2026.09.22
インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。
ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、株式会社Flavor 代表取締役の山本 哲也さんです。山本哲也さんは1979年生まれ、京都府のご出身です。大学卒業後、様々な企業を経て、2008年にFlavorを設立されています。
今週は主な事業を伺いました。家具インテリアの「Re:CENO」を展開し、ECサイトや実店舗でオリジナルの家具を販売するほか、どうしてもセンスが求められるインテリアの配置をセンスのデータを蓄積することで、そのデータを学習させたAIを開発されています。先週の最後にこれまで乗り越えてきたハードルとして、会社自体20年近くやられていて、ただ10年ぐらいはセレクトショップをやられていて、そんな時に大変なトラブルが起こり、それを乗り越えて今があるというお話でしたが、それについてお聞きしてもいいですか?
「これは大変ご迷惑をたくさんの顧客様にもご迷惑をおかけしてしまったのですが、実は2016年にセキュリティのカード事故を起こしてしまいました。当時、世間的にもかなりの企業がセキュリティアタックされて、弊社もカード情報の漏洩でたくさんのご迷惑をかけてしまいました。賠償で、その10年間で貯めてきたお金が1億円ぐらい全部出て行ってしまいました。そこから2年ぐらい同じようになんとか取り返そうと思い、頑張っていたんですが、2年間さらに泥沼のごとく赤字が増えていって、このままではいけないっていうところで事業の転換を図ったという感じですね。」
自社ブランドを始めたのはどのタイミングだったんですか?
「2015年ぐらいから少しずつ自分たちで物作りを始めていまして、それが2016年、2017年、2018年と3年ぐらいじっくりやりながら、ようやく日の目を出てきたという感じですね。」
オリジナルの家具を作る上で大切にされていることは何でしょうか?
「弊社の場合はどこの今家具屋さんの製品も品質は高いですし、デザイン的にも美しいものもたくさんあります。 だから、単純に値段が安いとか美しいとかだけではなくて、やっぱり生活の中でいろんな負の部分の解消というものをなるべく製品に盛り込むようにして、それをキーとしてお客様の暮らしを良くしたいというような家具開発をするようにしています。」
ライフステージが変わっても使い続けられるというこだわりもあるんですよね?
「そうですね。すごく端的なのがベッドなんですが、ベッドって実は物自体が壊れることってあんまりなくて、寝心地に関してはマットレスがほとんどの部分を担うんで、ベッドを捨てる理由って本来ないんですが、ただやっぱり一人暮らしの時にシングルベッドを使っていて、例えばパートナーと暮らす、子どもができた、といったタイミングでサイズが合わなくなっちゃうので、どうしても捨てて新しく買い直される方が多いんですね。これってものすごくもったいなくて、サステナビリティもないですよね。僕たちはその観点でいうと、例えばシングルベッドからぐーっと引き出すことができて、クイーンサイズにまで、横幅を広げられるんです。」
マットレスを買い替えれば、ベッドは使い続けられるんですね。
「そうですね。そういったことを考えながら長く使えるものを開発しています。」
そういうアイデアは、社員の皆さんで話し合って出てくるんですか?
「そうですね。うちのプロダクト開発のメンバーも当然いますが、社員全員がやっぱりインテリア好きで、うちの会社のセオリーをよく理解して、どういうものを「Re:CENO」は開発するのかをよく知っております。さらに、店舗のスタッフはお客様からお声をたくさんいただくので、そのお声をもとにしてみんなでアイデアを出しているというような感じですね。」
そういった意味で先週伺った実店舗を出す必要性の話にも繋がってきて、お客さんからのフィードバックが開発にも上がってくるということですね!
先ほどのベッドのように、悩み事を解決する発想から生まれた家具って他にもありますか?
「いろいろありますが、ポータブル照明というものがあります。照明ってコンセントにつながっているのが当たり前という感覚があると思うんですが、充電式のバッテリーが内蔵されていて、どこでも使える形にしました。そうすると、テーブルの真ん中に友達と集まってみんなで食事する時でも、コードが邪魔にならずにできますし、それをそのまま寝室に持ち込んで、ベッドサイドの照明としても使える。一つ買っていただければ、いろんなところでその灯りを楽しめる、こんな商品の開発もしましたね。」
それもいいですね!
インテリアのコーディネートもしてくれるサービスについての紹介も先週あったと思うんですが、そういった部屋のコーディネートのコツについて教えてください。
「弊社の店舗の方にご来店いただいた時に必ずお伺いするのは、自分が気になったインテリアの写真をInstagramやPinterestでお持ちいただくことです。お客様に写真に持ってきていただいた写真をもとに、僕たちはそれを言語化して、それらの共通点をプロの目線で、そのお客様が好んでいる要素を抽出して、お客様の頭の中をちゃんと整理します。」
意外と本人が気づけていなかったりするんですよね。
家具選びで失敗しがちな方の特徴とかパターンってありますか?
「やっぱり一つの家具に集中してしまって、「可愛い」というだけで飛びついて買ってしまうと、家の中に来た時にバラバラになってしまいます。なので僕たちがいつも言っているのは、お部屋を一枚の画用紙、キャンバスに見立てて、この一枚の絵の中にどういうふうにものを配置するか、総合的にふかんで見てもらうというのがすごくいいと思いますね。家のサイズ感を見るために、間取り図もあると非常に助かりますね。」
無理におしゃれについて考えず、好きな部屋の写真と部屋のサイズさえ分かった状態で行けばいいということなんですね!
「そうですね。それで来ていただくと、3Dコーディネートとして写真のような仕上がりでお客様の頭の中をビジュアル化していきます。」
最後にこれからの夢を教えてください。
「私たちの得意技というか、一番の強みはインテリアスタイリング、つまりはお部屋を作ることなんですが、これが実は日本ではあんまり一般的な職業になっていなくて、インテリアコーディネーターさんっていう職業はあるんですが、あくまで内装や床材とかを選ぶ仕事で、家具の組み合わせを伝える仕事というのは実はあまりないんですね。この仕事は、北欧などでは一般的な仕事なんです。僕たちはセオリーなどを基準にしながら、インテリアスタイリストという仕事をこの世の中に広げていきたいと思い、今からちょっと業界を巻き込みながらやっていこうと思っていますので、楽しみにいただければと思います。」






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、







