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21.12.01

ワクチン3回目接種開始、ポイントは?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『ワクチン3回目接種開始、ポイントは?』


吉田:新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が、今日、始まります。神庭さん、まずは3回目接種、どのような方が対象なんでしょうか?


神庭さん:対象は、2回目の接種を終えた18歳以上の人になります。2回目までの対象は12歳以上だったんですけれども、3回目のブースターに関しては、年齢が18歳以上に引き上げられるんですね。現状では、18歳未満に対する安全性であるとか、有効性などのデータが不足しているから、こういう年齢区分になってます。2回目の接種の後『原則8か月以上』経った人が対象なんですけれども、地域の感染状況次第では、自治体の判断で『6か月以上』に間隔を短縮することも認めるということです。厚生労働省は、『特に接種をお勧めする方』として、3つの項目を示しています。
1つ目は、高齢者、基礎疾患を有する方などの『重症化リスクが高い方』。2つ目は、重症化リスクが高い方の関係者・介助者などの『重症化リスクが高い方との接触が多い方』。そして、3つ目は、医療従事者などの『職業上の理由などによりウイルス曝露リスクが高い方』です。医療従事者は12月から、高齢者は来年1月から接種が始まって、職域接種に関しては3月にスタートする予定になっています。


吉田:自治体の判断で『6か月以上』も“例外として認める”ということなんですが、認める場合の判断基準というのは示されているのでしょうか?


神庭さん:当初はですね、「どういう時に6ヶ月に短縮できるんですか?」「基準がちょっとよくわからないんですけど…」という指摘も出ていたんですね。そこで厚労省は先週金曜日に、全国の市区町村に対して短縮する場合の基準を通知しました。それによると、6か月に短縮できるのは、1つ目、医療機関や高齢者施設などでクラスターが発生したケースで、自治体が感染拡大防止のために必要だと判断して、入院患者や施設利用者、医療関係者、職員、そういったときに短縮できます。2つ目はですね、同一の保健所管内の複数の施設でクラスターが発生してしまった場合、そういう時はその保健所管内のまだクラスターが起きていない医療機関や高齢者施設なども対象に入ってくる。ということなんですね。
ただし、市区町村は、この要件に該当する根拠とか対象者の範囲とか人数とか、結構細かく計画を作って、事前に都道府県を通じて厚労省に相談しないといけないんですよ。かなり厳格なルールなので、実際に短縮されるケースは相当限られてくるかもしれません。しかも、現在進行形でクラスターが発生して、もう、てんやわんやになっている時期に並行してワクチン接種をやっていくんですか?というと、現場の方の負担もかなり大きいんじゃないかなと思うので、本来ならクラスターが起きる前でも、前倒し接種を認める方がいいのではないかと僕は思います。


ユージ:世界的なオミクロン株の感染急拡大によって、『原則8か月以上』という接種の間隔が短くなる可能性はありますか?


神庭さん:これはですね、イギリスでもオミクロン株が出ているんですけれども、イギリス政府は2回目接種と3回目接種の間隔を従来は『6か月以上』としていたんですけれども、オミクロン株を受けて、『3か月以上』に大幅短縮する方針を固めたんですね。対象者もこれまでの40歳以上から18歳以上に広げます。朝日新聞によると、イギリスのジャビド保健相は、オミクロン型へのワクチンの効果について「わからない部分が多い」としつつ、「効果が下がる可能性はあっても重症化を防ぐ効果が完全になくなるとは考えにくい」というふうに述べて、前倒しの意義を強調したということです。日本国内でもですね、第6波に備えてブースター接種をもっと早めるべきだという議論というのは、もともとあったんですね。ただ、オミクロン株によって不透明さが増した面もあるなと思っていて、ファイザーとワクチンを共同開発するビオンテックは、「もし対オミクロンで改良の必要があれば6週間以内にワクチンを再設計して、100日以内に出荷できる」というふうに言っているんですけれども、もし本当に100日でできるんだったら、変異型への対応を待ってからブースターを打つ方が、その方が効率良いんじゃない?という議論も出てくる可能性はありますよね。


ユージ:確かにそうですね。あと、 3回目接種で気になるのは、1回目・2回目と異なるワクチンを打つ、いわゆる、『交互接種』、これも認めるようですね。こちらは、どのような懸念点がありますか?


神庭さん:モデルナを2回打った人が3回目にファイザーを打つということができるようになるわけなんですけれども、3回目にモデルナを打てるかということに関してはまだ承認審査中なので、ブースターに関しては、当面はファイザーということになります。「別の種類を打っても大丈夫なの?」というのが一番気になるところだと思うんですね。この点について、厚労省はこう説明しています。
「アメリカの研究によれば、交互接種を伴う追加接種の抗体価の上昇は良好であること、また、副反応に関しては、初回接種で報告されたものと同程度であり、交互接種と同種接種で差が無かったと報告されています」
同種接種というのは同じワクチンを3回打つことで、副反応はそれと変わらないよということですよね。先ほど言った通りですね、当面はファイザーなんですけれども、モデルナも始まった時に、「打ち間違いとかが起きないか?」というのは、自治体からは懸念する声も確かにあがってはいるんですよね。ファイザーとモデルナは保管する際の温度とか接種の手順が違うので、事故が起きちゃうのはいけないですよね。間違って打っちゃったってことがないように、会場ごとワクチンの種類を分けるのがもしかしたら安全かもしれません。あとは、選べるということになると、どちらか一方に人気が集中して、片方が枯渇しちゃうとか、逆に、もう片方が余ってしまうという問題も生じてしまう可能性もあるので、貴重なワクチンが無駄になっちゃうことがないように、しっかり需給の見通しを立ててですね、差配していく必要があるんじゃないかなと思いますね。


ユージ:そうですよね。最初のときもそうでしたけれども、やっぱり、打ちたいという人、もしくは、打てるという状況にある人たちが、間違いなく打てる環境になるということがまずはね、整備として整うといいですよね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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