃくだから、人が反対すると余計やってみたくなっちゃって」

小山「記憶の中でいちばん反対されたけどやったのはどんな仕事ですか?」

夏木「鈴木忠志という演出家をご存知ですか? 昔の早稲田小劇場にいた演出家なんですけど、富山県の利賀村に居を構えて劇団と一緒に活動をしていて、国際の演劇祭にしか出ていないんです。鈴木さんが演劇をやるときに、舞台美術の朝倉摂さんに『鈴木さんの舞台をやったら絶対に普通の演劇はできなくなるよ』と。だからよく考えなさい、と言われたんですけど、まったくその通りでした。普通の演劇はできなくなりました」

小山「それはどういうことですか?」

夏木「メソッドがあるんですよね。白石加代子さんが先輩にいらっしゃるんですけど、1メートル先に行くまでに寄り目になるわ、汗は流すわ、そういうメソッドなんです。能っぽい重心を下に置くウォーキングがあって。それをやっているから身体が訓練されまくりなんです。普通の演劇だとそういうエチュードをやらないから、ちょっとぬるく感じちゃうんですね。それで私も自分で93年から『印象派』という作品を作っているんですけど、かなり鈴木さんの影響を受けています。だから舞台の話が来ても、なんかぬるい感じがして、できないんです。すごく困った体質なんです」

小山「そういう方に脚本とか読んでもらうの嫌ですね(笑)。『こんなに薄っぺらい本なの?』とか言われそうです」

夏木「鈴木さんは『お前、最近芸術やっていないのか』が合言葉で、『お前は最近、芸能にかぶれている』とか怒られて。相当影響されていますけど、やっぱりあの時に大きく変わりましたね」

宇賀「お仕事を選ぶ時、これをやろうというポイントは何ですか?」

夏木「1つ、興味をそそるポイントがあればやらせていただくようにしています」

宇賀「逆に絶対にこうじゃなきゃ嫌みたいなことはあまりないんですね」
写真 夏木「ないです、ないです。だってありがたいじゃないですか、今になってもお仕事をいただけるなんて。京都の母が、私が帰ってきて『疲れた、疲れた』と口で言っていたら、『あんたその歳でたくさん仕事があるのをありがたく思いや』と言われて。それ以来、私は玄関を開けると『あー、ありがたい!』って(笑)。歳を重ねるとありがたみが増してきて。昔は当たり前に思えたことが、本当にありがたいと思って。だから嫌な仕事はないんですけど、ちょっと選り好みをすることはあります」

小山「どうですか、宇賀さんから見て?」

夏木「私はお母様みたいな歳ですよね」

宇賀「母は今年61になりました」

夏木「こんな大きな子どもがいると思うと疲れますね(笑)」

宇賀「今日も金髪に柄のお召し物、赤いネイルですごく素敵です」

夏木「これ、ZARAですよ。このコロナ中にポチポチ(ショッピング)しちゃって」

宇賀「かっこいいですね! 本当に、すごくかっこよくてパワフルで、お話しされる時も楽しそうにお話しされるじゃないですか」
写真 夏木「最近、人と会っていないから嬉しくて。つらいからこそ明るくするとかね、そういうのは気持ち的にあるかもしれないです。でも、基本、生きていくのは大変ですよね」

小山「弱音を吐くこともあるんですか?」

夏木「あります。家ではしょっちゅうありがたいって言っていますけど」

小山「そういう時にご主人が支えてくれたり、優しい言葉をかけてくれたり」

夏木「基本的に彼は優しい人なので助かっています。二人になった方が楽になりましたね、一人で頑張っている時より」

宇賀「結婚10年目で挙式をされたんですね」

夏木「そうなんです、このあいだのゴールデンウィークにホテルをとったんです。ホテルに泊まっているだけじゃ面白くないよね、と言っていて、見てみたら乃木神社がいい方角にあったので、『乃木神社で式でも挙げるか』みたいになって」

