WELLNET presents 旅めし

日曜 12:00-12:25 TOKYO FM/JFN38局ネット

日曜日のランチタイム。北海道から沖縄まで、日本海から瀬戸内海まで、岩木山から阿蘇山まで……。日本各地の「食、地産地消、名産・特産品、民芸や工芸、伝統、人々の営み」を伝えていく、日本全国をたっぷり味わう旅番組です。 さぁ、今日も、その土地ならではの味わい、ローカルフードを求めて、一緒に、旅に出かけましょう!

Message
綿引さやか

オンエアレポート

大阪府corner

外はカリッ、中はふわっと熱々。1953年創業の老舗たこ焼き専門店「うまい屋」へ!

#大阪
こちらは、大阪北区にある、「日本一長い」とも言われる、天神橋筋商店街。今回の「旅めし!」舞台は、でもそこではありません。その真向かいにあるもうひとつの商店街へ……
向かい側にある、「天五中崎通り商店街」です。通称「おいでやす通り」。古き良き、こぢんまりした屋根付きアーケード。入り口に立っただけで、なんだかワクワク感も高まります。「ここには、老舗や名店、知られざる五つ星があるはずだ」と。そうなんです、確かにあります老舗で名店が!
「おいでやす」に誘われて、綿引さやか、小さなアーケードの中へ。いずれにしても日向は眩しく暑すぎます、日陰にはいりましょう。そして、アーケード入り口からすぐの左手に、今日の旅めし!処はあります。
「うまい屋」。大きな古い看板に、タコが踊っています。
創業は昭和28年(1953年)。おじいちゃん、お父さん、そしていま、三代目の喜多泰造さんがお母さんと2人で、お店を切り盛りしています。実は、おじいちゃんの前に、そのお母さん、つまり現店主・泰造さんの曾おばあちゃんが、この界隈でたこ焼きの屋台をひいていたそう! だからつまり、曾おばあちゃんから数えると、泰造さんは4代目となります。とにかく、老舗中の老舗なのです。
銅板で焼かれるこだわりのたこ焼きです。銅板で、というのが、その美味しさの秘けつのひとつ。とにかくおいしい、他ではけっして食べられない唯一無二の味とスタイルが「うまい屋」にはあります。
そのオリジナルな味、おいしさの秘けつのふたつめは、「出汁の2回流し」。生地を流し込んでたこ焼きのベースを作り、くるりとひっくり返す……ここまでは通常のたこ焼き作りと同じです。「うまい屋」では、そうやってきれいに形ができあがったたこ焼きの上から、もう一度出汁を流します(唐揚げを二度揚げするようなイメージ)。これで「うまい屋」独特の、「外はカリッ!中はフワっと熱々!」ができあがるのです。そして、おいしさの秘けつの3つめは、「美味なる出汁の味」があります。でもそのレシピは「門外不出、秘密です」と喜多泰造さん。
できあがったたこ焼きを、お母さんがどんどん皿に盛っていきます。泰造さんのたこ焼きを作る姿、焼く様子も美しいのですが、このスムースで流れるような共同作業も、実に美しいのです。美しいものはおいしい、美味しいものは美しい、なのです。
どどーん! きました、本日の「旅めし!」。ソースも醤油も要りません、かつお節も不要。出汁の味がきいていて、このままがおいしいたこ焼きです。美しい!!ですよね~。(ソースは、テーブルに置いてあるので好みでもちろんかけてもOK)
綿引さやか、まずは20個、参ります! で、この後、20個追加しました~(笑)。が、40個で驚くなかれ、中にはさらなる強者たちがいるのです……
こんな感じでオーダーが入ります。98個って、いったい……(汗)。もちろん、学校や会社、家で、「数人分」ということでのオーダーもありますが、喜多泰造さん「前にひとりでいらして、98個食べていったお客さん、いらっしゃいましたね~」ということ。でも、40~50個くらいは、ぺろっと食べられちゃいます。とにかくおいしいたこ焼きで、形も小ぶりなんです。家族連れのランチもあれば、ビールと一緒に食べている人たちも。
喜多泰造さん、お母さん、ありがとうございました。めちゃくちゃおいしかった!です。
「うまい屋」 大阪府大阪市北区浪花町4-21
11:30~19:00(売り切れ次第終了)
定休日:火曜日