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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.09.30

新総裁誕生
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『新総裁誕生』


ユージ:昨日、投開票が行われた自民党総裁選挙、開票の結果、岸田新総裁が誕生したわけですが、神庭さん、新総裁になった岸田さんは、昨日、どんなことを語りましたか?


神庭さん:選出後の記者会見ではですね、「成長なくして分配なし。分配なくして次の成長もない」、「全国津々浦々に成長の果実をしっかり届ける」というふうに語って、国民の所得を引き上げるための経済政策をとっていくと訴えました。また、出馬表明の際にですね、二階さん外しと言いますか、党役員人事の改革案をぶち上げてその点も話題を呼んだんですけれども、会見では、その点についても質問が出まして、「1期1年、連続3期までという自民党改革への思いは1ミリたりとも後退していない」と答えて、強い覚悟をのぞかせました。なので、これから二階さん含め、二階派議員たちの処遇がどうなるのかなというのが注目ポイントですね。


ユージ:以前には岸田ノートというのもあったぐらいなのでね、僕は『聞く力』を度々アピールしていたのが印象的でした。


神庭さん:そうですね、岸田さんは自分の特技を『人の話をよく聞くこと』と話していて、確かに人の話を聞く耳を持っている政治家だなと感じましたね。メモを取りながら、真剣に質問を聞く姿が印象的でした。この1年、ロボットのような菅さんの記者会見に慣れすぎていたこともあってですね(笑)、菅さんは“あえて答えない”ということをひとつの武器にしていたと思いますけれども、岸田さんを見ていると、“聞いたことにちゃんと答えが返ってくる”という当たり前のことが、こんなにもストレスフリーなんだなと実感しましたね。『派閥力学』を味方につけて、勝利を収めたわけですけども、派閥の重鎮だけじゃなくてね、国民の声にもしっかりと耳を傾けていただきたいなというふうに思います。


ユージ:正直、あえて答えないはダメですよね。やっぱり、人前に立った時には答えてもらわないといけないですよね。


吉田:では改めて、岸田さんの政策について教えてください。


神庭さん:まず、『経済』について岸田さんは、小泉政権以降の新自由主義的な政策からの脱却を目指していて、格差の是正を訴えているんですね。消費税については「10年程度は上げることは考えない」と話しています。今回の総裁選では、特に数十兆円規模の経済対策を掲げるなど、積極財政を打ち出していたんですけれども、実は、去年の総裁選ではですね、『財政健全化』を主張していたんですよね。ご自身のYouTubeでは『財務省の犬』とか『財務省のポチ』という厳しい意見に対して、「正直言って、何でだろうと首をかしげている」と言っていて、自民党の政調会長として、自分自身が「去年の前半だけで2回に渡って、合わせて100兆円を超える大きな経済対策をやった」と。「もう財務省から大変厳しい目で見られた」と述べて、『財務省のいいなり論』を否定してみせたんですね。じゃあ、本当に“いいなり”にならずに、国民のための経済対策をできるのか?というのが大きな注目ポイントだと思います。


吉田:そして、やはり気になるのがコロナ対策ですよね。


神庭さん:そうですよね。コロナ対策では、『健康危機管理庁』の創設、あとは、野戦病院など臨時医療施設の開設、人流抑制や医療資源確保のための法改正を訴えています。政策集にはですね、電子ワクチン接種証明の活用であるとか、予約不要の無料PCR検査所の拡大なども盛り込まれていますね。2つ原則を掲げていて、1つが『国民の協力を得る納得感ある説明』、2つ目が『「多分よくなるだろう」ではなく、「有事対応」として常に最悪を想定した危機管理』というふうに言っているんですね、この辺りは、菅さんの失敗と言うか、教訓をかなり意識していると思いました。あとはですね、『GoTo』に関して、ワクチン接種証明などと組み合わせた『GoTo2.0』の実施を目指していて、前回は、「中小の旅館や業者が潤わなかった」という指摘もあるので、今回は、中小の旅館など、補助率を上げる仕組みが必要だというふうに訴えています。


吉田:ほかには、どういった政策を掲げていますか?


神庭さん:『外交・安保』については、中国が勢力を増してますけれども、「台湾海峡の安定・香港の民主主義・ウイグルの人権問題などに毅然と対応」すると言っています。ウイグル自治区での人権問題などに対応する首相補佐官ポストを新設する方針なんですね。そして、注目ポイントのひとつですね、『夫婦別姓・同性婚』についてですけれども、岸田さんは、「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の呼びかけ人なんですね。なんですけれども、選択的夫婦別姓に関しては、「引き続き議論をしなければならない」という慎重な言い方をしています。同性婚についても、テレビ番組で、「現状においてまだ認めるということまでは至っておりません」という、やはり慎重な言い方をしていますね。


吉田:今後の政治日程と衆議院選挙の動向についても教えてください。


神庭さん:岸田さんはですね、10月4日召集の臨時国会での首相指名選挙を経て、総理大臣に就任して、その日のうちに新内閣が発足する見通しになっています。衆院選は、11月7日か14日の投開票が有力視されていますね。岸田総裁は記者会見で、衆院選の勝敗ラインについて、「自公政権を選んでいただけるのか、あるいは野党政権を選ばれるのかを決める選挙なので、目標は与党で過半数だと思っている」というふうな言い方をしました。知名度とか、人気など“選挙の顔”としては河野さんには劣るかもしれないですけれども、政策のリベラル色が強いので、野党は差別化しづらくて、そこが大変なんじゃないかなと思いますね。繰り返しになりますけれども、自民党総裁選の有権者というのは、党員・党友ら110万人だけなんですね。今度の衆院選の有権者数は1億人以上ですから、あくまで本番は衆院選というこで、ぜひ投票に行って、みなさん意思表示をしていただきたいなと思います。


ユージ:いろいろと思うことはあるかもしれませんけど、思うことを言う前に、まず、投票に行って、そこからいろいろ言っていくのも良いんじゃないかなと思いましたよ。


神庭さん:それが大事だと思いますね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。







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