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SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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カナダ出身の落語家 桂三輝さんが登場!

  • ON AIR
  • 2025/08/17

落語家の桂三輝さんをお迎えして

写真 SUNDAY’S POSTは今回の放送で333回を迎えました! 今回はスタジオに、カナダ出身の落語家 桂三輝(かつら・さんしゃいん)さんをお迎えします。
写真 小山「今日はまたすごい衣装でいらっしゃいました」

宇賀「すごいですね、キラキラ!」

桂「何とかしないと目立たない人間なので」

小山「髪の毛は真っピンクですね」

宇賀「衣装も、漫画みたいな感じですか?」

桂「私の友達のアーティストのHIROISHI TOMOYOさんがサンシャインワールドを描いてくれました。アニメっぽく、私の落語の場面とか、好きなことわざとか、よくやるネタの内容とかを全部生地に描いて服にしています」
写真 写真 宇賀「私から三輝さんの簡単なプロフィールをご紹介しますね。カナダのトロント出身。大学卒業後に来日し、落語に魅せられ、2008年、桂三枝師匠、現在の桂文枝師匠に弟子入り。日本人以外で初めて上方落語協会に所属した落語家として話題に。英語落語のパイオニアとして、国内外での公演や、ニューヨーク、ロンドンでのロングラン公演も大成功。世界に向けて、落語の魅力を発信し続けていらっしゃいます」

小山「落語をやられる時は英語なんですか?」

桂「そうですね、日本語もあります。カナダの訛りの大阪弁でやっていますけど、一応日本語。今は英語がいちばん多いですね。他の言語も増やそうとしているんですけど、去年はカナダでフランス語の落語でやってみて。今年の11月、インドのムンバイでなんとヒンディー語でやります。今、一生懸命ヒンディー語も勉強させていただいています」

小山「日本語はいつから話せるようになったんですか?」

桂「日本に来た時に、突然来ましたから、まったく勉強する暇がなかったもので、来てから」

小山「でも大学を卒業後に来日して、そこで落語に魅せられるというのは、日本語を理解していないと面白さはわからないですよね」
写真 桂「その通りです。能楽と歌舞伎に興味があって最初は来たものですから。数ヶ月でカナダに帰ろうと思っていたところで、3日目くらいで日本に惚れて、もうカナダには帰らないと。普通に生活をしたりして、ローカルな焼き鳥屋で常連さんと話しながら。それが私の日本語の学校だったんです。5年目はその焼き鳥屋で落語もやっていました。その大将が落語のマニアで、そこでプロデュースしていたんです。お座敷の部屋を小さい劇場にして毎月落語会が行われていたので、『もしよかったら見に来て』と言われて。それで初めて落語を見たんです。もう一目惚れした」

宇賀「何が面白かったんですか?」
写真 桂「私はもともと劇作家・作曲家でコメディも書いていたんですね。古典ギリシャ、2500年前の喜劇を翻訳してそれをプロデュースしていたんですけど、落語を見たら古典という部分もありますし、すごく和ですよね。座布団、着物、出囃子は三味線、太鼓とか、すごく日本らしいというところもあったし。あとコメディも入っています。私が今まで興味があったこと、勉強したことと、情熱に思ったこと。すべて落語という芸に集中されたから、もう一発で惚れました」

小山「そんなふうに考えたことなかったですよね」

宇賀「焼き鳥屋さんで見て、いいなと思って実際に弟子入りしちゃうというのが」
写真 小山「しかも桂三枝さんのところですよね、2008年当時の。どうやってアタックしたんですか?」

桂「たくさんの落語を見に行っていたんですけど、落語家の友達も作りました。上方落語家の友達が『三枝会長は絶対に見た方がいい』と言うので、勧められて独演会に行きまして。もう本当に一目惚れしたんです。師匠は創作落語をやっているんですけど、これを英語にしたらこのまま絶対に海外でウケるとすごい肌で感じて。そして師匠はお客様の見送りをする。スーパースターなのに、そんな30分、40分、1時間もお客様と写真を撮ったりサインを書いたりとかされるところを見たら、師匠にも本当に惚れまして。この師匠のもとで勉強できたら幸せと思って、決めました」

小山「『いらっしゃ〜い』って言われました?」

桂「言われないです」

小山「言わない(笑)」

桂「さすがにそう簡単に言わない(笑)」
写真 写真 そして放送では、英語の落語を三輝さんに披露いただきました!

桂「みなさま馴染みの古典落語の『寿限無』という長い子どもの名前の噺を英語バージョンで味わっていただけたらと思います」

この模様はradikoのタイムフリーでお楽しみください。
(*8月24日まで聴取可能)
写真 宇賀「すごい、こうなるんですね!」

小山「そのまんまなんですね。これで通じるんですか?」
写真 桂「本日のお客様がちょっと重いなあと思った時に『寿限無』を出すともう大盛り上がりです。やっぱりみんなもちょっと日本語の雰囲気も味わいたいんですけど、普通の日本語でやると何を言っているかわからない。これは名前だから、別にわからなくていい。響き、ポンポコピーとかポンポコナーとかそのままで笑ってしまうから、すごくいいネタです」

宇賀「これを英語だけではなくて、今何ヶ国語でやってらっしゃるんですか?」

桂「フランス語でやりました。ヒンディー語を今勉強中。あと中国語とイタリア語を勉強中だから、順番に披露しようと思っています」

宇賀「ウケる、面白いと思うところはどの国の方も一緒ということなんですよね」
写真 桂「結構一緒ですよね。笑いのツボとか国の人柄とかテイストとか、結構関係ない。万国共通なコメディアートですよね。驚くほど万国共通。どの言語でもどの国でも通用するというのは本当に素晴らしい。日本人に生まれてよかった!」

小山「突っ込まないといけないところですね(笑)」
写真 宇賀「そんな三輝さんに、今日は『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」

桂「12年ほど前に亡くなった私の母親に書きました。お母さんは日本語わからないから、あとで英語バージョンをちゃんと天国に贈ります。一生懸命日本語バージョンを読ませていただきます」

桂さんからお母様へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*8月24日まで聴取可能)
写真 宇賀「これからの夢は何ですか?」

桂「世界中ずっと回りたいと思っています。いろんな地域に行って、一人でも多く落語の魅力を味わえるために頑張りたいと思っています」

宇賀「今日の放送を聞いて、桂三輝さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 桂三輝さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

桂三輝さん、ありがとうございました!
写真 今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真

富山西郵便局のみなさん


今回のメッセージは、富山県〈富山西郵便局〉中村 智佳さんでした!

「私が中学生の頃、家族と離れて暮らす時期があり、家族や友達との手紙のやりとりが日々の楽しみでした。普段の近況報告や、『今日はこんなことがあったよ』『元気にしてる?』といった、本当に何気ない、たわいもない会話の手紙でした。そんなある日、ホームシックになっていた私のもとに、姉から手紙が届きました。そこには地球の切手が貼ってあり、その切手を見た瞬間『地球は広いようで一つ。どこにいても一緒だよ』というメッセージに思えて、嬉しくて号泣したのを覚えています。手紙は、送り主の気持ちが文字に表れると思うので、文字を見ただけで『あ、その人だな』と感じられる、そういうところが手紙の良さだと思います。」

※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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