宇賀「そんなノリで!?」

夏木「急にヘアメイクさんに来ていただいて、乃木神社でやりました。参列者は夫側がヘアさん、私はメイクさんで、誰もいないの」

小山「すごい」

宇賀「自由でいいですね」

夏木「何気に結婚しちゃったんですけど、10年目に式するのもいいなと。1日で結婚式と披露宴と入籍を入れたりするとすごく忙しいじゃないですか。分けるのもいいなあと思って。披露宴は10年後くらいに、もう生前葬になっちゃうけどそれでやろうかなって。夜にやったんですけど、神社が閉まっているので、貸切になるんです。それで松明をたいていただいて、幻想的な感じで良かったですね」

小山「ご主人の斉藤ノヴさんがパーカッションをやるとかはなかったんですか?」

夏木「それはなかったです(笑)。上がらないようにしていました。イベントが好きなので、イベント化してしまうんですよね」

小山「思いついた時にやるっていうのがいいですね」
写真 宇賀「ご主人の斉藤ノヴさんと2009年に立ち上げた『One of Loveプロジェクト』があるんですね」

夏木「音楽とバラで進めている、途上国のエチオピアの子どもたちの教育環境と、そのお母さんたちが誇りを持って働けるように支援しているプロジェクトです。もう13年目に入ります」

小山「きっかけは何だったんですか?」

夏木「私がノヴさんと会う前に、途上国の子どもたちに支援をしていたんですね。それで彼と出会って、どこかへ旅行へ行こうという時に、『楽器を持って途上国へ行こう』となって、二人でバングラディッシュとエチオピアに行ったんですね。それでエチオピアでバラの花に出会ったんですよ。レストランに行くとどこでも赤いきれいなバラの花が飾ってあって。ご縁があったバラと音楽ということで、今も進めています」

小山「プロジェクトを立ち上げて継続するって大変なことですよね」

夏木「仕事より大変ですね。エチオピアに行った時に色々な支援団体を見たんですけど、やっぱり直接支援させていただいた方がダイレクトにいろいろなものが伝わるし、大きな団体だと人件費とかハードの方へお金が行ってしまうことを勉強したので。馬鹿正直と言われればそうなんだけど自分たちでやろうか、となって。毎年1回、ギグ(セッション)をしているんですけど、去年はできなかったので、リモートでみなさんが自宅で録ってくださった映像を集めて、テレビでオンエアしたんです。リモートになるとグローバルにできることに気がついて、ノヴさんの友人のクリス・パーカーがニューヨークから演奏してくれたり。今年もリモートで、ニューヨークからは大江千里さんが参加してくださいます」

宇賀「『One of Loveプロジェクト リモートライブ2021』、8月14日深夜0時30分から1時25分、BSフジにてオンエアされます」
写真 宇賀「夏木さんがこれまで書いたり、受け取ったりした中で、印象に残っているお手紙はありますか?」

夏木「ある方のお手紙をずっと取っておいてあるのですが、この方の文章力が素晴らしくて。スタジオジブリの鈴木敏夫さん。たとえばお母様がお亡くなりになった時とか、お礼状をいただいた時も、簡易なお礼状じゃなくて自分の思いの丈を直筆でくださるんです。いい言葉がいつも入っていて。本にしたいくらいの素敵な言葉です」

宇賀「今日は夏木さんに、『いま手紙を書きたい人へ宛てたお手紙』を書いてきていただきました」

夏木「One of Loveプロジェクトで作った『マリルージュ』という赤いバラがあるんです。彼女がすごくわがままなので、彼女に向けて手紙を書いてきました」

夏木マリさんがバラのマリルージュへ書いたお手紙、ぜひradikoでお聴きください(8月1日まで聴取可能)。
写真 小山「すごい、朗読のお手本みたいでした! 会ったこともない1本のバラが人格を持っているようでした」

夏木「すごく立派なバラになったんですけど、初めての経験だったので。香りは少なくていいから、ゆくゆくはレストランに置いてもらいたかったんですよね。その分すごく元気なんですけど、ちょっと手をかけないと花弁が黒くなるんです」

宇賀「声をかけてあげないと枯れちゃうんですね」

夏木「花ってそういうことありますよね。実験をしてみたら、本当にそうでした。人間と一緒なのねと思って」

小山「夏木さんの朗読の力を思い知らされました。番組に届く手紙も全部読んでほしいです(笑)」
写真 宇賀「今日の放送を聞いて夏木さんにお手紙を書きたいと思ってくださった方もいらっしゃると思います。ぜひ、番組にお寄せください。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST夏木マリさん 宛】にお願いします」

夏木マリさん、ありがとうございました!

