network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.01.14

体操・男子 内村航平選手
null

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。
今日、お話を伺うプロフェッショナルは、スポーツジャーナリストの生島淳さんです。
生島さんに伺うお話はこちら!


【体操・男子 内村航平選手】

吉田:体操・男子でオリンピック4大会連続出場し、7個のメダルを獲得。そのメダルの数以上に大きな存在として日本の体操界を引っ張ってきた内村航平選手が、今週・火曜日に、マネジメント会社を通じて現役引退を発表しました。体操界のキングとも呼ばれる内村選手、特に2009年から2016年にかけては、体操の個人総合で無敵の強さを誇りました。最も大きな大会であるオリンピックと世界選手権は、合わせて8連覇。国内でも全日本選手権、NHK杯ともに10連覇で、国内外を合わせると個人総合40連勝の大記録を残しています!


ユージ:記録だけ見ても、まさにレジェンド!1つの競技において、何年にも渡って勝ち続けることって、どんなにスゴイ選手でも大変な事ですよね?


生島さん:本当にそうですね。2010年代は内村の時代だったなと改めて感じますね。体操競技はオリンピック毎に新しい技が開発されて、技術革新が速い流れで進むんですよね。その中で1つの種目じゃなくて6つやらなくてはなりませんから、10年以上個人総合に取り組んできたのは、まさに天晴れだったなぁと思います。最近はパワー系のあん馬、つり輪ではスペシャリストの時代になっていますが、内村はオールラウンダーの在り方を身をもって示してくれたんじゃないかなと思いますね。


ユージ:内村選手が日本の体操界に残した功績は、大きそうですね。


生島さん:内村の功績は、10年以上にわたって自身が世界のトップに君臨してきただけでなく、後輩に「技」を伝承していったことがすごく大きいです。日本の代表になると、出身大学や所属は関係なく、とにかく技術を教え合う伝統があるんです。内村がいたことで、東京オリンピックで活躍した橋本大輝、北園丈琉といった若手が日本の良き伝統を引き継いだと思います。私には、なにか伝統芸能の継承のように思えるんです。内村が東京オリンピックまで現役を続けたのは、期待に応える意味は大きかったと思いますが、後輩たちへ今までの日本の体操の伝統や美しさを繋ぐことが大切だと内村本人が自覚していたことが大きかったと思いますね。


吉田:生島さんは、オリンピックの舞台に挑む内村選手を、これまでに2度現場で取材されているそうですが、その時どんな事を感じましたか?


生島さん:2008年北京大会での個人総合2位の時は、若武者登場という印象でした。2012年ロンドン大会では、すでに世界選手権の王者だったこともあり、他の国の選手が内村の演技が始まると、じっと見ていたんです。世界中のジムナストが内村を尊敬して、何かそこから学ぼうということで、本当に世界のトップオブトップだったなと感じたことを思い出しました。


吉田:内村選手が競技人生の中で数々の記録を残していく事ができた背景には、どんな事がありそうですか?


生島さん:3歳から体操を始めたというのが大きいと思います。ご両親が体操教室をなさっていて自宅の遊び場が体操教室だったんですね。そこで空中感覚を養ったことが大きいと思います。空中感覚は日常生活では絶対に養えないものですからね。それを幼少期に身につけるとどうやら一生ものらしいです。内村と白井健三の「ひねり談義」という話があって、「3回転と4回転の違いがあるの?」という質問を内村が白井にしたところ、白井の答えは「3回転では体を「ギュっ」としますが、4回転は「ギュギュッ」とします」という会話で、ふたりは理解し合えたという逸話があります。子供の頃に養ったものを言語化して、それで理解できるという天才の会話は凄いなと思います。


吉田:今後、内村選手は指導者などで活躍してくれると嬉しいですね。


生島さん:本当にそうですね。これからも日本の伝統を伝えていってくれると思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。




過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top