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『手紙から始まる物語。』
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作るのはスプーンのみ! スプーン作家 宮薗なつみさんが登場

  • ON AIR
  • 2025/01/12

スプーン作家 宮薗なつみさんをお迎えして

写真 宇賀「今週は、新コーナーが始まります。その名も、『世界のなっちゃん』! 様々な『なつみさん』をお迎えして、いかに『なつみ』という名前をつけるといい大人になるかということを宣伝していくコーナーです(笑)」

小山「すごいコーナーですね(笑)」

そんな「世界のなっちゃん」、記念すべき初回のゲストにスプーン作家の宮薗なつみさんをお迎えしました。
写真 スタジオのテーブルには、宮薗さんが作ったスプーンがぎっしりと……!

小山「これは全部お作りになっているんですか?」

宮薗「はい、ひとりで全部手作りで作っています」
写真 写真 写真 宇賀「まったく同じものはないということですよね。大きさもだし、形も」

小山「カレー用みたいなものもあれば、ティースプーンもあるし、ちょっと変わった形のものもいろいろあります」

宇賀「全部木でできているんですか?」
写真 宮薗「木と、塗料は漆を使っているんですけども、色が濃く変わっている部分が漆ですね。この持ち手の部分はオイルの塗装と、2トーンに分かれているのが私のスプーンの特徴かなと思います」

宇賀「スプーン以外は作られていないんですか?」

宮薗「まったく作っていなくてですね、この木のスプーンだけを作って生きています」

小山「フォークを作りたくなることはないんですか?」

宮薗「よく聞かれるんですけど(笑)、もう全然フォークよりスプーンの方が面白くて」

宇賀「そもそもどうしてスプーン作家になろうと思ったんですか?」
写真 宮薗「もともとスプーン作家になるぞと思ってスプーン作家になったのではなくてですね。大学に進学して、普通に就職をして、そこからものづくりの道を歩んでいるんですけども、スプーン作家になろうと思って作家の道を決めた時に、はじめて展示会の機会をいただいて。木のスプーンを出そうと思ったんですけども、その時に『誰もが使いやすい究極の1本のデザインを作ればいいんじゃないか』という発想で、自分が持ちやすいと思ったスプーンを出したんです。なのですが、その時の展示会の最初の方に、お客様に『このスプーン持ちにくいわね』と言われてしまったんです。その時、『スプーンって持ち方があるんだ』ってはじめて知るんですけども、そうなった時に、究極の1本なんてデザインは存在しなくて、その人のためのスプーンだったり、器のためのスプーンだったり、食べ物のためのスプーンを作ろうと決めて、スプーンにどんどん自分がハマっていってしまったんです」

宮薗さんには個性的な形のスプーンの用途にまつわるクイズも出題していただきました。モンブラン用スプーン、ご飯の最後の1粒まできれいにすくえるスプーンなど……クイズの模様はぜひradikoでお聞きください(1月19日まで聴取可能)。
写真 写真 写真 写真 宇賀「他にも変わった用途のものがあったら教えていただけますか?」

宮薗「この四角のスプーンはグラタンのスプーンです。グラタンの端のチーズをこそげ取りたい、という」

宇賀「すごい、今の時期にぴったりですね! 普段から、お箸とかフォークよりスプーンを使うことが多いんですか?」

宮薗「ケーキとかのスプーンを考え出してから、フォークを使う機会がとっても少なくなってしまって。丼とかも最後まできれいに食べられるのでスプーンで食べてしまったりしていますね」
写真 小山「用途を限定される方が魅力的に見えますね。アップルパイ用とかモンブラン用と言われると」

宮薗「食べたくなりますか?」

小山「食べたくなりますし、欲しくなります」
写真 宇賀「カフェでお出ししている方とか、ぜひお使いになったらいいんじゃないかなと思います」

小山「いくらくらいするんですか?」

宮薗「3,000円台から8,000円台の間ですね。お直しも承っているので、長く使っていただけるようにと作っています」

宇賀「どうやって購入したらいいですか?」

宮薗「展示販売会という形で全国いろいろなお店さんだったり、飲食店さんとかで展示会をさせていただいているので、そこでご購入いただくという形になります。Instagramなどで展示会のお知らせをしていますので、お近くの時は足を運んでいただけたらと思います」

宇賀「作る上で大切にしていることって何ですか?」
写真 宮薗「自分自身も楽しく作るということを大切にしています。食事を楽しんでいただきたいと思いながらスプーンを作っているので、自分が苦しんで作ってはいけないなと思っているので、楽しみながら作れるようにと」

小山「スプーン1本あるだけで、あるいはスプーンの気持ちになって使うだけで、食べ物への愛情が深まりますよね」

宮薗「それを食べるためのスプーンだと思ってそれを食べると、『おいしいな』とか『楽しいな』という気持ちに自分もいつもなっています」
写真 写真 小山「グラタン用のチーズをそぎ落とすところとかは、食べていて『これだ!』と浮かぶんですか?」

宮薗「そうですね、食べながらだったりとか。あとは自分が不便に感じた時に『これをどうやったらきれいに食べれるんだろう?』とか『おいしく食べれるんだろう?』とか……結構、食べてます(笑)」

宇賀「愛情を持って使えるじゃないですか。長く使えるし、お直しもしていただけて。ご飯粒1つも残さない、お皿についたチーズもちゃんと食べるとか、全部繋がりますね」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」

宮薗「スプーンの材料として私がこんなに使っております、木の神様へという宛名で書いてきました」
写真 宮薗さんから、木の神様へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、宮薗さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 宮薗なつみさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

宮薗なつみさん、ありがとうございました!

宮薗なつみさん Instagram
写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、沖縄県〈小禄金城郵便局〉新垣壮正さんでした!

「当時勤務していた郵便局に、とあるご高齢のお客さまがよく来局されていました。その郵便局は、お客さまのお住まいからは少し遠いところにあったので、『こちらまでお越しになるのは大変でしょうから、お近くの郵便局で大丈夫ですよ』とお伝えしたところ、『昔からお世話になっている郵便局にお願いしたい』とおっしゃっていただき、私たちも嬉しく思っていました。ある日、このお客さまから『この郵便局をこれからも利用するので、よろしくお願いします』と書かれた手紙をいただきました。そのような丁寧なお手紙をいただいたのは初めてで、すごく嬉しかったです。今でも一番印象に残っている出来事です。」
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