「切手の博物館」学芸員の田辺龍太さんが登場!
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- 2025/01/26
切手の博物館 学芸員の田辺龍太さんをお迎えして
今回はスタジオに、「切手の博物館」の学芸員である田辺龍太さんをお迎えしました。
小山「切手の博物館、存じ上げませんでした……」田辺「山手線の目白の駅から建物は見えるんですよ。でも展示室は25メートルプールより小さいくらいですかね」
小山「いつ頃できたんですか?」
田辺「1996年です」
宇賀「どんなものが展示されているんですか?」
田辺「常設展示がなくて、3ヶ月ごとにテーマを決めてやっています。1〜3月は地図の切手。世界中から地図の切手が出ているので、それをまとめて皆さんに楽しんでもらっています」宇賀「切手の博物館にはどのくらいの種類の切手が収蔵されているんですか?」
田辺「古くて貴重なものというのは実はないんです。ただ1960年代以降の世界の切手およそ35万種類くらいあります」
宇賀「35万種類!」
小山「田辺さんはマイ切手は何枚くらいお持ちなんですか?」田辺「うーん……押し入れの中、全部切手」
宇賀「すごい! やっぱりお好きだからこのお仕事をされているわけですものね」
田辺「そうですね、わたしはどちらかというとデザインとか図柄に興味を持ったんです。それで美しい、デザイン的にきれいとか、そういうものを集めています」
宇賀「切手ってそもそも、最初に出来たのはいつなんですか?」田辺「1840年、イギリスなんですね」
宇賀「やっぱり郵便制度発祥の地、イギリスで生まれた?」
田辺「郵便制度自体は中世くらいからヨーロッパでは広まっていたそうなのですが、それを簡単に安く使いたいと。そういうアイデア募集をイギリスがやりまして、そのコンテストで1位になった考え方が切手だったんですね。プリペイドカードの走りじゃないかな?」小山「先にお金を納めて、ということですもんね。切手がない国ってあるんですか?」
田辺「たぶんないと思うんですよ。でも、私は大学で美術史の講座を持っているんですけども、今の大学生は、切手を知っているけど郵便に使えるという概念がない。驚きましたね」
小山「田辺さんは切手のどういうところに惹かれたんですか?」
田辺「いちばんはじめに買った切手が版画みたいで、小学生だけど『えー!』と思ったんです。ちょっと異質な、上品なデザイン。その時に友達が『切手はなくならないぜ』って。お菓子とか、おまけとかは廃れるとなくなっちゃうけど、ああなるほど、と。そこからです」宇賀「すごいですね、お子さんにしては大人びている」
田辺「当時はブームでみんな集めていましたからね」
小山「コレクションの中でいちばん自慢の切手はどんな切手ですか?」
田辺「講談社さんの学術文庫で、『切手の歴史』という1975年に出た本のリバイバルが11月に出たんですよ。解説を書かせていただいたんですけど、表紙を何にするかという時に、これが世界最初の切手なんですよ」
小山「イギリスで作られたという」田辺「未使用の切手だからなかなか貴重で。これは苦しみました、手に入れるのに。『美しい』と子ども心に思って、欲しいなと思ったんですけど、手がでない! と」
小山「これ、いくらするんですか? 1ペニーだった切手ですよね」
田辺「こういう話はちょっとタブーなんですけど、大体3ケタ。何でかというと、みんな手紙に切手を貼って使いたかったんですって、当時。そうすると、こういう未使用って残らない、数が少ない。それとやっぱり美しかったからですかね」
田辺さんには、貴重な切手をスタジオにお持ちいただきました。紹介の模様はぜひ、radikoでお楽しみください!(2月2日まで聴取可能)
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」田辺「還暦の会みたいなものを去年、友達同士でやったんですよ。5人、高校時代のバスケット部。それで楽しかった時間の感謝を書いてみました」
田辺さんから、高校時代のご友人に宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。宇賀「今日の放送を聞いて、田辺さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 田辺龍太さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
田辺龍太さん、ありがとうございました!
「切手の博物館」Webサイト
ポストカーが紙博 in 岡山におじゃまします!
ポストカーが、岡山県で開催される『紙博 in 岡山』に登場します!開催は2月1日(土)と2日(日)。会場は岡山市にあるコンベックス岡山です。紙博は東京蚤の市、関西蚤の市を主催している手紙社さんの『紙ものとイラスト』をとことん楽しむイベントで、もちろんお手紙グッズもたくさんあります。そして今回は、岡山中央郵便局の協力のもと、午後2時までにポストカーに投函されたお手紙には、紙博限定の特別な消印が押印されます。
素敵なレターセット、文房具たちが勢揃いしていますので、お手紙グッズを探しに出かけてみるのはいかがでしょうか? ・ポストカーのお手紙は無料でお楽しみいただけますが、紙博には入場チケットが必要です。チケットや開催時間、アクセスなどの詳しい情報は、紙博の特設サイトをご覧ください。
「紙博」特設サイト
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、青森県〈むつ中央二郵便局〉林隆英さんでした!「20代の頃、小学校の職場見学で郵便局に来てくれた少年から、後日はがきが届きました。内容は『郵便局で仕事をしているお兄さんがすごくかっこよく見えたので、僕も大きくなったら郵便局で働きたいです』というものでした。はがきの中に大きな文字が収まるように一生懸命書いてくれていたのがとても嬉しかったです。それ以来、お客さまから見て立派に仕事ができているかという観点で仕事をしています。ちなみに、その少年は消防士になったと聞きました。きっとかっこいい消防士になっていると思います。本当は一緒に働きたかったですが、街のライフラインを守る立場としての活躍を期待しています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
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