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『手紙から始まる物語。』
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日本で今は3人だけ! 銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんが登場

  • ON AIR
  • 2023/06/18

銭湯ペンキ絵師 田中みずきさんをお迎えして

写真 今回は、銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんをお迎えしました。
写真 宇賀「田中さんは、現在日本に3名しかいないと言われている“銭湯絵師”のお1人で、他のお2人と比べてもとってもお若いということなんですね。薫堂さんはもちろんご存知ですよね」

小山「以前、『大湯道具展』というのを日本橋三越でやったことがあったんです。その時、田中さんに家庭のお風呂に貼るためのペンキ絵を描いていただきました。それを販売したのですが、真っ先にまず僕が買いました。自宅のお風呂に貼っています」

田中「ありがとうございます」

小山「あのペンキ、何色使っているか知っていましたか?」

宇賀「何色……? 普通の絵の具の倍くらいはあるんじゃないですか。32色くらい?」

小山「そのくらい、あると思うじゃないですか? これ、違うんですよね?」

田中「基本的には、赤・青・黄の3原色と、白の4色で描いていきます」

宇賀「そうなんですか!? どうしてですか?」
写真 田中「たくさんのペンキを用意してしまうと、選んだりとか、出してきたりという方が時間がかかってしまうので、シンプルに色を混ぜて自分で作る方が早く作業ができるので4色で描いています」

小山「つまり、色作りから作業が始まるんですか?」

田中「描く時は、色を作って塗るというところから始まります」

宇賀「描く前に、もうデザインはあるんですよね?」

田中「私は描く前に銭湯の店主の方とご相談をして、イメージ図を作って選んでいただいたり、部分的に変更したり、というかたちで絵を描いています」

宇賀「今までどのくらい描いてこられたんですか?」

田中「正確な数はわからないんですけど、月に3軒くらい描いてきて、10年くらい描き続けているので、おそらく300から400くらい描いています」
写真 宇賀「そもそもどうして、銭湯ペンキ絵師になろうと思われたんですか?」

田中「大学の時に美術の歴史や見方というものを勉強していたんです。卒業論文で何を書こうかと迷っていて、当時大好きな現代美術の作家さんのお名前を紙に書き出していたところ、何人かのアーティストの方が銭湯をモチーフにした作品を作っておられて」

小山「それで、銭湯のペンキ絵に興味を抱いたのはなぜだったんですか?」

田中「制作の現場を拝見したいと思って、私の師匠である中島盛夫さんのところにお願いをして。その時、(中島さんは)踊るように一瞬一瞬で絵が変わるようにして描き進めていて。それがすごく面白くてびっくりしてしまって。日常生活でこんなにみんなを楽しませる絵があるんだ、とびっくりして、そこから惹かれた、というのがあります」

小山「そこからいきなり、『私を弟子にしてください』と言ったんですか?」

田中「何回か卒業論文のためという形で拝見をしていて。そこから『絵の描き方を習うことはできないでしょうか?』とお願いをしました。それが20歳、21歳くらいかな」

宇賀「そこから学び始めて、独り立ちできるようになるにはどのくらいかかったんですか?」

田中「9年くらいかかったかなと思います」
写真 小山「最初に描かせてもらった時のことは覚えていますか?」

田中「覚えています。品川の『豊湯』さんという銭湯で、今はもうなくなってしまっている銭湯なんですけど、あまりにも大変で。それまで弟子入りをしてちょっとずつ書かせていただいてはいたのですが、全部を自分でやるというのはこんなに大変なのかとびっくりしたのを覚えています」

小山「師匠は1つの壁を何時間くらいで描くんですか?」

田中「片方の浴室の壁で大体2、3時間で描いていますね」

小山「すごくないんですか、2、3時間で描けるって」

宇賀「やっぱり早くないといけない理由があるんですか?」
写真 田中「乾いてしまうので、グラデーションをつけるために素早くというのと、銭湯がお休みの日、1日で描き上げていかないといけないので、とにかく効率を、というかたちで描いていきます」

小山「田中さんが最初に描いた時はどのくらいかかったんですか?」

田中「朝8時くらいにうかがって、夜中の12時くらいまでかかりましたね」

小山「師匠はその間、ずっと見ているんですか?」

田中「職人の世界で、見て盗む、というのがあって。あまり指導をしないという教え方があるので、おそらくその流れの中で『僕はあえて見にはいかない』と言ってくださって」

小山「じゃあ、本当に1人で行って描いたんですね」
写真 宇賀「さて、この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、今日は、『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきていただいているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

田中「銭湯で会った方々へ、ということで描いてきました」

田中さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(6月25日まで聴取可能)。

宇賀「今日の放送を聞いて、田中さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 田中みずきさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 小山「田中さんのこれからの夢はなんですか?」

田中「銭湯のペンキ絵を描き続けていくことです」

小山「そのためには、銭湯文化が継続していかないといけませんけれど、どうしたら銭湯を守れるんですかね」

田中「昭和の頃ですと、お家にお風呂がなくて銭湯に行かれる方が多かったと思いますが、だんだんお風呂があるのが当たり前になってきているので、若い層の方には、とにかくイベントのようなかたちで、とにかく楽しんでいただくためのお風呂というものが求められているのかな、と思います。ただ、結構高齢化で、お年を召されている方も増えてきていて。そういう方は、いろんな方と銭湯でお話をするのを楽しんでいらっしゃる方が多いと聞いているので、いろんな層の方に銭湯を一度まず楽しんでいただけると、そこから銭湯に通い始める方が増えていくのでは、と願っています」

田中みずきさんの著書『わたしは銭湯ペンキ絵師』もぜひチェックしてください。

『わたしは銭湯ペンキ絵師(秀明大学出版会)』
写真

映画『湯道』オリジナルサンダルと湯道タオルをプレゼント!

今回は銭湯のお話がテーマということで、リスナーの皆さんにプレゼントがあります。
「映画「湯道」オリジナルサンダル」と「湯道タオル」をセットにして30名様にプレゼント! サンダルは、MサイズとLサイズ、それぞれ15名様ずつご用意があります。
ご希望の方は、「SUNDAY’S POST」のTwitterアカウントをフォローしていただき、該当ツイートをリツイートの上、ご応募ください。当選者の方には、後日、DMでご連絡します。
たくさんのご応募、お待ちしています。

「SUNDAY’S POST」 Twitter

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、奈良県〈生駒北大和郵便局〉土肥雅也さんでした!

「郵便局として、地域に色々な形で長くご利用いただくことを目指しております。これは全国の郵便局も同じ思いだと思うのですが、地域の皆さんに助けられてここまでやってこられました。今、奈良県生駒市内の郵便局では、耕作を放棄された畑で、知的障害を抱える方が栽培した野菜や加工品を、無人販売でお客さまに購入していただく取り組みに力を入れています。このような活動が、これから全国の郵便局に広がっていくことを願っています。」
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