TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
from

NEWSNEWS

クリエイティブディレクターの箭内道彦さんが登場!

  • ON AIR
  • 2025/09/14

クリエイティブディレクター 箭内道彦さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんをお迎えしました。
写真 宇賀「おふたりはいつからお付き合いがあるんですか?」

小山「20年近く前ですか、最初は?」

箭内「そうですね」

小山「同じ64年生まれなんですよ」
写真 箭内「いちばん付き合いづらいですよね、同い年って。どうしたらいいのかわからない(笑)。でも大好きです」

小山「僕も大好きですよ(笑)。このあいだ、久しぶりにちゃんと対談をしたんですよ。びっくりしたんですけど、松山千春の大ファンだって聞いて、僕もカミングアウトをして、千春愛を」

箭内「会っているんだもんね、薫堂さんは」

小山「語り合いました」
写真 宇賀「さすが同世代という感じですね。では、私から簡単に箭内さんのご紹介をさせていただきますね。1964年生まれ、福島県郡山市のご出身。博報堂を経て、風とロック有限会社を設立。タワーレコード『NO MUSIC, NO LIFE.』や、ゼクシィ、東京メトロなど、数々の話題の広告を手掛けるほか、バンド 猪苗代湖ズ(いなわしろこズ)のギタリストとして活動されています。箭内さんと薫堂さんは一緒にお仕事もされているんですよね」

箭内「数々のテレビにも出していただきましたし」

小山「あとは首都高速の事故を減らすプロジェクト TOKYO SMART DRIVERというのをやった時に、箭内さんはTHE SUNDAY DRIVERSを」

箭内「スネオヘアーとふたりでね」

小山「そういうユニットを組んで曲を作ってくださって」
写真 宇賀「もともと箭内さんは博報堂に入っていらっしゃったということは、広告のお仕事をしたいと思っていたんですか?」

箭内「本当のもともとは、ちょっと照れるんですけど……自分がデザインした便箋、そして封筒で、中学生がたとえばラブレターを書いてその恋が叶ったり、想いを届けられたりしたらすごく素敵だなと思って、便箋をデザインする人になりたかったんです」

小山「じゃあこの番組のオリジナル便箋を作りませんか?」

宇賀「ぜひお願いします!」
写真 箭内「自信ないですけど(笑)。本当はそれがやりたかったんですけど、ご縁がなくて。それで広告の道へ。この番組に寄せているわけではないですけど、手紙を届けるような気持ちでプレゼンをしたり、広告を作ったりという風にはずっと思っていますね」

小山「会社名がいつもかっこいいんですよ。『風とロック』ですよ。社名はどうやって思いついたんですか?」
写真 箭内「これはなかなか思いつかなかったんですよね。実は思いつかないまま博報堂を辞めたあと時間がどんどん過ぎていって、どうしようどうしよう、と。法務局に行っていろんな名前を申請するんだけど、当時は同じエリアに同じ名前があると通らないんですよね。今はまた変わったかもしれないけど。ある日、ある人が『会社の名前、俺が決めてやるから候補を言ってみろ』と言われて。『今日ダメだったのが“風”と“ロック”。どっちもダメだったんですよ』と言ったら『いいじゃないか! 風とロック、最高だよ』と言われて。やっぱり人間が知恵を絞って思いつくものには限界があるな、と。たまたま『お!』となって、それを次の日登記したんです」

小山「たまたま『風』と『ロック』という社名を申請してダメだったんですね」

箭内「ただ、僕と同い年のレコード会社の社長さんに、『風とロックという名前にしました』と言ったら『本当にロックな人は自分でロックって言わないよ』と言われました(笑)」

小山&宇賀「(笑)」

箭内「憧れですね、背伸びというか」

宇賀「その後、設立した会社の名前が『すき あいたい ヤバい』」
写真 箭内「これは電話がかかってくると『はい、すきです』『はい、あいたいです』『はい、ヤバいです』って出れるんですよ。これは東日本大震災があって、風とロックの“風”は、風評だったり風化とかに使われている文字で。今、ロックって言っている場合なんだろうかと2011年に思って、風とロックの名前を、『すき』という会社に変えたんです」

小山「そうなんですか」

箭内「僕の実行部隊がロックンロール食堂という会社だったのですが、これを『あいたい』に変えて。でもすき、あいたいだけだと優しすぎるなと思って、『ヤバい』という会社を新たに作って」

宇賀「今はどんなお仕事を?」
写真 箭内「今は自分でやりたいこともやっているし、頼まれたこともやっていますけど、10月には『風とロック芋煮会』という不思議なイベントがあるんですよ。福島県の北塩原村というところで甲本ヒロトさんが来てくれたり、氣志團が来てくれたりするんですけど、それの中身をいわゆるロックフェスという通常のものではなくて、ミュージシャンが大喜利をしたりDJ対決をしたりとか。みんなで線香花火を夜中にやったりとかするので。それの準備で大わらわですね」

