22.01.18
週内にも決定する、首都圏への「まん延防止等重点措置」の適用

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『週内にも決定する、首都圏への「まん延防止等重点措置」の適用』
吉田:新型コロナウイルスの『まん延防止等重点措置』について、政府が感染拡大が続く1都10県への適用に向けて最終調整していることが分かりました。対象は首都圏の東京、埼玉、千葉、神奈川に加え、新潟、岐阜、愛知、三重、長崎、熊本、宮崎。政府関係者は期間に関し、21日から3週間程度となるとの見通しを示しました。国内では昨日、新たに報告された感染者が4日連続で2万人を超え、都内の病床使用率は要請基準となる20%を上回りました。
神庭さん、『まん延防止法等重点措置』について、『緊急事態宣言』との違いも含めて、改めて教えて下さい。
神庭さん:はい、『まん延防止等重点措置』は、飲食店などに対して時短営業を要請できるんですけれども、『緊急事態宣言』と違って、休業要請はできないんですね。エリアも、『緊急事態宣言』が都道府県単位なのに対して、『まん延防止等重点措置』は、知事が指定する市区町村エリアに限られるということです。お酒に関しては、知事の判断に任されていて、すでに、まん延防止等重点措置が始まっている3県でも、広島、山口は酒類提供NGなんですけれども、沖縄は認証店なら午後8時までなら出せるという仕組みになっています。
吉田:東京都は、まん延防止等重点措置を求める基準を“病床使用率20%”としていましたが、この基準というのは地域によってまちまちなんですか?
神庭さん:違うんですよね。大阪では、35%というふうにしていて、ちなみに大阪の病床使用率、17日時点で28.9%なんですけれども、直近の増え方を見ているとXデーは間近かなという感じもしますよね。
小池都知事は14日の定例会見で、大谷選手の二刀流になぞらえて、「感染は止める、社会は止めない。これを両方やらないといけない」というふうに述べたんですね、もともと、都はですね、“3週間後の病床使用率20%”というのを目安にまん延防止をやる予定だったんですけれども、オミクロン株の感染拡大のスピードが速すぎて、「3週間後の予測ができないよね…」ということで現時点を基準にしたと。大阪の35%はどこから来ているのかというと、もともとはですね、“まん延防止の要請は病床使用率20%、緊急事態宣言の要請は50%”を目安にしてたんですけれども、今回はその中間をとったということらしいです。
ユージ:小池都知事が言っていた「感染は止める、社会は止めない」。理想的だなとは思うんですけど、やっぱり、なかなか難しいところもありますよね。
神庭さん:両立は難題だと思います。政府は14日にオミクロン株の濃厚接触者について、待機期間を14日間から10日間に短縮することを決めました。医療従事者に関してはですね、すでに通知が出ていて、ワクチンを2回接種していて、毎日の検査で陰性が確認できれば働き続けていいことになっているんですね。警察・消防・介護・保育といった、医療以外のエッセンシャルワーカーについても、自治体の判断で待機期間を短くできることになっていて、6日目にPCR検査で陰性を確認するか、簡易的な抗原検査キットで6・7日目に連続で陰性になれば解除されるという仕組みです。連日ですね、倍々で感染者数が増えてますから、「このままいくと社会活動がパンクしちゃうよね…」というのは、目に見えているので、あと、待機期間が必要以上に長いと、それ自体が“罰”みたいになって、「体調悪いけど黙っていよう」とか、「検査は受けない方がいいや」と考える人が増えてくる、そうなると感染防止どころではなくなっちゃいますから、こういった待機期間短縮というのは、ある意味、評価できるのかなと思いますね。
吉田:新型コロナの感染症法上の分類を下げてはどうか?という議論も出ているそうですね。
神庭さん:新型コロナは感染症法の分類でいうと、2番目に危険度の高い『2類』に相当する措置が取られているんですね。結核とかSARSとかと同じ扱いで、原則入院。そうすると、やっぱり、医療機関とか保健所の負荷が大きくなっちゃうと。安倍元総理は読売新聞の新春インタビューで「オミクロン株への警戒は必要ですが、薬やワクチンで重症化を防げるならば、新型コロナを季節性インフルエンザと同じ『5類』として扱う手はあります」というふうに述べました。『5類』というのは、最も危険度が低い分類で、インフルエンザや百日咳、はしかと同じカテゴリーになります。小池都知事も会見で「5類への変更も含めて、科学的な知見を集めていただきたい」というふうに国に要望したと。一方、岸田総理は「感染が急拡大している状況の中で、その分類の問題を変更するということは、現実的ではないのではないか」と慎重なスタンスを示しているんですね。
ユージ:昨日、医療従事者の方とお話しする機会があって、5類への問題に関しては、コロナウイルス自体を5類に引き下げるのではなくて、オミクロン株は5類というのを作るのは可能性としてはありかもしれないというふうにその方はおっしゃっていて、このあとに来る株というのが、もしかしたら、強いものかもしれないし、何が起こるかわからないということで、オミクロン株に限定するのだったらありかもしれないという話でした。
神庭さん:そうですね、興味深いアイデアだと思いますが、5類にするとですね、医療機関とか保健所の負担が軽くなる一方で、感染状況が詳しく追えなくなっちゃうんですよね。あと、原則として、医療費の3割が患者負担になっちゃうというデメリットも出てくるんですね。ちなみに、海外でも、スペインとかが“インフル並み”を求めているんですけれども、WHOは反対の立場で、オミクロン株で終わりなら良いんですけれども、さっきユージさんがおっしゃったように、さらに別の変異ウイルスが襲ってくる可能性も否定できないよということなんでよね。ワクチンとか治療薬によって、そう遠くない将来、インフル並みに抑えられるようになっていくかもしれない。そこへ向けての議論というのは、今からでもスタートさせた方がいいと思うんですけれども、今すぐ5類に切り替えるのはリスクも大きいのかなと思いますね。現段階でもすでにですね、“無症状とか軽症者は自宅療養で対応する”とか、“濃厚接触者の待機期間を縮める”、“積極的疫学調査を縮小する”といった対応を柔軟にとっていますから、ある意味、2類と5類の“いいとこどり”的な形で第6波に関してはしのぐのが良いのかなというふうに思いますね。
ユージ:うん、もうちょっと我慢が必要なのかもしれないですね。改めて、根本的な事ではありますが、手洗い、マスク、密集は避ける、基本のここは忘れないようにしたいですね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 18, 2022
「週内にも決定する、首都圏へのまん延防止の適用」について
「まん延防止等重点措置」について、
感染拡大が続く1都10県への
適用に向けて最終調整していることが分かりました。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 18, 2022
水際対策が効いていたのか、感染拡大を遅らせることは成功しました。
それにより「感染スピードは速いが、重症者が少ない」という情報を手にいれる時間が出来てしまい
個々の意識が、デルタ株と違って怖く無いのではないのかという感覚を持っている方が多いように感じます。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 18, 2022
発令される「まん延防止等重点措置」が、
どこまで効果があるのかが気になるポイントです。
事業者側、そしてそれを利用する方たちがどこまで真剣に受け止めるのか不安に思います。