三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2026.08.04

あらゆる家庭から義務をなくす


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株式会社Antway CEO

前島 恵さん


家庭料理の宅食サブスクサービス「ツクリオ」を展開





ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、株式会社Antway(アントウェイ)CEOの前島 恵(まえじま けい)さんです。前島恵さんは研究者を目指して大学院に進学しますが、社会問題を解決できるビジネスの力に魅了され、2015年にリクルートホールディングスに入社。様々な分野を経験して、リクルートを退社、2018年にAntwayを創業されています。
今週は主な事業内容をうかがいます。手料理サブスクの「ツクリオ」というものを展開されていらっしゃいます。 このツクリオはどういうものなのか教えてください。

「せっかくなので、株式会社Antwayの会社のミッションからご説明したいんですが、「あらゆる家庭から義務をなくす」というのを掲げています。これは何かというと、家庭内にいろいろな労働あるじゃないですか。僕も料理自体は好きなんですが、忙しい時にやらなきゃいけない家事って正直かなり義務じゃないですか。」

名もなき家事と言われることもありますよね。

「洗濯や洗い物、料理、買い物もありますよね。その中でも特に女性はたくさん家事労働やっていて、時間換算すると一年で30日分やっていると言われています。」

男女関係ないと言われる時代になりましたが、やっぱり比率で見るとまだ圧倒的に女性の方が多いんですよね。

「かつ、その家事の時間の半分が料理関連なんですよ。料理って実際の調理する時間以外にも、買い物に行ったり、特にご家族いる方はメニューを考えたり、冷蔵庫の食材の残り具合、栄養面の考慮、食器を洗う時間、配膳する時間もありますよね。」

実はやることたくさんあるんですよね。

「それをなるべくまるごと義務をなくそうと作ったのが「ツクリオ」というサービスでございます。」

これって名前変わりましたか?

「前は「つくりおき.jp」という名前でした。」

実は我々二人とも使っていたんですよ。子育てで余裕なかった時に、お世話になってすごく助けていただきました。

「そうなんですか!ありがとうございます!」

料理の宅配サービス、すでにいろいろなものあると思うんですが、その中でもこのツクリオの特徴というのは何ですか?

「我々はこれを手料理サブスクというジャンルに定義しています。手料理要素という上質な要素と、サブスクという便利な要素が両立しているところがすごく特徴だと思っています。上質さの部分でいうと、なるべく義務から解放したいので、ストレスをどんどんなくしていく方向に進んでいます。例えば毎週毎週メニューが変わります。そして冷蔵です。 なので、お家で作ってそのまま冷蔵庫に入れたかのような状態で届く。その料理も手が込んでいて、手抜きのイメージもないということで、長く使っても、その使っていること自体がストレスにならない上質さを持っています。次にサブスク要素についてです。LINEでポチッと一回注文すると、お休みや大会しない限りは毎週毎週届き続けます。そして、デリバリーなので買い物も行かなくていい。人によっては容器ごと食べるので、お皿に配膳する必要もない、洗い物も必要ないんです。」

今、週一回登録さえすれば自動で届くとおっしゃっていましたが、例えば、家族の構成とか人数によってスタイル変えられるんでしょうか?

「どんどんプロダクトを展開していきたいと思っているんですが、今のところ2人前プランと4人前プランがあります。」

2人前か4人前のご飯が週一回届くということなんですね。
毎週何か自分でレシピ決めなきゃいけないというだけで億劫ですが、それも勝手に決めてもらえて、毎週届けてもらえるのが便利ですよね。
お値段はどんな感じですか?

「2人前プランが七千円ちょっとで、4人前が種類あって、3日分と5日分があります。で、3日分が1万円弱。で、5日分が1万5000円くらいです。」

一人前換算すると一食あたり800円弱ですね。
最近800円で何かご飯食べるとなったら、スーパーに買いに行く手間や時間、そして意外と食材買うと一人前作るのってこんなお金かかるんだ、ということもあると思うので、そう考えるととても助かりますよね。
こちら保存するための冷蔵技術もかなり大変だったんじゃないですか?

「そうですね。僕はもともとソフトウェアエンジニアで、この領域門外漢だったんですが、ゼロイチでいろいろな技術を探していくのはかなり大変でした。まず保存料を自社で使ってないんです。それでも、お家に着いてから4日間持つんですね。こういうことを技術的に実現していくのは結構大変でした。急速冷蔵技術や、窒素ガスという安全な気体の充填技術、そして温度を維持したまま、自社のキッチン工場からご自宅まで運ぶ技術、そういったものがもろもろ絡んでおります。」

これはどのくらいメニューがあるんですか?

「1000種類以上提供しています。ただ、物価変動や社会情勢、お客様の飽き、流行り廃りなどの要素があって、どんどんお蔵入りしていくんです。なので常に開発し続けて、現役のメニューは数百のメニューになっています。」

そんなにあるんですか、すごいですね!
今回実際にツクリオで提供されているメニューをいただいたんですが、とても美味しかったです。
こちら東京、茨城、宮城、岩手、広島など全国 10拠点で生産されているんですね。

「そうですね。今もどんどん数を増やしています。社会的に非常にニーズが高いということで、家事を外注したいなと思う方がどんどん増えていく中で、製造能力を間に合わせようとしています。最初、実は直営で運営していたんです。先ほど申し上げたように保存料なしで、しかもたくさんのメニューを毎週大量に何万って単位で作るんですね。それを他社の工場で作るのはなかなか難しく、じゃあ自社でやってやろうということで、ソフトウェアやロボット、ハードウェア、様々な技術を入れながら自社で実現しました。その代わり、自社の工場でしか製造できなかったんです。なので、自社で投資をしてどんどん工場を作っていったんですが、工場を作るスピードがニーズに追いつけない。じゃあどうしようかと思った時に、ある程度既にノウハウがパッケージ化されていたので、他社様にこういう作り方をすると作れますよということをご紹介できるようになったので、製造をフランチャイズ形式にしました。」

食品の販売に関しては前島さんのところでやっているんですよね。

「そうですね。Antwayで集客とかブランディングとかは全部一手に担っています。」

そういうフランチャイズっていうのもあるんですね。

「結構珍しいって言われます。」

しかも、そのフランチャイズの取り組みが災害支援にもつながったんですよね。

「おっしゃるとおりです。当初から意図していたわけではないんですが、すごくハマったというところがありまして、今、東北の宮城や岩手が当社のフランチャイズが一番多いです。 理由としては、例えば宮城でいうと、災害後に震災の復興支援金のような形で工場が建てられ、水産加工物を作っていたんです。そこでたくさん雇用も生まれました。ところが最近、気候変動等の影響によって漁獲高がかなり減っていて、最盛期のほんと30%ほどになってしまっています。工場もあるし、人もいるが雇用をどうやって守るかという中で、うちのサービスを見つけていただき、じゃあうちのフランチャイズを工場でやろうとなりました。そうすると何がいいかというと、雇用は地域、例えば宮城県で発生するんですけど、売り先は東京、名古屋ということで、ある種富を被災地に移転できる、そういう仕組みがすごく受けています。」

取引先は、ECでその被災をした場所だけではなく、全国に広がるわけですもんね。
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。

「やっぱりゼロイチから、今申し上げたようなフランチャイズまでに至るような、たくさんいいものを作り続けるっていうところの仕組みの構築が一番大きなハードルだったかなと思っております。」
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