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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.12.02

オミクロン株、国内2例目の感染確認
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
引き続きコメンテーターは、「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


【オミクロン株、国内2例目の感染確認】

吉田:11月27日にペルーから日本に入国した男性が、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していたことが、昨日、分かりました。国内で「オミクロン株」の感染者が確認されたのは2例目です。


ユージ:神庭さん、まずは、改めて「オミクロン株」について教えてください。


神庭さん:11月24日に南アフリカからWHOに報告された変異型ウイルスで、11月上旬に採取された検体から初めて検出されました。ウイルスの表面の「スパイクタンパク質」に30ヵ所以上の変異があり、高い感染力があるのではないか、と懸念されています。WHOは「再感染のリスクが高まることが示唆されている」と指摘しています。アフリカ南部だけでなく、ヨーロッパ、アジアなどにも広がっています。ロイター通信によると、先月末時点で、世界20カ国で226症例が確認されています。


ユージ:日本国内でも、2例、確認されましたね。


神庭さん:一人は、日本に駐在している、ナミビア国籍の外交官の男性です。南アフリカの隣国であるナミビアから第三国を経由して、28日に成田空港に到着。検疫でコロナ感染がわかり、ゲノム解析の結果、オミクロンと確認されました。男性は7月にモデルナのワクチン接種を完了。到着時点では無症状だったものの、その後に発熱し、医療機関で隔離されています。厚労省は、同じ便に乗っていた70人全員を濃厚接触者として扱うことにして、自宅や宿泊施設で2週間の待機を要請しています。


ユージ:この段階で広がらないといいなと言っていたのですが、こことは別の場所の話になるんですよね?


神庭さん:成田空港ですが2例目が出てしまいました。27日にペルーからカタール経由で成田に到着した男性で、1例目の外交官の濃厚接触者ではないです。この方は10月にファイザーのワクチンの2回目の接種を終えていたのに感染しました。同乗していた乗客114人は陰性でした。不幸中の幸いですが、日本は今、感染者数が非常に少ない状況なので海外みたいに市中感染が拡大していると紛れちゃって感染ルートを辿るのが難しくなってきますが、今のこの状況であれば感染のリンクを声掛けしやすいと思います。


ユージ:オミクロン株について、現時点でわかっていることは何ですか?


神庭さん:いいニュースは、南アフリカ医師会のコエツィ会長は、ANNの取材に、「オミクロン株の症状は軽く、重症患者はほとんどいないため、パニックになる理由はない」と答えています。ロイター通信によれば、ファイザーとワクチンを共同開発した、独ビオンテックのウグル・サヒンCEOは、軽症の予防効果が薄れる可能性を示唆しつつ、入院や集中治療が必要になるような重症化についてはワクチン接種は「かなり予防できる可能性が高い」という見方を示しました。イスラエルの保健大臣は、「6カ月以内にワクチン接種を完了した人やブースターを接種した人は、オミクロンに対しても保護される兆候がある」と述べました。アメリカのファウチ首席医療顧問も、いまあるワクチンである程度、重症化を予防できる可能性が高いと話しています。
悪いニュースは、モデルナのステファン・バンセルCEOは、フィナンシャル・タイムズのインタビューで、オミクロンに対する既存ワクチンの効果が、従来型に比べて、「はるかに低い」と述べました。またオミクロンに対応したワクチンの製造には数ヶ月かかります。この発言を受けて、市場に悲観的な見方が広がり、日本やアメリカ含め世界的に株価が下落しました。「いいニュース」で話したような重症化予防の話は、ワクチン接種やブースターが前提となっています。接種していない人がどうなるかは分からない部分があるので、決して楽観出来ないです。日本でも2回接種率が76.9%ですが、逆に言えば、未接種の人たちも2割強いるので、そこは注視しなければいけません。あとは、仮に重症化する割合がまったく同じだとしても、感染力が上がって分母が増えれば、それだけ重症化する人の実数は増えるので、そこも注意が必要になってきます。


吉田:私たちにできることは何でしょうか?


神庭さん:国レベルでいうと、政府は先月末から、全世界からの外国人の新規入国を停止するなど、水際対策の大幅強化に踏み切りました。岸田総理は、「まだ状況が分からないのに岸田は慎重過ぎるという批判については、私が全て負う覚悟でやってまいります」と話しています。菅さん時代の「後手後手だ」という批判を意識したものだと思いますが、迅速な対応は非常に評価できます。個人レベルでは、いいニュースと悪いニュース、ぜひバランスよく接種してほしいです。コロナ禍が始まった時からずっと言われている「正しく恐れる」。実はこれが一番難しいです。とにかくまだ分かっていないことが多いです。過度に恐れてパニックになってもいけないですし、「大したことないよただの風邪でしょ!」と侮ってもいけないです。正しく、ちょうどよく、怖がることが大事になります。例えば引っ越しの際に箱で整理すると思うんですが、「怖いBOX」と「大丈夫BOX」を今無理に分けずに真ん中に「ちょっとよく分からないBOX」を作ってそこに情報を仕分けしていく、保留していく対応も必要だと思います。


ユージ:保留とはいっても、別に情報収集をやめるわけではなく、最新情報に耳を傾けつつ、一個一個不明な点についてはパニックにならずに、今出来る感染対策を引き続き続けて頂くのがベストですよね。


神庭さん:引き続きマスク、手洗いをしながら情報収集をして頂けたらなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



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