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22.06.27

学校給食の黙食、見直し
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番組コメンテーターで今朝のパートナー、BuzzFeed Japan 編集長、神庭亮介さんと気になるニュースを読み解きます。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【学校給食の黙食、見直し】

吉田:新型コロナウイルスの感染が落ち着いてきているのに伴い、この2年間、学校で実施されていた給食の「黙食」を見直そうという自治体が出始めています。全面解禁というわけではなく、大声で話さないことなどを条件にした段階的な緩和なんですが、食育の観点などから歓迎する声もある一方で、夏にかけて心配されている感染再拡大を懸念する声も上がっています。ちなみに、藤沢市の教育委員会では、市民から緩和を求める声があがっていたものの、依然感染者が発生している状況があり、感染リスクが払拭できないことから、現状の対応を維持する方針を明らかにしています。神庭さん、改めて黙食の見直し、緩和の動きについて教えてください。


神庭さん:福岡市教育委員会は13日付で、市内の小中学校や特別学校で「黙食」を緩和する通知を出しました。大声でなければ、会話をしてもOK、という内容です。ただし、完全にコロナ前に戻ったわけではなく、班ごとに机を向かい合わせにすることはしません。これまで通り正面を向いたままという制約はありますが、給食を食べながら会話を楽しめることになります。宮崎県や佐賀県でも黙食を見直す動きがありまして、九州は緩和が進んでいるんですね。千葉県でも緩和していますが、福岡県とは逆で、黙食は維持したまま、向かい合わせOKという形です。つまり、会話はできないけど、お友達の顔を見ながら給食が食べられるということです。


吉田:気になるのは、子どもたちや親の反応ですが、こちらはいかがですか?


神庭さん:報道によれば、福岡市の子どもたちからは「楽しく食事ができた」という声や、「意外と話すことがなかった」という声が出ているそうです。小学生の娘にこの話題について聞いてみたら、「もう班のみんなと給食を食べてた時がどんな感じだったか忘れちゃった」と言っていました。コロナ禍に入ってもう2年以上経つので、いざ緩和と言われても最初のうちは戸惑いもあるのかもしれません。保護者のなかには、黙食が子どもの発育に影響することを懸念している人もいます。「子どもたちがかわいそうだし、そろそろ解禁していいんじゃないか」という意見も少なくないようです。宮崎では「大人たちは飲食の制限が緩和されているのに、子どもだけ厳しく縛るのはどうなんだ」という声があったそうです。一方で、現状のままでいい、心配だという子どもや保護者もいるので、そこは丁寧な説明、配慮が求められると思います。


吉田:学校側もなかなか対応が難しいですね。


神庭さん:いざ、クラスターが出たら結局、学校の責任を追及されるわけで、「緩和していいよ」と言われてもすぐに踏み切れる学校ばかりではないと思います。産経新聞は都内の小学校の校長のこんな声を紹介しています。「学校生活と感染対策の両立が求められるようになり、子供たちは黙食やマスク着用を柔軟に受け入れている。黙食が児童や保護者に安心感を与えている面もあるので、やめると判断するハードルはとても高い」。保育園などでもそうですが、「極力マスクを外させたい」という保護者、「なるべくつけさせて」という保護者がいて、園側が板挟みになっているような状況があるわけです。教室がマスク派と反マスク派の「代理戦争」の場にならなってしまうと、子どもにとっても不幸なことだなと思います。そのためには、国が明確なガイドラインを打ち出す必要があるんじゃないかなと思います。


吉田:国は、現状どういうスタンスなんですか?


神庭さん:文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル 」では、給食を「感染のリスクが高い活動」と位置付けたうえで、次のように記載しています。
《児童生徒等全員の食事の前後の手洗いを徹底してください。会食に当たっては、飛沫を飛ばさないよう、例えば、机を向かい合わせにしない、大声での会話を控えるなどの対応が必要です》
高校のお弁当に関しても同様で、《飛沫を飛ばさないような席の配置や、距離がとれなければ会話を控えるなどの対応を工夫してください。食事後の歓談時には必ずマスクを着用します》とあります。
はっきりと書かれていませんが、現状は「黙食」を前提にしたガイドラインになっています。専門家の意見も踏まえて、もう少し具体的に書いてあげると、学校現場も混乱なく運用に落とし込めるのではないかと思います。


吉田:たしかに、もう少し具体的にガイドラインを示してもらった方が学校も混乱しなくていいですよね。最後に、今日のメッセージテーマである、この黙食の見直し、神庭さんはどう思いますか?


神庭さん:春先に、日本人は「エビデンスマスク」と「世間体マスク」の2枚のマスクをしている、と言いましたけど、このうち「世間体マスク」については極力、減らしていくべきだという話をしました。その後、6月に入ってから末松文部科学大臣が「命を落としかねない」として、体育の授業中や登下校時はマスクを外すように呼びかけるなど、「世間体マスク」を撤廃していく動きは徐々に進んできましたよね。じゃあ給食時に話すことが「エビデンス」なのか「世間体」なのかっていうと結構微妙なところで、飲食自体はやはりリスクはあるわけなんですよね。ただ、感染者数がかなり減ってきているなかで、どこまで徹底する必要があるのか? という議論はあってもいいのかな、と思います。一旦緩和しても、感染状況が悪化したらまた戻すとか、冬場や受験期は対策を強化するなど、臨機応変に対応していくのもありかな、と思います。


そして、今日の #神コメ (カンコメ)はこちら。






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