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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.01.10

成人年齢引き下げについて
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【成人年齢引き下げについて】

吉田:先週、岸田総理も「18歳、19歳の若者の積極的な社会参加を促し、主体的な役割を果たしてもらうことは、社会に大きな活力をもたらし、非常に大きな意義がある」とコメントしていますが、今年4月から成人年齢が18歳に引き下げられます。そこで今日は、約140年ぶりに成年の定義が見直されることで何が変わるのか、私たちの暮らしにどんな影響があるのか、神庭さんに解説してもらいます。さっそく、成人年齢引き下げの経緯から教えていただけますか?


神庭さん:日本の成人年齢は1876年から20歳とされてきましが、近年、徐々に見直しへ向けた議論が進んできたんですね。まず2014年の法改正で、憲法改正のための国民投票で投票できる年齢が20歳から18歳に引き下げられました。憲法に関する国民投票に参加できるのに、普通の選挙に投票できないのはおかしいということで公職選挙法が改正され、2016年から選挙権も18歳からになりました。となると、民法上の契約などに関わる成人年齢も18歳から大人とみなすのが妥当だという話になって、世界的にも成人年齢は18歳が主流ということもあり、4月1日から18歳に引き下げられることになりました。


ユージ:具体的に何ができるようになるのか、教えていただけますか?


神庭さん:18歳、19歳であっても、親の同意なしに契約ができるというのが一番大きいです。
法務省のサイトには、「携帯電話を購入する」「一人暮らしのためのアパートを借りる」「クレジットカードを作成する」「ローンを組んで自動車を購入する」といった具体例が記載されています。成人、大人になるということは親権から外れることでもあるので、住む場所や進学・就職について自分の意思で決定できるようになるんです。とはいえ、もし家賃や学費のサポートを受けるのであれば、親と相談することは引き続き大事ではないかなと思います。


ユージ:飲酒やタバコは、引き続き20歳なんですよね?


神庭さん:そうです、そこは要注意です。お酒やタバコは引き続き、20歳になってから。競馬、競輪、オートレースなどのギャンブルも20歳のままで変わりません。法務省は「健康被害への懸念や、ギャンブル依存症対策などの観点から従来の年齢を維持する」としてます。


吉田:女性の結婚可能年齢は、引き上げになるんですよね。


神庭さん:女性が結婚できる年齢はこれまで16歳でしたが、男性と同じ18歳へ引き上げられます。そもそもなぜ、これまで男女で結婚できる年齢が違っていたのかということなんですが、「男女間で心身の発達に差異があるため」というのが法務省の公式見解だったんです。この説明自体、個人的には妥当なのかなと思いますが、社会が複雑化して「社会的・経済的な成熟度をより重視すべき状況」になったこと、高校進学率が98%を超えていることも踏まえて、結婚するには「少なくとも18歳程度の社会的・経済的成熟が必要」と判断したそうです。また、これまで未成年の結婚には親の同意が必要でしたが、4月1日からは18歳同士なら親の同意がなくても結婚できるようになります。だからといって、別に高校生での結婚とか駆け落ちを奨励しません。よくよく考えて、できれば家族の理解も得た方がいいですし、むやみに早まる必要もないと私は思いますね。


ユージ:養育費の扱いも変わってくるんですよね?


神庭さん:離婚して養育費を支払ったり、受け取ったりしている人も多いと思いますが、「子どもが成人するまで養育費を払う」といった取り決めをしている場合、どんな扱いになるのかということが気になると思います。法務省の公式見解は《取決めがされた時点では成年年齢が20歳であったことからすると成人年年齢が引き下げられたとしても、従前どおり20歳まで養育費の支払義務を負うことになると考えられる》《子が成年に達したとしても、経済的に未成熟である場合には、養育費を支払う義務を負う》ということです。


ユージ:今日のAuDeeジャッジのテーマでもありますが、引き下げになることで心配なこと、どんなことがありますか?


神庭さん:やはり一番の心配は契約トラブルです。これまで親の同意なしに未成年者が契約した場合、「未成年者取消権」で契約を取り消すことができたんです。しかし、4月からは18歳、19歳がこの取消権を行使することができなくなり、悪徳商法の被害に遭うことが懸念されるんですね。政府は新成人に向けて、人気アニメ『東京リベンジャーズ』とコラボした広報動画を発表しています。面白いのでぜひ見てほしいんですが、そのなかで主人公のタケミチが、マルチ商法にハマって借金まみれになった友達に「それってマルチ商法じゃねえか…やめちまえよ!」と叫ぶ場面が出てきます。マルチは論外としても、儲け話やおいしい話には気をつけてほしいと思います。特に高額な美容・医療系サービス、仮想通貨の投資や情報商材などについては、国民生活センターも若者に注意を呼びかけています。東リベのコラボ動画の中で、マイキーが「大人になんの日和ってる奴いる!?」「いねえよなぁ!!?」とハッパをかけるシーンが出てくるんですが、こと契約まわりに関しては「日和る」ぐらいでちょうどいいかなと思うので気を付けていただきたいです。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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