宇賀「福島県クリエイティブディレクターという肩書きもあるんですね」

箭内「これは2015年からなので、10年経ちますけど、福島県の情報発信と言いますか、様々な発信の監修をたくさんしている感じですね。CMだったり広告だったり、自分の持ったスキルや人の繋がりを、ふるさとが大変だった時に恩返しできたらなという想いですね」
写真 小山「僕は年に1回、福島に行きまして。ふくしまベストデザインコンペティションという、福島の名産品のパッケージデザインとか商品企画を審査する審査員長を拝命していまして。福島のお土産物はすごいクオリティが上がりましたよね。本当にすごい」

宇賀「やっぱり箭内さんにとってふるさとは特別な場所ですか?」
写真 箭内「そうですね、皆さんそうかもしれないけど好きな部分と嫌いな部分とグルグルあって。でも好きな部分がどんどん増えてきて。やっぱりそこで生まれなかったら、自分は違う感じだっただろうなみたいなことを時々思いますね。熊本の人にもたくさん助けていただいたんですよ。猪苗代湖ズというバンドで『I love you & I need you ふくしま』を全国47都道府県の人たちがリレーで歌っていくミュージックビデオがあって。それを上げた直後に熊本の人が熊本バージョンを作ってくださって。熊本の街から福島を、ひとりじゃないよと応援してくれたのが忘れられないですね。だから地震があった時、すぐに福島のみんなで行きました」

小山「繋がりますよね」

箭内「そうですね」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、箭内さんはお仕事でお手紙を書くことはありますか?」

箭内「ありますよ。キザな言い方、ロマンチックな言い方をすると、プレゼンテーションはお手紙だと思いますし、手紙のような文章から始めるプレゼンが多いですし。広告っていうのはやっぱりラブレターだと思うんですよね、世の中への、その商品への。そういう意味では書きますし、あとはたとえば、長く続いたタレントさんとの仕事が終わる時。急に終わるから、なぜ終わったのかとか、自分の思いはこうですとか、ちょっと言い訳みたいな手紙でもあったんですけど、すごく長い手紙をある女性の俳優さんに送って、手紙でお返事いただいて。やっぱり手紙にしかできないことって本当にあるなと思いました」

小山「今日、誰に手紙を書いてきたのかすごく気になったんですけどね」

宇賀「どなたに宛てたお手紙ですか?」

箭内「冒頭でもお名前が出ました松山千春さんに書いてきました」

小山「おー! それは僕は興味ありますね!」
写真 箭内「緊張しますね、手紙って。お会いしていないのに緊張するし。手紙を書いている時に『僕は』って最初書いていたんですけど、自分は普段やっぱり俺って言っちゃうんですね。『俺は』で文章を書いてみたのが生まれて初めてなんです。なんかちょっとザラっとしますね、俺はって書くと」

宇賀「楽しみですね」

箭内さんから松山千春さんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*9月21日まで聴取可能)
写真 宇賀「箭内さんのこれからの夢や目標は何ですか?」

箭内「特にはないんですけど、20年くらい前に思っていた夢は、すべての仕事をタダでやりたいと思っていたんですよね。やりたいことだけを、その仕事をして差し上げたい相手に対してだけ全力でやれたらいちばん幸せだなと思っていたんですけど、だんだんそうなってきたらいろいろ苦しくなってきて。でも、それを成し遂げられたらいいなと思いますね」

小山「いいですね、すべての仕事をタダでやる……なんか会社作ります? 『タダ』って会社(笑)」

箭内「やりますか!(笑)」

小山「なんかいいような気がするんですよね」

宇賀「全部タダで受けるんですね」

小山「タダで受けて、見返りは別に求めない。そんな会社ないから面白いですよね」

箭内「ハイリスク、ノーリターンで」

小山「ハイリスク、ノーリターン(笑)」
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、箭内さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 箭内道彦さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

箭内道彦さん、ありがとうございました!

今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真

札幌西野中郵便局のみなさん


今回のメッセージは、北海道〈札幌西野中郵便局〉安部 陽香さんでした!

「私の部屋には、いただいた手紙を大切に保管しているケースがあり、先日、10年ぶりにそのケースを開いてみました。すると、中には祖母からもらったたくさんの手紙が入っていました。『入学おめでとう。素敵な高校生活になりますように』―希望した高校に入学できた時の手紙。『今回は叶わなかったけど、諦めなければきっといいことが起こるからね。』―大学受験がうまくいかなかった時にくれた手紙。当時の出来事に寄り添うように綴られた手紙がたくさんありました。懐かしい祖母の達筆な字と温かい言葉を読み返しているうちに、気づけば涙が止まらなくなっていました。祖母に会えるうちに、感謝をたくさん伝えたいと思い立ち、その場ですぐ手紙を書いて、直接祖母に渡しに行くと、祖母はすごく喜んでくれました。手紙をきっかけに、少しでも祖母を笑顔にできたのかなと思うと、胸がいっぱいになりました。」

※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
MORE

ARCHIVEARCHIVE

MORE

CONTACTCONTACT

番組宛に手紙を贈る

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。

〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛

番組への要望・リクエストを送る

番組宛にメールでメッセージを
送るにはこちらから

詳しくはコチラ