One of Loveプロジェクト
写真

暑中見舞いシーズン到来!

宇賀「暑中見舞いにどんな内容を書けばいいのか、そのヒントを今週も大東文化大学の山口謠司さんに教えていただだきます」

山口さんに前週と同じく、暑中見舞いについてのコメントをいただきました。

山口「今回はみなさんにお題を出したいと思います。暑中見舞いを出す時に、『◯◯の中に、◯◯あり。』という題で頭をひねっていただければと思います。たとえば、有名な言葉に『忙中有閑』というのがあります。忙しい中にも、ちょっとの暇はできるでしょう、という言葉ですね。たとえば、『暑中有涼』で、暑い中にも涼しさを見つけられますよね、など。『水中有金魚』と書いて出すだけで涼しい感じがしますね。あるいは、『風中有鈴音』とか。ぜひ、遊びながら、自分の頭を働かせながら書いてみてください。読む人へも頭を働かせて読んでいただく遊びをしていただけると、暑中見舞いはもっと楽しくなると思います」
写真 小山「難しいですね。僕、一応作家業じゃないですか。これで気の利いたことを言えなかったら……(笑)。今考えたのは、『夕立中蛙有』。夏の夕立の中で蛙が喜んでいる様」

宇賀「私が今考えたのは、『私頭中貴方有』」

小山「ちょっと首筋のあたりがかゆくなりますね(笑)。それは暑中見舞いというよりラブレターですよね」

宇賀「暑中見舞いと見せかけて、そういうのを書いてもいいですよね。山口先生のお話をヒントに、楽しみながら暑中見舞いを出されてみてはいかがでしょうか?」

旅する絵本プロジェクト

1冊絵本を、リスナーさんのあいだでリレーをして完成させる「旅する絵本プロジェクト」。

小山「たくさんの応募が来ているのですが、次に書いていただくのはこの方。兵庫県の〈めぐみ〉さんです。〈海の見える事務所から聞いております。絵本プロジェクト、続きを書いたみたいです。妹たちの子どもに『お姉ちゃん、絵本かいて』と言われることを思い出して応募しています。夢が叶いますように。ところで今、事務所を手作りしております。壁を珪藻土で塗って、西側は黄色、北側はブルーグレー、東側はピンク、南側は生クリームのような白、天井は柔らかなグレー、床は木を貼って本物の素材を触りながら、SUNDAY’S POSTを聞くととても豊かな気持ちになります。〉すごいですね! めぐみさんに、旅する絵本のバトンを渡したいと思います」

宇賀「プロジェクトはまだまだ続くので、皆さんからの参加したいというお手紙、お待ちしています」

#手紙にしよう

様々なポストカードを無料でダウンロードできる「#手紙にしよう」のサイトにも夏にピッタリなお手紙が更新されています。手紙を送る相手と『過ごしたい夢の夏』を叶えるお手紙を用意しました。海水浴を楽しむバージョンと、家族みんなで花火をしているバージョンがあるのですが、イラストの顔の部分が空いているので、自分の顔や送る相手の顔を描きこむ事ができます。
詳しくは、「&POST」のwebサイトをご覧ください。

「&POST #手紙にしよう」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、宮崎県〈宮崎和知川原郵便局〉平下佳代さんでした!

「昨年11月、宮崎駅前に宮崎県の特産品である『日向夏』をイメージした郵便ポストができました。休日にはポストの前で写真を撮るお客さまをたくさん見かけ、私も郵便局の一員として嬉しくなります。日向夏ポストは、高さ170cm、直径150cm、色は黄色で、日向夏に切り込みを入れたようなデザインになっており、切り込みの入った果肉をイメージした部分に郵便物を投函できるようになっています。(写真に写っているポストが日向夏ポストです。) お客さまから『この前、孫が日向夏ポストに手紙を入れたんだよ〜!』と声をかけていただいたりします。私自身も、日向夏ポストに郵便物を入れた時は、嬉しくなり、『あぁ、早く届くといいな〜!』と思います。」
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